猫山の乳がん日記

2009年11月、2年半かかった乳房再建が完了。ホルモン治療は副作用のため1年間で中止し、無治療です。

父、再入院

2007年06月13日 | 身辺雑記
父の容態がおもわしくなく、再入院することに。

再入院したらもう我が家に帰ってくることはない
可能性が大きいが
安定したら絶対にたとえ1泊か2泊でも
もう一度連れて帰ってこようと母と決意し、
病院へ迎う。

なんとか家で看取ることはできないのか。
終末期医療についてちゃんと調べておくんだった。
終末期、なんてこうして文字を打ち込むだけでも怖くて避けてきたけど、
向き合うときがきた。

道中、間違っても急ブレーキなんか踏まないように
そーっとそーっと運転した。
「お前も病気なのに何もしてやれなくてすまないね」
と助手席の父が言う。

私の術前にも父はこれを何度も言ったけど、
こう言われるととてもツライ。
乳がん自体よりこっちのがツライかもしれない。

涙で視野がちょっとかすんだけど、
「私の病気は取り去ったから、もう私は病人じゃないし~」
と答えておいた。

がん患者ががん患者の病院の送迎をする。
がんは国民病なんだなぁと実感。

病院へ行くとすぐに父の主治医が現れる。
こじんまりとした総合病院で
「こんなとこで大丈夫なの?」と思うこともあるけど
先日まで都市部の大きな病院に入院していた私は
地方の病院の良さも感じるようになった。

いつ行っても同じ先生が診てくれる。
じっくり父の訴えに耳を傾けてくれる。
研修医やらなんやらの大名行列に父のやつれた姿が
さらされることもない。

そのかわり「ここの医療は最先端なのか?」
「今までにこういう症例を扱ったことはあるのか?」などの
心配はつきまとうわけで、一長一短。

ダメモトでお隣の県の大きな病院へ行ってみる?と話し合ったことも
あったけど、もう本人が隣の県すら行く体力がなくなってきているので
断念。

患者の身体の自由がきかなくなってくると
転院やセカンドオピニオン聞きに行くことすら困難。
是非はともかく、私は自分の意思で遠くの病院へ行けたことに感謝。

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