保険加入のために一昨年受けたCT検査が毎年恒例化しています。
「CTは被曝だし、転移が疑われる状態ではないので受けても受けなくてもどちらでも」
と言われていますが、なにかしておかないと落ち着かないので受けています。
結果は、局所再発、対側乳腺の異常所見なし、
腹部胸部に転移を疑う明らかな所見なしでした。
血液検査もずっと低めだった白血球値が正常になっていました。
今年は特に医療被曝が激しく話題になっていて
新聞などでよく見かける、被曝スケールを示す表でも、CT検査がかなり上のほうに表示されています。
さすがに気になったので、検査を予約したときに、
実際のところCTでどの程度の病気が検出できるのか尋ねてみました。
・1cmスライスでの撮影なので1cm以上の病変があれば、見つかる。
(あれっ、5mmスライスだったかも?もう覚えてない)
・1cm(5mm)以下だと見つからないということではなく
スライス間隔より小さいものもかなりの確率で見つけられる。
・造影剤は、あってもなくても変わらないので、嫌ならなしでもOK。
肺転移の検出ならレントゲンでも十分なくらい。
ということだそうです。
ちなみに、CT検査による被曝量は、
胸部CT 7.8ミリシーベルト
腹部CT 7.6ミリシーベルト
(聖マリ大HPより)
造影剤あり/なしで2回撮影するので、被曝量はそれぞれこの2倍。
生涯の上限と言われている数値はとうに超えているわけですが。
医療被曝によりがんが発生するリスクと
検査を受けずに、再発、転移に気付かないことのリスクは
さてどちらが大きいでしょう?
ということになります。
発がんについては、一度に大量に被曝しない限り、
被曝以外の要因(ストレスとか喫煙とか)のほうが大きいのだろうし、
医療被曝単独でどのぐらい発がん率を上げているかはわからない。
一方、再発・転移を早く見つけても、遅く見つけても予後には影響ないので
被曝してまで、それらを早期発見しようと努める意味はあるのかこれまたわからない。
私は「被曝のリスクが病気発見のメリットを上回らないと思われる」人にあたるのでしょうが
身近にCTってけっこう役立つのねって例があるので
やっぱり毎年恒例にしてしまうんだろうなぁ。
一度恒例化したことをやめる勇気がないし。
猫山父は1回目のがんが進行がんでしたが、
その後定期的なCT検査を受けていませんでした(勧められなかったから)。
がん患者ってずいぶんさっぱりした経過観察なんだなぁと思っていたら
2回めのがんが分かるのがかなり遅れました。
(他院で「CTやってなかったんですか・・・」と言われた)
猫山母は先日腹痛のためCTを受けたら数ミリの石が見つかり
これにより、スライス間隔以下のものをすべてではないにしても
検出可能ということがわかりました。
(なんかの膜の陰に隠れてたとか、なんだかんだいってちっこいのは見落としてるんでしょ?
と実は思ってました。ごめんなさい)
未来の発がんリスクよりも、目先の安心感。
また来年申し込む時期になったら考えてみよう (←考えなさそうな予感・・・)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます