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 市井の片隅で暮らす者の備忘録です。

雲雀の金貸し

2022年06月24日 | 

蒸し暑い日が続き体がしんどいですが、寝る前には水分を補給して就寝しましよう。

たまには、地元の民話を読んでみてもと、図書館で目にした本を借りてみました。きのうもコジュケイのことを書いたけど(コジュケイのことは採録されていない)聞きなしと民話、深いつながりがあると思いました。
この本には岡山県で採録された、つまり口伝による民話が50篇ほどと鳥たちの写真が所々挿入されていてとても読みやすくまた日常の生活に対しての示唆などもあり、なるほどと思わせてくれる民話も数多く紹介されていました。

昔、太陽が地上にいたころ、お金がなくなり、金貸に金を借りた。返す返すと言うばかりで太陽はひとつも返しに来ない。そのうち天上へ逃げてやろうと思い逃げてしまった。悔しい金貸しはひばりになって、利子ももらわないとと「りゅーくれもとくれ、りゅーくれもとくれ」(利をくれ元をくれ)と届かない天上の太陽にホバリングしながら催促している・・・雲雀の金貸し。地方によっても伝わる内容は若干の相違はあるかもしれないです。私は、雲雀が金貸をしていたと聞いていましたが、この本での採録は、金貸しが雲雀になったとなっています。

そして、あとがきにはこのように書かれていました。
これらの口伝の文芸は、日本が行った15年戦争と、戦後の急激な社会の変動のなかでほぼ消え去りました。今日ではほとんど聞くことができなくなっています。幸い、民話、特に昔話については岡山県内では多く記録されて残されていました。その数は全国でも特筆できるものでしょう・・・

きょうも素敵な一日になりますように!


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