goo blog サービス終了のお知らせ 

音の世界

「ノリのいい音楽」をテーマに、CDやライブの感想を綴ります。

Get On The GoodFoot

2008-10-23 00:28:14 | ソウル・ファンク


所用でひさびさに新宿へ。

せっかくなので帰りに新宿ビームスで行われている
岡伸昭さんとニック岡井さんのフット・ペインティング展
"AFTER THE DANCE(Get On The GoodFoot)"へ。

これは、70年代に日本のソウルステップを作りあげた
故・ニック岡井さんのダンスをキャンバスに描いたもので、
彼がペンキに浸した靴でステップを踏んだ蒼い「足跡」が
そのままアートとして何点も飾られている。

正直なところ、何も知らずにこれらの作品を見ても
何を描いた作品なのか全く分からないと思う。

しかし、会場に設置されたモニタスクリーンに
彼がソウルの名曲に合わせてキャンバスの上で
踊る様子が映し出されており、ああ、こうやって
フットペインティングが完成したのかと見ていて飽きない。

たまたま他に誰もいなかったのでビデオを何度も鑑賞し、はて
マーヴィン・ゲイの「セクシャル・ヒーリング」はどれかな?
(→そのときの映像はコチラ)と会場を見渡すも、
それらしきタイトルは見当たらない。
もしかして、作品プレートに書いてあるのはステップ名?

思いきって記帳を勧めてくれたスタッフに聞くとすぐに判明し、
「これはステップの名前です」と丁寧に解説してくださった。
・・しかし後で気づいたが、この方こそビデオに出ている
コラボアーティスト・岡伸昭さんご本人ではないか!
うわー、おろかな質問をお赦しください

でも、偉大なダンサーの足跡を残すのは興味深い。
こういう試みは今まであまりなかったのだろうか。
ムーンウォークなんかも面白い軌跡を描きそうだし、
いろんなアーティストのステップを並べるのも楽しそうだ。

JBのステップも、こういう形で残っていないのかな?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ギブミー・ザ・ベンソン’Sナイト

2008-10-12 03:00:49 | ソウル・ファンク
【前回の続き】

待ちに待った金曜の晩はジョージ・ベンソン’Sナイト。
BSの映る実家におしかけ、東京JAZZを満喫。
念のため生で観て、ビデオにも収めて帰るのだ。

ところが、放送中に隣で家族が何の関係もない
お喋りをえんえん続け、あまりTVに集中できない。
そこで皆が寝静まってからガサゴソとテープを巻き戻すと
ふたたびベンソン様が現れた

3曲で25分弱の出演でしたが、ギターのフレーズに
ボーカルがガッシリ絡みつく、汗だくのベンソン節に痺れる。
でも、できれば"ブリージン"とかも聴きたかったなあ~

本当は彼の持ち時間はこの2倍はあった筈なので、
当日のセットリスト情報と照らし合わせて
「だいたいこんな感じの演奏だったんと違うか?」
と、脳内でライブを再現するのもまた楽し。

さらにネットで動画を漁りはじめたら止まらない。
George Bensonの「G」はグレイトのG,
昔の演奏から最近のライブまで、彼はなんと
一貫して素晴らしいプレーヤーなのだろう。

「どうもありがとうございました!」と
完璧な日本語で挨拶されたビデオの中のベンソン様。
どうか再び、ぜひぜひ日本にお越しください!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウェイティングフォーベンソン

2008-10-09 00:02:04 | ソウル・ファンク

【前回の続き】

アキバでポウポウ(ほうぼう)パソコンを探しまわり
会社の了解を得て目をつけたブツを買いに来たところ
なななんと現品が昨夜売り切れたという。ア~オ!

ということで下がったテンションを高めるべく、
BS放送が始まったであろう東京JAZZを祝して
今宵はジョージ・ベンソン祭りを。

ブラコンベンソンにもいろいろありましょうが、
最も好きなのはアルバム「20/20」のタイトル曲。
それにしてもベンソンさん、メイクが濃すぎるような・・
George Benson - 20/20

そして、これぞブラコ~ンなベンソン節を聴かせる
地味かもしれませんが重量級の珠玉の一曲、
Shiver

"20/20"なんてライブでは聴けないのかと思ったら
ちゃんとありました。しかも2曲メドレー!
20/20 & Never Give Up on a Good Thing

エネルギッシュで素晴らしいライブです。
"20/20"でのパーカッションの女性とのスキャット合戦に
"Never Give Up on a Good Thing"のソロボーカル。
ギター無しでもココまで凄い、まさに天賦の才。

う~ん、金曜日が待ちどおしい・・
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

すばらしきソウルフード祭り

2008-10-05 03:33:49 | ソウル・ファンク
コットンクラブでライブを見るたびに思うのが
「こんな貴重なライブをなぜDVD化しないのかな?」
ということ。確かDVD化されたライブもあった筈だし
ぜひシリーズ化してほしいものだが・・

black music review誌でも書かれていた通り、
70年代~80年代に活躍していたファンクバンドには
少数ながら今でも現役バリバリの人達がいる。
当時のフルメンバー揃ってはさすがに無理でも
コアになる数名に若いサポートメンバーを加え、
成熟しきった素晴らしいライブを見せてくれる。

しかし彼らの多くが既に50~60代、いつまでも
元気にツアーをしてくれるとは限らない。だからこそ、
良いライブをちゃんと記録してほしいと願うのだ。
彼らは偉大なるファンクの歴史そのものなのだから。

ということで、「こーゆーのをDVD化してほしい!」
と思う、直近のすんばらしい映像の中からご紹介。

*------------------------------------------------------*
CON FUNK SHUN-Got To Be Enough

観るたび頭の中が真っ白になり、パソコン相手に踊りまくり。
楽器を軽々と振り回し、見覚えある空色のスーツで踊る彼らに
先日コットンクラブで観たライブの感動がまざまざと蘇る。
すばらしきCON FUNK SHUN、そして素敵なベースのエリックさん!

The S.O.S BAND-Tell Me If You Still Care

メアリーが"We love you♪"・・と歌いかけるイントロが大好き。
メロウな歌なのに、腰の据わった重厚なサウンドはライブならでは。
アブドゥルさんとメアリーさんが寄り添う姿は何度でも見たくなる。
お客さんのノリも最高で、自分もあんな観客を目指したいぞ!

*------------------------------------------------------*
これらはいずれも"Soul Food Festival '08"なる
年に一度の楽しそうなお祭りのツアー映像らしいが
これって何?と調べてみたところ、公式サイトを発見。
(ちなみに「ソウルフードフェスティバル」で検索すると
韓国宮廷料理の祭典しか出てきませんので注意)

会場のユルくて楽しげな様子や、ライブの動画が面白い。
ジェフリー・オズボーンさんも何気に登場しています。
あ~、超うらやましい。どうやったら向こうに行けるのかな?
といっても現地では浮きまくり必至なので、日本でもやらないかな?

・・妄想は果てしなく広がるのでありました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

black music review10月号

2008-10-02 00:38:41 | ソウル・ファンク

bmr(ブラックミュージックレビュー)10月号は
ファンクの現状を語る「2008年のファンク特集」。

イマドキの音楽についていけないオールドスクール猫山も
The Bar-Kaysの文字につられて買ってみました。

この特集がなかなかオススメ。丸屋九兵衛さんの
シニカルな論説が面白く、ちょっとした裏話も楽しめる。
カメオ来日中止の理由はラリー・ブラックモンが
太りすぎたからではないかとか(ほんまかいな?)、
同じ人がいろんなファンクバンドを渡り歩いている話、
(人材は天下の回りもの、とは言い得て妙!)
ファンク業界の高齢化と生き残りに関する考察などなど。

特に、ファンクバンドのパフォーマンスにおける
ザ・タイムの影響の大きさを挙げているあたり、
実際にライブを観たものとして納得しまくった。
そういえばチャーリー・ウィルソンもバーケイズも
全員揃ってのダンスは確かにコミカル路線だ。
偉大なるザ・タイム、本家も来日しないかな?

丸屋九兵衛さんによるライブレポも秀逸で、
茶目っ気ある表現にクスリと笑えること請けあい。

ライブフォトも充実の特集”今を生きるファンク”、
コットンクラブに通うファンクな皆様には
次の号が発売される前にご一読をお勧めします!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SOS BAND2008@コットンクラブ

2008-09-29 16:29:15 | ソウル・ファンク


土曜日の夕方は代々木公園から一路コットンクラブへ。
伝説のディスコグループ・THE S.O.S. BANDの公演初日なのだ!

平日よりはかなり早めに会場についたつもりが驚いた。
既にアリーナはほぼ満席で、上段のかなり後方の席しか残っていない。
しかし初回から会場のテンションが高いのは良いことだ。

この日8名のメンバーは全員白装束でキメている。
長い前奏のあと、白いお帽子にドレープのきいたロングスカートという
フェミニンないでたちのメアリー・デイヴィス姫が登場した。

SOSバンドのステージは前回も観たが、
見る位置の違いもあるのかライブの印象が若干異なった。

まずはメアリーさんの存在感。
前回の彼女はあまり前面に出ず、ある種アイコン的な面もあると
思ったが、今回は最初からグイグイ前に出て存在感をみせつける。
逆に、前回ステージをところ狭しと動き回っていたトランペット兼
ボーカルのアブドゥルさんのほうが少し遠慮気味のようだ。
この2名がバンドの心臓部で、客席とのコミュニケーションを欠かさない。

そのメイン2名の動きを強力にバックアップするのが
サイドボーカルのセリアさんと、サックスのフレデリックさん。
このフロント4名が息つく暇もなくそろって歌い踊るが
完璧にキメすぎない、適度な振り付けがエレガントだ。

アブドゥル・ラウーフさんとメアリー・デイビスさんは
やはり長年連れ添った夫婦のように息がぴったりだ。
2人は歌の”ワビサビ”を細やかなかけあいで表現するが、
彼らのちょっとした仕草にこめられた想いという大事な部分が
ふだん歌詞をまったく見ない自分にはわからず後悔した。
今度はちゃんと歌詞を見て予習しなくては・・

そしてギター、2台のシンセ、ドラムがSOSバンドの
ロマンチックな楽曲を強力な「どファンク」に変えている!

特に今回の女性ドラマー・クリスタルさんの迫力あるドラムは
前回に劣らず強烈だ。彼女のドラムもゴツゴツと力強く
これがレコードとライブの違いなのだな、と改めて思う。
シンセベースをブスバス鳴らすダリルさんも健在で、
SOSサウンドの根幹をしっかり担っている。

演奏はディスコ~ファンクの連続だが、インタルードの際は
骨太のジャズ・フュージョンになるのも見逃せない。
あくまで素人の感想だが、ファンク系の方々には
ゆるぎないジャズの素養があるのだな、といつも感心する。

ただ、(これは別の日にご覧になったソウルサーチャー吉岡先生の
レビューも拝見したうえで書くのだが)ちょっと残念だったのが
せっかくの4名のコーラスワークなのに声が小さかったこと。
単にミキシングの問題か、それとも声の調子がよくなかったのか
この点は私もとても気になった。皆のコーラスもなぜか響かず、
楽器の中に埋もれている。もう少しボーカルマイク全般の
ボリュームを上げてくれればいいのに、と思ってしまった。

とはいえ数あるミディアムチューンにうっとりし、名曲"High Hopes"に涙し、
"Take Your Time"で我を忘れて踊りくるい、アッという間の1ステージ。
なのに終わってふと時計を見ると、なんと1時間40分も経っていた!
相変わらずサービス精神いっぱいのSOSバンドだ。

初日から熱い熱いSOSバンド、次回も絶対来てください!

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

拝啓ジョージ・ベンソン様

2008-09-01 23:31:28 | ソウル・ファンク

【↑せめてもの記念撮影@東京国際フォーラム】

2年前にGYAOで素晴らしいライブ映像を観て以来、
来日を心待ちにしていたジョージ・ベンソン。
感動のあまりライブDVDも買ってしまったほどだ。
ジャズとブラックコンテンポラリーを自在に行き来する器用な彼、
そのコンサートも2時間くらいないと足りないだろう。
2002年の来日が最後だから、そろそろ来てくれないかな?

その彼がまさか東京JAZZに来るとは、うかつにも
渋谷のライブハウスでポスターを見るまで知らなかった。

なんと、待ちに待ったジョージ・ベンソンが来る!

しかし、今回はキラ星のごときジャズ・フュージョン界の大御所との
一大セッションで、悲しいかな自分には敷居が高すぎる。

それに、趣旨からいって今回来るのはジャズベンソンではないか。
でも私が観たいのはあくまでブラコンベンソンなのだ。
こういうジョイントの場合、彼は何分くらい演奏するのだろう・・?

七転八倒の末、断腸の思いであきらめた来日公演。
(たぶんチケットも手に入らなかったと思いますが)
ところが後で調べてみるとベンソン様のソロはかなり長く、
1時間半ほどすばらしいショウを見せてくれたらしい。
ああ、悔やんでも悔やみきれない・・(泣)
お歳もお歳だし、次はいつ来日してくれるだろう?

ベンソン様ベンソン様、お願いですからもう一度ソロで来日し、
素敵な演奏とアノ妖しいほほえみで我々を虜にしてください。

東京JAZZの模様はNHK・BSハイビジョンで放送されるそうですが、
地上波も激しく所望!NHK様、どうかよろしくお願いいたします。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

真夏の夜のパラダイス

2008-08-13 19:35:41 | ソウル・ファンク

(↑これでは何がなんだかわかりませんが、
  百名近くが一斉にステップを踏んでいます)

日比谷シティでディスコイベントがあると知り、
紛れこんでまいりました。

お勤め帰りに軽くDJを楽しみながらビールでも、
という趣向のビアガーデンかと思いきやビックリ、
満を持して数百人ものダンス自慢の方々が総結集!
ここは野外ディスコそのものではないですか。

しかも、先週の「80年代」の回が豪雨で流れたため
昨夜の「70年代ソウル~ファンク」の回は
70年代ソウル・ファンクのみならず80年代前半の
サーファーディスコまで2回分の濃さに!

流れるようなディスクジョッキーにお揃いのステップ、
そして大盛りあがりの抽選会(ハズれましたが)
まったく踊れないのでひたすら見ているだけでしたが、
特に"Paradise"の一斉に揃ったスクエアな動きは圧巻!
群舞にヨワい私、まじで鳥肌がたちました。

ああ羨ましい、一曲でも踊りをマスターしたい
と真剣に思った、ビルの谷間のディスコ天国。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

THE S.O.S. BAND再登場!

2008-08-10 15:40:49 | ソウル・ファンク


大好きなソウル・ファンクバンドがこれでもかと来日し
壮絶な生演奏&生パフォーマンスを見せてくれるので、
3年前のオープン以来微力ながら熱烈サポーターとして
応援しているライブレストラン・コットンクラブ

リアルタイムではライブを観られなかった自分にとって
彼らの来日はこれ以上ないほど貴重。何物にもかえがたい
価値があると信じ、給料はたいてひたすら通いつめた3年間。

来日したファンクバンドも一巡し、さてこれからは
どうなるかと一ファンながら気をもんでおりましたが、
さすがコットンクラブ、やってくれました。

ダズバンドにコンファンクシャンにバーケイズ・・
人気バンドの再来日が次々に実現し、実に嬉しいかぎり。
さらに今回うかうかしてチェックが遅れましたが、なんと
S.O.S.BANDの再公演が来月決まったそうではないですか!

毎ステージ大幅な時間オーバーで異様な熱気を発していた
SOSバンド、来月も盛り上がりが大いに期待できそうです。
(→前回の感想はコチラ

ソウル系のグループは人数も多いし招聘する側も大変なのではと
拝察しますが、大人数ならではの華やかなステージは
一度味わうとやめられません(笑)

日本に本場のショウを届けてくれるコットンクラブさんには
ささやかながら、心からのエールを送り続けたいと思います。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

極私的Bustin' Out!

2008-08-06 00:44:40 | ソウル・ファンク

今日は屋外のディスコイベントに行こうと
ハリキッテいたのに、あろうことか大雨で中止

しかし、落ち込んでばかりはいられない、
今日はまだやらねばならぬことがある!
題して「リック・ジェイムスを偲ばナイト」。

70年代後半-80年代のパンク・ファンク(自称)の帝王、
Rick James御大が8月に亡くなって早や4年。
毎年必ず線香をあげて(=CDをお皿にセットして)
偉大なるレジェンドを偲ぶと決めているのだ。

さて、今年ご紹介するのは悪趣味だなんだと
言われ続けた彼のとびきりカッコイイPV、

Bustin' Out (On Funk)

レコードの音源をスタジオでライブ風に演奏するという
ありがちなPVだけれど、大所帯バンドのカッコイイこと!
猥雑なエネルギーが匂い立つようなカメラワークだ。

詳しいことは分からないが、この時代のファンクで
ビジュアルが完全にロック寄りというのは
かなり珍しいメンバー構成ではなかろうか?

白人のホーンズ隊とロックギタリストに妖しげなコーラス嬢。
手前でベース片手に歌うリック・ジェイムスは表情豊かで
とてもハンサムで、ロックスターさながらのオーラを発している。

モータウンの異端児って、こういう意味でもあったのかしらん?
いやいやリック・ジェイムスさん、実にかっこいいですよ。

彼らと一緒に、今宵はBustin' Out On The Funk!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

The Bar-Kays2008@Cotton Club

2008-08-02 03:35:48 | ソウル・ファンク


40年以上の歴史をほこるファンクバンド、バーケイズ。
2006年に続きコットンクラブに2度目の登場だ。
前回もそのゴリゴリファンクにやられたが、
ナント今回は前回以上の衝撃だった!
(→前回の感想はコチラ

時間どおりに前奏が始まりマネージャーらしき人が
「なんたらカンタラあああ・・バ~~~ケイズ!」と煽ると
満を持してボーカルのラリー・ドッドソンさんが登場した。
今夜のいでたちはアルミ箔をクシャクシャにしたような
ギンギラギンの宇宙的スーツに白ぶちのグラサン!
これだけでつかみはオッケー、ファンクショウの始まりだ。

ステージはしょっぱなからアップテンポで畳みかける。
長いキャリアのある彼らのこと、レコードで聴くと
時代により音がずいぶん違うのではないかと思うが、
ライブではロングバージョンの上に曲間がないから
全てが繋がった壮大な「一大ファンクチューン」に聴こえる。

屋台骨となるジェームス・アレキサンダーさんのベースに
漆黒のパワフルドラムと硬派なエレクトリックシンセ。
アンソニーさんのむせび泣くようなギターさばきと
ラリーさんのシブい声を支える素晴らしきサイドボーカル。
8名の繰り出すサウンドにメロウやジャジーな味わいはなく
男らしくゴツゴツしているが、重量級ファンクというより
むしろ重力なんて吹っ飛ばすほどの破壊的な勢いがある。

鉄壁のコーラスワークを誇るフロント3名に加え
ギターを含めた4名が、ときにベースも交えて
お揃いのファンクステップを楽しげに踏み続ける。
右へ左へ前へ後ろへ・・ときに全員で高々とキック!
この調子で1時間半、それも1日2ステージこなすのだ。
一体どうなっているのだろう、この人たちの体力は!!

おん年60近いのではないかと思われるラリーさんだが
ポッテリしたお腹もなんのその、お茶目な笑顔をふりまき
チョコマカとステップを連発して喝采を浴びる。そして
絶妙のタイミングでメンバーにソロを譲り、上手に休憩する。

そのメンバーのソロタイムも半端じゃない。
ベースを歯で弾くジェームスさんのソロパートや
パープルレインを超絶に弾き語るアンソニーさんも凄いが、
アーチーさんとダレルさんのボーカルも鳥肌モノだ。
彼らが交互にソウルの名曲を熱く歌いあげたときは
遠い祖先から脈々と受け継がれてきたであろう
ブラックミュージックのDNAを感じずにいられなかった。
(しかも背後から「おまえ暑苦しいぞ」といわんばかりに
 ラリーさんが上着で扇ぐのにも笑った)

彼らのパフォーマンスには一分の隙もなく、
各人の位置取りやラリーさんがグラサンを外すタイミング、
そしてスローナンバーでの「客いじり」まで
一見すべてが計算しつくされているかのようだ。
しかし、決して一方的な「パッケージショウ」ではない。
あくまで客席とのコール&レスポンスで創りあげていく
その場でしか味わえない一回限りのライブなのだ。

この1時間半の磨きあげられたステージに
一体どれほどの歴史が詰まっているのだろう?
伝説的ファンクバンドのあまりにもパワフルな姿に、
貴重な”歴史的瞬間”に立ち会えた歓びでいっぱいになる。

恐るべし「ラリー・ドッドソンとバーケイズ」。
なんだか、前回よりさらにパワーアップしていないか?
バンドメンバーはツアーにより若干異なるようだが
バーケイズの根幹は常に揺るがないのだろう。

40年もの歴史を経て更に進化し続ける
偉大なるコテコテのパーティーバンド、バーケイズ。
コットンクラブのステージはいつも最高だが、
今回もベストオブザベスト、究極のベストだ。

ラリーさんとジェームスさん、いついつまでもお達者で
人間国宝級のライブを再び見せてください!!

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バーケイズ@コットンクラブ

2008-07-29 00:45:41 | ソウル・ファンク
すみません、今日はこれしか書けませんがひと言だけ。

バーケイズ、かっちょえええええ~~~!!

コットンクラブに降り立ちし8名のファンク侍、
昨夜のラリーさんはギンギラの衣装で登場だ!

完全なる、見事なるパッケージショウ。
これはもう、最終日も見逃せません!!!

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マライア様登場

2008-06-03 00:28:55 | ソウル・ファンク

ひょっとしてなんかスゴイ人が出てくるのではと
なんとなく毎週斜め見しているスマスマ。

そして今日は・・
マライアキャリーですか!?
しかもデュエットした歌が

ひ、ひ、ヒーローとは!!
あわわわわ(気絶)

ということで今夜はマライア2001年の"glitter"を。
(→試聴できます)

キラキラなマライアにひと目惚れしジャケ買いしたこの作品、
映画は大コケしたらしいですが、カメオの"Loverboy"あり
リック・ジェイムス作品ありの80年代感漂うファンキーな1枚。
明るいジャケットイメージそのままの、あえて懐かしめを狙った
個人的にはとてもよいアルバムだと思いますが、
売れなかったのはなんでかな?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バーケイズ来日決定!

2008-05-20 00:27:05 | ソウル・ファンク

めっきりファンクバンド来日の報が減り寂しい昨今。
新規公演決定!のメールも来ていないし
先ほど届いた小冊子にも載っていないけれど、
ひょっとして誰かの来日が決まってたりして?

と、久しぶりにコットンクラブのHPを覗いてみると・・

なななんと、THE BAR-KAYSの公演があるではないですか!!
何故もっと早く知らせて下さらないのですか??
オリジナルファンクフードもぜひご用意ください、コットンクラブ様。

おかっぱ頭のラリーさん(ワッツタックス当時)に会いにゆきます。
(しかし35年前のラリーさんの映像、誰かに似てるなあ~)

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

待ってました!EWFs

2008-05-16 00:19:54 | ソウル・ファンク
Earth,Wind and Fireのカバーバンド、
アース・ウィンド・アンド・ファイターズの
ライブ映像を配信予定との情報を得てから1年あまり、
待ちに待った映像がこのほどアップされました。

Earth Wind & Fighters@高円寺JIROKICHI

ボーカル・JINさんのゆるいトークや
ライブのハイライトシーンがいっぱい!
6分間の動画にファイターズの魅力が凝縮されています。
(なんと15曲以上も入ってます)
愉快なファイターズ、また観にいきたいなあ。

*EWFs過去のライブレポ(その1その2
*アルバム「Great-Nanyade」ご紹介はコチラ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする