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音の世界

「ノリのいい音楽」をテーマに、CDやライブの感想を綴ります。

Terca~Sapphire編

2008-01-20 23:40:58 | ソウル・ファンク


先日ご紹介したブラジリアンソウル&ディスコのコンピ、「terca」。
赤色の「ルビー」、青色の「サファイア」、緑色の「エメラルド」の
どれを買うか迷った挙句、青と緑を買うことに。

さてそのテルサのサファイア、日本人好みのフリーソウル満載で
3枚の中で一番聴きやすい。爽やかでメロウなソウル中心だが、
ブラジル産ならではのオリジナリティを感じる。
(→少しですが、こちらから試聴できます)

ひとつは言葉の違い。強く声をはりあげる英語の唱法と違い
モゴモゴとくぐもったポルトガル語の語感がなんとも優しげで、
フリーソウル系の柔らかなサウンドにピッタリ。
そして、典型的なソウルミュージックの中にチラリと見え隠れする
ブラジル独自のサンバチックなリズムとメロディも心地いい。

アメリカのブラックムーブメントの影響をモロに受けているという
1970年代~80年代ブラジルのソウルシーン。
同じブラックルーツでありながらアメリカのそれとはひと味違う、
未知なるフリーソウルの世界をみせてくれる1枚です。

テルサ~エメラルド編へ続く】

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ROSE ROYCE@コットンクラブ鑑賞記

2008-01-13 14:32:12 | ソウル・ファンク


70年代にソウルシーンを賑わせたというローズ・ロイス。
ディスコ系ということで興味はあるもののバンド名すら知らず、
あまりにもずうずうしいので今回は遠慮するつもりだった。
ところが、おなじみ音楽評論家・吉岡正晴さんのライブ評を読んで
気が変わった。どうやら一大エンターテイメントショウだったらしい。
しかしながら、残念なことに客席の入りが今ひとつだという。
吉岡さんいわく、「ソウルバンド好きなら直行です」。

・・それはゆゆしき事態である。コットンクラブに直行だ!

というわけで、あと先考えずまたも来ましたCotton Club。
事前予習はせいぜいYoutubeの動画、という
Rose Royceファンの方には申し訳ない限りの失礼な参戦と
なってしまったが、このライブがものすごくよかった!!

古き良きまったり系のソウルサウンドかと思いきや、
赤いスパンコールのお揃いの上着でキメた9名が繰り出す音は
原曲を聴いた印象とかなり違い、とてもパワフルだ。
猛々しく荒れ狂う大波のような迫力のサウンド。
ブスンパスンとファンキーに響くドラムの大音量が客席を包みこみ、
原曲のパワーを何倍にも増幅するかのよう。

3名のホーンズは楽器を持ったまま左右に半回転を繰り返し、
クルクルと大きく半円を描きながらステップを踏み続ける。
このステップが出ると”ザッツソウルショウ”という感じがする。
金髪に赤いドレスの紅一点、イヴェット・クックさんのボーカルもすごい。
店員さんによると最終日まで声の調子が全く変わらなかったそうで、
相当ノドの強い方なのだろうなと思う。

ソウル~ファンクバンドのお約束なのかもしれないが、
ローズ・ロイスもみな芸達者で、一人何役もこなす。
イヴェットさんはラテン調の曲ではカウベルを叩くし、
イヴェットさんと交互にリードをとるのはホーンズの一人・
ケネス・コープランドさんで、ファルセットボイスが美しい。
ドラムのヘンリーさんはメンバー紹介でラッパー風の軽いノリをみせるし
ギターのハワードさんもソロで歌える実力派だ。

圧巻だったのは、"Love Don't Live Here Anymore"。
私が知っているのはマドンナが歌ったカバーだが、
今回ぜひ生で聴きたかった大好きな一曲だ。
どんなアレンジかと思ったら、イントロから華麗なホーンズが炸裂し
静かなバラードがグルーヴィーで壮大な曲に変身した。
曲のクライマックスで一斉に演奏をストップし、全員しゃがんで下を向く。
・・・そして、ひと呼吸おいて演奏を再開!思わず息を呑んだ瞬間である。
絶妙の間合いに、ブラックエンターテイメントの真髄をみた思いだ。

フロント4名が揃って踊り、客席をいじり、全員一丸となって
圧倒的なパワーで会場のテンションを高めていく。
特に後半はストイックなまでに徹底したパーティーショウだ。
メンバーも心得たもので、アップテンポのときは
「立って下さい」、バラードが始まる前は「座って下さい」と
茶目っ気たっぷりにいちいち指図し、心おきなく踊らせてくれる。
最終日とあってさすがに観客も多くライブは盛りあがり
アンコールの"Car Wash"まで怒涛の1時間半に大満足でありました。

ソウルの洗練とファンクのむき出し感が同居する
ローズ・ロイスのライブは時代を感じさせないものだった。
どうかまた来てください・・次回も絶対行きますから!

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素晴らしきオーディエンス再び

2008-01-10 00:33:36 | ソウル・ファンク
ビルボードライブでCheryl Lynn公演!

ああ、シェリル・リン・・

なんと素敵な響きでありましょうか。
めくるめくディスコナイトが期待できます。

予習はこれからですが、絶対行かねば!
と思い映像をあれこれ検索してみたところ、
またまたSinbad Summer Jamに行きあたりました。
ライブの素晴らしさはもちろんですが(絶品!)、

Cheryl lynn-keep it hot live!

あ~Sinbadのお客さん、なんでこんなにノリがカッコいいのだ?
我も(気持ちだけは)かくありたし、かくありたし・・

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ROSE ROYCE@コットンクラブ

2008-01-08 23:14:22 | ソウル・ファンク
新年そうそう発作を起こし、突如行ってきましたコットンクラブ。

ローズ・ロイスすごい!!!

怒涛のソウルファンクショーここにあり。
すんばらしいステージを見せて頂きました。
ごっつあんです!(頭がトンでいるので、レポは後日・・)
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Terca~ナイスフライヤー!

2008-01-07 00:19:28 | ソウル・ファンク


↑鎮座ましますはブラジルソウル界の大御所、チン・マイア様。
う~ん、なんと素敵なフライヤーなのでしょう

ブラジル70年代~80年代ソウル&ディスコのコンピレーション、"Terca"。
3つの異なるレーベルより、「Terca:Ruby(赤)→試聴」「Terca:Sapphire(青)」
「Terca:Emerald(緑)→試聴」の3枚が一挙発売されています。

本当は赤青緑3枚セットで欲しいがフトコロが寒いので・・
メロウなルビーもよいのですが、フリーソウル系のサファイヤ、
ソウル&ディスコ色の強いエメラルドのどちらを買うかで激しく迷い中。

ブラジル音楽ファンというよりは、ソウル&ディスコ好きに
ドンピシャであろうTerca。今年2008年は日伯交流年、
今後もブラジリアンソウル再発に期待しています。

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"RFTW"

2008-01-06 01:17:31 | ソウル・ファンク

正月に実家で(そろそろ捨てるぞといわれ致しかたなく)
掘りおこしてきたレコードの山々。・・といっても
大したボリュームではなく20枚程度か。
その中に、なんちゃってプリンス殿下を発見。

ミシガン出身のファンクバンド、レディー・フォー・ザ・ワールド。
ボーカルの方が仏頂面で踊り歌う"Oh Sheila"は
たった五音の音階の繰り返しだけで一曲4分をもたせた、
隠れた(べつに隠れてないか?)ファンクの名曲だと思います。

だいたい1.7発屋くらいだった記憶がございますが
Ready For The World、その後どうしているのやら?

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謹賀新年2008

2008-01-01 01:50:06 | ソウル・ファンク

昨年も当ブログをご覧いただき、誠にありがとうございました。
読んでくださった皆様、コメントをお寄せ頂いた皆様に感謝です。
「なにごとも三日坊主」が珍しく三年目に入りどこまで続くか?
今年もどうかよろしくお願い申しあげます。

さて、新年初のBGMは子年ということで(安直)
ディズニーランドのクラブイベントのサントラより
"Club Disney Super Dancin' Mania~Disco Fever"。

有名なダンス・クラシックスのカバー13曲が網羅された
なかなかご機嫌なアルバムです。原曲の雰囲気そのままに、
カバーオムニバスにありがちな安っぽさを感じさせず
ビート速めの華やかなアレンジで気持ちよく聴ける一枚。

東京ディズニーランドの屋外でディスコイベントという、
そっち方面好きにはとても楽しかったクラブディズニー。
8年ほど前のイベントでしたが、またやらないかな?

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THE家元(続)

2007-12-31 01:17:40 | ソウル・ファンク


イカ天2007復活祭も終了。お目当ての
EW&Fそっくりアース・ウィンド・アンド・ファイターズは約5秒、
THE家元も5秒くらいの登場でしたが、楽しめました。

さて前回の続き、THE家元の2作目「オリンピック祭り」。
こちらはゲストにエモーションズを迎え、より洋楽志向を強めた内容。
(先ほど気づきましたが、前作「三味線オン・マイ・マインド」には
 なんとあの元EW&Fのギタリスト、アル・マッケイも参加)

THE TIMEの"JUNGLE LOVE"のカバーをはじめ、
CMとタイアップした「花見踊り」や「IPPON CHACHACHA」など
とてもよい曲が揃っていますが、一作目にみられたような
邦楽からもファンクからもはみ出たハチャメチャさが影をひそめ、
無難な曲づくりに終始しているのが少し残念でした。

THE家元のボーカルの方は今年、六代目杵屋勝四郎を襲名し
長唄に作曲にと邦楽界で大活躍されているようで、
今年の歌舞伎のパリ公演にも参加されたそうです。

純邦楽界にこんなにファンキーで多才な方が・・(笑)
今後ともご活躍を願ってやみません。

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THE家元

2007-12-30 00:57:53 | ソウル・ファンク


今日30日は90年代初頭に一世を風靡したイカ天
(三宅裕司のいかすバンド天国)の特別番組があるらしい。
見忘れないように、もう一度見たい人達をメモっておきます。

邦楽のプロによる三味線ファンクバンド、THE家元。
彼らのデビューアルバム「三味線オン・マイ・マインド」は
純邦楽に本格派のエレクトリックファンクを融合。
イロモノのレベルをはるかに突き抜けた傑作です。

三味線の早弾きがカッコイイ「千鳥」で幕を明ける今作、
「襲名Party Night」「マッスル千代の富士」「越後獅子」と
ディープファンクにすっとぼけた歌詞がのっかる名曲がてんこ盛り。

彼らの魅力はまず、長唄のプロ二人によるツインボーカル。
どこかカールスモーキー石井とジェームス小野田を思わせる
甘いマスクの将軍崇光さんと白塗りの左近ウタマロさんが、
完璧な邦楽の歌い方をくずさずにR&Bを歌うのがスゴイ。
そして、リズムギターを刻むソウルフルな三味線弾き。
幕あいに入るパイプ・ラインやキャラバンのフレーズも見事。
超重量級のヘビーファンクながら、曲のはしばしに
「いよ~っポン!」という鼓の合いの手が入るのも面白い。

さらにすごいのが、音楽に劣らずぶっとんだ歌詞の数々。

♪夜更けの歌舞伎座お弁当をくいちらしお弟子さんたちがやってきたぁ
という衝撃的なイントロでお弟子さんが芸名をもらった晴れの日を歌う
「襲名パーティーナイト」に、

♪越後獅子 越後獅子 芸をするから金をくれ~
と大道芸人の心意気を歌ったファンキーな「越後獅子」、

邦楽の口上をラップにしてファンクビートにうまくのせた「鶴亀」、
不気味な三味線屋にうっかり足を踏み入れてしまい狼狽するさまを
メロウなボサノバにのせて頼りなげに歌う「いらっしゃいませ」など、
どれもヘンテコだけど、曲としても歌としても非常によくできている。

今後が楽しみなバンドだと思っていたけれど、
アルバム2作を残し純邦楽の世界に戻られてしまったようだ。

【続く】

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本日のガッカリ

2007-12-27 21:38:55 | ソウル・ファンク
あちゃー

ビルボードライブでのCAMEO公演中止。

残念だなあ~
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Gary Adkins@表参道ヒルズ

2007-12-27 00:46:02 | ソウル・ファンク


先日の銀座駅のフィリーソウルナイトに登場した
ゲイリー・アドキンスさんが歌うとの情報を得て、
道に迷いながらやってきました表参道ヒルズ。
クリスマスを祝う皆さまがわんさか集まり、
さぞ賑わいをみせているかと思えば

・・人、少ないなあ
名物らしいクリスタルツリーもなんだか寂しげだ。

日本のお洒落ビル産業は大丈夫なんでしょうか?
などと、立ち並ぶブランドショップをながめながら
買いもしないのに日本経済を憂いているうちに
三々五々ギャラリーも増えてきて、ライブが始まった。

今回は、女性ボーカルのエボニー・フェイさんと
男性ボーカルのゲイリー・アドキンスさんという
強力なR&Bボーカリストの組み合わせ。
2人のデュエットはそれはもう素晴らしいもので、
カラオケバックのシンプルなステージであっても
ボーカルだけで歌の世界にグイグイ引き込まれる。

姐御タイプのディーヴァ、エボニーさんの声は太く
ゲイリーさんはどちらかというとハイトーンボイス。
お互いが自らの声を完璧にコントロールし、
ピッタリ息の合ったハーモニーをきかせてくれる。

デュエットの定番曲?"Always"、"Endless Love"ときて、
お約束の"恋人たちのクリスマス"をエボニーさんが歌い、
ゲイリーさんが非常にソウルフルなアレンジで
"ラストクリスマス"を歌ってライブはお開きとなった。

珠玉のボーカルなのにたったの20分なのが誠に残念、
なにか勿体ないような気がしてしまった2人のミニライブ。
是非この組み合わせでフルライブも行って欲しいものだ。
特にゲイリーさんはとても良いアルバムを出したばかりだし、
ライブがあったら絶対行きますよ~ 

その素晴らしい歌声をたくさん聞かせてください。

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ファンキークリスマス

2007-12-24 00:03:01 | ソウル・ファンク
I'm Real
James Brown

クリスマスにはもちろんJBを・・(理由はいわずもがな)
ということで、JBのクリスマスソング集も聴いてみたものの
私のヘビーローテーションはやはりこのアルバム。

御大ジェイムス・ブラウンが1988年に
ヒップホップのフルフォースと組んで発表した"I'm Real"。
タイトル曲"I'm Real"をはじめ、スゴイ曲が満載です。
低血圧でお悩みのアナタも血圧が一気にあがりそうな
ダイナマイト級の脳天ファンクが炸裂!

いやもう、めちゃめちゃかっこええ~~

不要な音をそぎ落とした、タイトでゴツいサウンドが
叩きつけるようなJBのボーカルと相性バッチリ。
打ち込み系でありながら「太鼓」を思わせる原始のリズム。
ベースもボーカルもすべてがリズム楽器となって跳ねあがり
ファンクネスとはこういうことじゃ!と身体に教えてくれる、
浮いたところのまるでない硬質なサウンドに痺れます。

余談ですが、もともと日本盤のジャケットは
正面を向いてにこやかに笑う貫録あるJBの写真だった筈で、
そっちのジャケットのほうが気に入っているのですが・・

いつもより少しだけ音量を上げて聴きたい1枚です。

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東京ボーズコレクション

2007-12-16 16:57:00 | ソウル・ファンク
【お経ラップを聴きにいこうの巻】

3か月ほど前のある日、ヤフーで「東京ボーズコレクション開催」なる
ニュースをみつけた。築地本願寺にさまざまな宗派のお坊さんが集い、
法要やラップなどのイベントを12月に行うという。

ボーズコレクション!誰がつけたかすごいネーミングだ。
・・しかもお経ラップ??これは見なくては!

というわけで、満を持してやってきました築地本願寺。
開演時間ちょうどに辿りつくと、千人以上は入ろうかという本堂が
人でギッシリ、まともにステージを見ることもできない。
もう少し早くくればと悔やんだが仕方ない、人と人の隙間から
無理な姿勢で中をのぞきこむ。これで公演2時間半はツラいなあ(笑)

さて、11時からの第一部が「プンダリーカ・ライブ 杜子春」。
どんなパフォーマンスなのか見当もつかないが、
この出し物の中でダンスやラップも行われるという。

まあ芝居の余興としてラップも少々、程度の話かと思っていたが驚いた。
若いヒップホップダンサーと小僧スタイルのMCが登場し、
唐突にものすごいヒューマンビートボックスを始めるではないか!
上手なMCで聴衆をガッチリとつかみ、場内は手拍子に包まれ
しょっぱなからエンジン全開、2人とも大変な実力者である。
特にMCのニイヤマさんは、ラップはおろかボーカルや
効果音まで何でもこなすマルチアーティストだ。

彼らがひとしきり超絶ワザを披露したあと、お坊様にマイクをゆずる。
と、グラサン姿の愛嬌のあるお坊様が立ち上がるなり
ヒューマンビートボックスのリズムに合わせて
なめらかな日本語でノリのよいライムを紡ぎだす。
内容は、お経がベースの平易な人生訓?
ユーモラスなお坊様の姿に場内はどよめき、私も思わず噴き出して
しまったが、なんとも愉快なライブではないか。

このラップパフォーマンスは演劇の前フリだったのだろうが、
パーカッション(カホン)とMCとダンサーという3名だけでも
十分「見せて、聴かせる」パフォーマンスになっていた。
本堂の音響のよさもあいまって、音に厚みが感じられる。
後でわかったのだが、出演者は皆、ラップやダンスや僧職など
その道のプロばかりだそうで、なるほど見応えがあるわけだ。

その後ライブは演劇部分に入り、熱演が続く。
残念ながら自分の位置からは8名の演者の生声がほとんど聞こえず
肝心の「杜子春」の内容がわからずじまいだったものの、
先ほどのお坊様が亡き父上である先代住職への想いを語った
シメのお話は、不信心な自分にもグッとくる内容だった。
お坊様はやはり説法のプロだ。改めて尊敬の念を抱いた。

追記:あとで実力派ヒップホップシンガー・MC仁井山さんの
   プロフィールを調べたところ、北海道で大ヒットしたという名曲
   「ジンギスカン」を歌われていた方だと知りビックリ。
   (新聞しきしきジンギスカン♪の歌ですね)
   最近では「もったいない」でルー大柴さんとコラボしています。
   う~ん、音楽の世界は確かに繋がっている・・

【続く】

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銀座でフィリーソウルクリスマス(続)

2007-12-11 01:21:43 | ソウル・ファンク

【前回の続き】

さて、銀座駅のフィリーソウルクリスマスナイトの後
物販コーナーで出演者のCDをチェックしたところ、
黒いスーツをピシッと着こなした顔の小さいナイスガイ、
ゲイリー・アドキンスさんのアルバムが目にとまった。
キムタクのギャツビーのCM曲を歌った本人である。

ジャンルは当然R&Bだろうと裏を返してびっくり、
並んだ曲目は「東京ブギウギ」に、蘇州夜曲!?
おお、これは聴きたいぞ!というわけで即買い。

そのCD「玉手箱 JACK IN THE BOX」は、
昭和の大作曲家・服部良一先生へのトリビュート。
ジャズの香り高い上質なカバー曲集にして、
グルーヴィーでノリのよいR&Bのアルバムだ。

驚いたのが、英語でなく全曲みごとな日本語で歌っている点。
ブラックアーティストならではのキメ細やかなコブシまわしで、
和製ポップスの数々が情感たっぷりに歌われる。

・・本当にいい曲ばかりです。溜息がでます。

ジャズ、R&B、ラテン、ラップ、ゴスペルなどの
バラエティに富んだサウンドワークが素晴らしい上に、
ゲイリーさんの控え目でソウルフルな節回しときたら!
すばらしく繊細なボーカルで、聴くほどにほれぼれする。
特に気に入った曲を選ぼうとして困った。全部だ。

R&Bがお好きな方におすすめの服部良一トリビュート。
11月末にリリースされたばかりのようですが
アマゾンを含め、あまり取扱いがなさそうなのが非常に残念。
このアルバムも、もっともっと注目されて欲しい作品です。
ぜひ、ゲイリーさんの生歌で聴いてみたい!
発売記念ライブをやってくれないかな?

【玉手箱 JACK IN THE BOX / GARY ADKINS】

1. 東京ブギウギ feat.JiN
2. 買い物ブギ feat.CORN HEAD
3. 青い山脈 feat.TAKE from Skoop On Somebody,JiN,DAG FORCE  
4. ラッパと娘 feat.Tina
5. サム・サンデー・モーニング feat.JAMOSA
6. 三味線ブギー feat.DJ WATARAI,SPHERE of INFLUENCE
7. バラのルンバ
   →彼のMYSPACEで聴けます。
    http://www.myspace.com/snikdamusicgroup

8. 蘇州夜曲
9. 雨のブルース feat.Melodie Sexton
10.東京の屋根の下

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銀座でフィリーソウルクリスマス

2007-12-08 05:11:18 | ソウル・ファンク


毎度おなじみ銀座駅での無料ライブ、Metro Music Oasis Vol.16。
今日はフィラデルフィア美術館展とのタイアップで
”Philly Soul Xmas Night in Ginza”。
先日行われたフィリーソウルナイトの第二弾だ。
今回は噂のレディーソウル、ブレンダ・ヴォーンさんが出演するという。

6時半からの2nd目指して6時前に会場につくと黒山の人だかり、
中から”ユー・レイズ・ミー・アップ”を歌うモノスゴイ声が聞こえてくる。
(吉岡さんの日記にある通り、一回45分じゃ終わらなかったんだな 笑)
ステージの様子は全く見えないのに、声だけで背筋がぞわぞわする。
きっとブレンダさんだ。なんてスゴイ歌声なんだ!

どきどきしながら次の開演を待つこと30分、
ケイリブ・ジェームス&フィリー・ソウル・サーチャーズが登場した。
先日のイベントと同じく、フィリーソウルの名曲の数々を
ケイリブさんの愉快なMCとともに披露していく。

アルバート・マーティンさんの控えめな渋いギターに
ギャツビーのCMで「愛がすべて」を実際に歌ったという
若くてスリムなイケメン、ゲイリー・アドキンスさんの澄んだファルセット。
サックス兼パーカッションのゲイリー・スコットさんの安定したリズムに
ムードメイカー・ケイリブさんの流麗なキーボード。
全員が順番にソロをとり、すばらしい歌を聴かせてくれる。

まるで何千円も払って高級なクラブで聴くような上質のライブを
そのまま地下鉄コンコースに持ってきたみたいではないか。
前回のフィリーソウルナイトより更にパワーアップした印象を受ける。

さらに、今回は鳥肌どころか震えがくる程のボーカリストがいる。

ブレンダ・ヴォーンさん、凄すぎ!

小さな身体に大きなアフロ、チャーミングな笑顔の彼女。
すごいボーカリストらしいと聞いていたが、これほどとは。
なんというか、ウマいを超えて神のレベルだ。
全員でハモるときはマイクをうんと離して決して前に出ないが
ソロになった途端、すさまじい声量で自由自在に歌いだす。

彼女がなんの曲を歌うか、そんなことはもはや関係ない。
何を歌おうがメインは彼女のソウルフルな「声」である。
こういう神がかった力のある歌い手さんを見たのは
ジャンルは違うが7月に見た夏川りみさん以来かもしれない。

日本でも様々な歌手を指導してきたというブレンダ・ヴォーンさん。
長年の功績が認められ、アメリカで名誉ある賞を受賞されたそうで
こんな素晴らしいボーカリストを知ることができて光栄だ。

また、このイベントのオーガナイザーである
ソウルサーチャー吉岡正晴さんもステージで挨拶された。
その昔、自分が買うソウルのレコードはことごとく
吉岡正晴さんのライナーノーツで埋めつくされていたものだ。
思いがけずご本人にお目にかかれて嬉しい限りである。

ライブはケイリブさんの名調子で大いに盛り上がり、
アンコールの"Ain't No Stoppin' Us Now"は
オールスタンディングで地下鉄コンコースはディスコ状態。
まいど粋なイベントを企画してくださる東京メトロさん、
そして主催の皆様に今宵も感謝!

【続く】

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