【探訪記4の続き】
一日おいて金曜日。いよいよ決戦のときである。
今日こそ広目屋さんをつきとめるのだ!
ゲンをかつぎ、富山で買ったチンドン屋キティのハンカチ
(=勝負ハンカチ)を懐にしのばせ会社に向かう。
昼休みに図書館へ猛ダッシュ、明治中期の地図をコピーする。
さらに、区役所で時代地図4点セット420円也を購入。
担当の方に「屋号までわかる資料はないか」と尋ねたところ
「一部だけなら載っているものもあります」と紹介して下さり、
ラッキーにも大正初期における銀座の詳細図が見つかった。
これで初代広目屋、第二期広目屋、そして今の広目屋がわかるだろう。
夕方、会社でガサゴソと購入した大判地図を広げてみる。
これがスグレモノで、縮尺の怪しい江戸期はともかくとして
明治・大正・昭和初期の図にトレーシングペーパー製の現行図を
同じ縮尺で重ねあわせることができるのだ。
まずは明治地図の「京橋五郎兵衛町」と、大正期の区画図から
割りだした第二期広目屋のありかに黄色いマーカーをひく。
それから現在の地図とつきあわせてゆくのだが、
東京という街は破壊と再生の歴史を持つためか
当時をしのぶランドマークなどほとんど無いに等しく、
とにかく昔の地図と重ねるのが難しい。
なんとか「浜離宮」を基点に怪しいながらも場所を割り出し、
インターネットで現在の区画図を検索した。
さあ、これでだいたいの場所は分かった。
あとは自分の足で確かめるだけである。
【探訪記6に続く】
一日おいて金曜日。いよいよ決戦のときである。
今日こそ広目屋さんをつきとめるのだ!
ゲンをかつぎ、富山で買ったチンドン屋キティのハンカチ
(=勝負ハンカチ)を懐にしのばせ会社に向かう。
昼休みに図書館へ猛ダッシュ、明治中期の地図をコピーする。
さらに、区役所で時代地図4点セット420円也を購入。
担当の方に「屋号までわかる資料はないか」と尋ねたところ
「一部だけなら載っているものもあります」と紹介して下さり、
ラッキーにも大正初期における銀座の詳細図が見つかった。
これで初代広目屋、第二期広目屋、そして今の広目屋がわかるだろう。
夕方、会社でガサゴソと購入した大判地図を広げてみる。
これがスグレモノで、縮尺の怪しい江戸期はともかくとして
明治・大正・昭和初期の図にトレーシングペーパー製の現行図を
同じ縮尺で重ねあわせることができるのだ。
まずは明治地図の「京橋五郎兵衛町」と、大正期の区画図から
割りだした第二期広目屋のありかに黄色いマーカーをひく。
それから現在の地図とつきあわせてゆくのだが、
東京という街は破壊と再生の歴史を持つためか
当時をしのぶランドマークなどほとんど無いに等しく、
とにかく昔の地図と重ねるのが難しい。
なんとか「浜離宮」を基点に怪しいながらも場所を割り出し、
インターネットで現在の区画図を検索した。
さあ、これでだいたいの場所は分かった。
あとは自分の足で確かめるだけである。
【探訪記6に続く】