10両編成を作るとなると忍耐力も必要となる訳で....
もう10年近く前でしょうか....
グリーンマックスから東急9000系塗装済みキットが発売され、
先ずは9000系を製作して間もなく2000系を製作しました。
その頃は模型製作歴が非常に浅く今よりも更に「素人」をしておりました。
なかなか時間をとれず模型熱が冷めていたところでしたが、
近年グリーンマックスより東急9000系塗装済みキットが室内灯対応となり、
M車の床下機器部品も製作され、分売で台車・床下機器・ガラス等が
手に入ったことで現仕様の2000系にリメイク出来る環境が整いました。
あとは気力のみです。
先ずは昔製作した2000系を分解するところから作業開始です。
ボディからステッカー類を剥がし一度洗浄します。
ただし...
先頭車ボディのみは新品のAssy品に交換です。
製作当時知識が足りずワイパーにKATOのHO用を取り付けてしまい
その取り付け穴の跡が大きく残ってしまいました。
と言う事で先頭車は足回り以外流用するのはライトケースと屋根板くらいです。
動力も昔のタイプから....

トミックス209系用のものに交換します。
10両編成と言うことでパワーと安定性を求めてみました。
今回のリメイクの目的のひとつ室内灯取付対応化です。
ボディ天井部は大胆に切り抜いてしまいます。
次にエバーグリーンのプラ材で補強します。
品番291のL形アングルで縁取りをして天井上部より平板を貼り付けます。
丁度室内灯取付用の窪みが作れます。
仕上げに100円ショップで買ったアルミシートを貼り付けてみました。
少しは見栄えが良くなったか...
1号車となるクハ2001号全景です。
クハ2001号の海側床下機器
床下機器は東急9000系M車用のものを基本に東急8500系、東武50000系列等
形体が似ているものを並べ替えております。
こちらはクハ2001号の山側床下機器
次に
2号車となるデハ2251号の海側床下機器
そしてデハ2251号の山側床下機器
以前製作した床下から再用したのはHS-20形コンプレッサー。
これはカトー883系の床下機器から切り取ったものです。
今回883系が再生産されるのでAssy床板を補充しようと思っていたのですが
Assyの発売は無いようで...残念。
そして

3号車となるデハ2201号の海側床下機器
デハ2201号の山側床下機器
デハ2201号の全景
一応メトロIR無線アンテナを取り付けましたが効果はどうでしょうか?
パンタグラフはトミックスのPS17をトレジャータウンのパーツで
PT44化してみました。パンタ台は富士川車輌工業のパンタ台座B・
平(四角台座タイプ)でディテールアップしてみました。
クーラーは9000系製作時の余ったパーツがありましたので新品使用と言う事になります。
今回も色入れしてみました。

上部メッシュ部はエナメル塗料でチョンチョンと筆で撫でる感じで仕上げ、
側面部は腕に自信が無いのでデカールで貼り付け再現。
目立ちませんが屋根板は500番のサーフェイサーを吹いて塗り屋根の
ゴワゴワ感を出したつもりです。
動力車は4号車のサハ2704号に設定。
サハ2704号の海側床下機器
そして山側床下機器です。
トミックス209系の動力は干渉する室内灯の支えを切断すれば
GMの20メートル車には組込みが基本出来る様です。
さらに床下機器のモーターカバーは凹凸が少ないので加工も比較的楽です。
カバーからモールドを全て削りエバーグリーンのプラ板で貼ることで表面処理を
簡略化しました。見栄えも良いし....
前回の8500系の時は思い切り箱状態になってしまったので
今回は元の形で復元しました。黒色を吹いてその後艶消し塗装を施しました。
グレー床下機器の場合はその効果がわかり易いかと思います。
本来はスカスカ状態のサハですのでガランとした状態を再現したいのですが
パーツの厚みからしてサハが一番やり易いと言う矛盾が出てしまいます。
東急9000系の場合ならサハ9700形がやり易いと思います。
台車はいつも通りトレーラー台車を加工して動力台車に接着取付します。
瞬間接着剤で接着取付後1.2ミリの精密ネジで補強します。
次回9000系製作時このあたりは画像を残そうと思います。
ほぼ完成した東急2000系。

エアーホースの取付がまだ終っておりません。
取付用の0.5ミリの穴だけは完了しております。
台車はTS-1010を再現しようと思ったのですが難易度が高く、
また10両分改造するだけの忍耐力が無いので諦めました。
類似している台車も無いのですよね。
あと妻面のガラスをピタ窓化しようと思います。
ケチって自作して切り出し、木工用ボンドで接着。
試作してみたのですが結構効果があるんですよね。
まだまだ完成までには長い道のりが....