
【↑「偉大なるムガル帝国」のスチールがあまりにも美しいので
お借りしました】
昨日に続き、ナマステインディアへ。
といっても目的地は第二会場の「たばこと塩の博物館」。
インド映画の字幕を手がける松岡環さんの講演を聴くためだ。
今年もありがたいことに松岡さんがわざわざインドで
買ってきてくださったというポスターのプレゼントや
全員へポストカードのお土産もあり、無料のイベントで
ここまでしてくれるサービス精神にまず頭が下がる。
何より、作品ごとの詳しいレジュメがつくほか
ご自身の雑誌原稿の抜粋やボリウッド・ベストの大阪版チラシ
(地方独自のチラシが作られるのは珍しいそう)まで
参考資料としてついており、資料価値も高いと思う。
さて、テーマは恒例の「最近のインド映画事情」。
2007年から今年にかけてのヒット全14作品を
ビデオ上映とともに1時間半で一気に解説して下さった。
いずれも興味深い作品ばかりだが、特に印象に残ったのは
1.Om Shanti Om
福岡国際映画祭で大好評、最後は皆でテーマソングの
大合唱だったそうで映写技師の方まで歌っていたという(笑)
ああ、そんな話をきくとますますスクリーンへの期待が・・
2.神に誓って
福岡国際映画祭で初のパキスタン映画。ロック青年が
原理主義にとりこまれていくさまが描かれる。
少し見ただけだが物語が非常に印象深く、音楽もよい。
できればフルで観るチャンスがあればと思う。
3.迷い道
「チャンドラムキ」のリメイク。男性ダンサー(ヴィニート)が
ラジニカーント版と同じ役で出演。踊りウマイなあ!
4.シンは王様
シーク教徒が主役のヒットコメディ。観たい!
5.十変化
主役がひとり10役を演じるトンデモ映画だが面白そう。
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しかし今回一番の収穫は、銀座エルメスで行われている
インド映画上映会の次回作がディリップ・クマールの
「偉大なるムガル帝国」(1960年)だと判明したこと。
昨年、インド映画初のテクニカラー作品「AAN」(1952年)を観て
往年の大スター、ディリップ・クマールのファンになった。
その彼のクラシック作品をエルメスで観られるなんて
光栄以外の何ものでもない。しかも、モノクロに彩色して
カラーで蘇らせた作品だといい、少し見たが色合いが美しい。
今度こそ、銀座エルメスに絶対行くぞ!!
昨年も松岡先生には沢山の作品を紹介して頂いたのに、
結局のところ実際に観たのは”DONだけ~”だ。
自ら一歩踏みだしてDVDで世界を広げればよいのだが
そこまで至らず、インド映画好きとして情けないかぎり。
今年は3作品くらいは観られるかな?観られるといいなあ。
(やはりスクリーンで観たい私は他力本願・・)