ネコオヤジのゆらりゆらゆら生活

これから数ヶ月のテーマは「ゆらりゆらゆら生活」です。私が興味を持っているもののまわりをゆらりゆらゆらして書いてみます。

前原新代表に、老婆心ながら…

2005-09-18 18:11:50 | 政治&社会
民主党にがんばってもらって、2大政党制の受け皿となりうる存在となることは日本の将来のために極めて重要だと思いますので、前原さんの手腕に心から期待します。老婆心ながら一つ言うと、改憲論者であることが強調されしすぎると、そこで「怖い人」とのイメージがつき、取り返しが付かなくなるので、この点充分に注意してください。あなたのイメージの低下を狙う人たちはそこを当然狙ってくるでしょう。軍服を着て戦車に乗ったあなたの端正な姿のイラストがもうどこかで準備されているかもしれません。個人的には改憲は必要だとは思いますが、まだこれを国民的に議論する機は熟していませんし、国民には「改憲」に対する抜きがたい、正体不明の恐怖感、アレルギーがあるのも事実ですが、国防の論客であるあなたはこの点に関して麻痺していませんか。このあたりの微妙な国民感情にうまく対応できないようでは、国民的な人気をゲットすることはとても無理でしょう。もちろん、あなたの真意を隠したりうそをつきなさいといっているわけではありませんが、どのようなイメージで最初に世の中に登場するかが極めて重要です。「改憲の前原」として登場しちゃうと、それが重荷や障害になるでしょう。これを回避する手立てを、国民にわかりやすい明確なタマを準備するなどして大至急進めてください。ご健闘をお祈りします。

前原氏の民主党新代表就任、2大政党制へのいばらの道なり

2005-09-18 00:06:18 | 政治&社会
43才の若手政治家の双肩に、日本が2大政党制への健全な道のりを歩めるかどうかがかかっている。なんとシビアなアサインメントであろうか。心から健闘を祈りたい。総選挙の歴史的敗北という結果を踏まえての結論ではあるが、従来の民主党のあり方のままで自民党と共に2大政党制を担おうというのはやはり無理があったと思えてくる。そういう意味では、彼らの敗北は必然であったという気がしており、今回の敗北が民主党の将来の飛躍のためのスクラップ&ビルドの1プロセスとなるか、このままじりじり衰退してまた元通り日本の政治が1強他弱時代に戻るかは、前原氏の手腕にかかっている。国民は決して自民党の一党独裁を望んでいるわけではない。そもそも従来の民主党は反自民の大同団結政党であり、一枚岩でも何でもなかった。反自民という総論には賛成だが各論はばらばらというのがその本質であったので、このような政党が小泉さんの単一争点戦略に対抗できる単純明快で一貫した対抗策を打ち出すことはもともと不可能であった。これは民主党の本質から起因しており、岡田氏の指導力不足が原因などとするのは余りに酷である。民主党の再生にはこの体質を劇的に変えるしかなく、ドラスティックな体質の変革に挑戦する機会が訪れたことを喜ぶ勇気と胆力が前原新代表に備わっていることを望む。変革の方向性は極めて単純である。労組とか特定の利益代表であることをきっぱりやめて、国民全体の利益を考えた政策の提案を愚直かつ具体的に続けて、自民党政権より民主党政権の方が国民全体のプラスになるということをわれわれ国民に認めさせることである。2大政党制の一翼を担うという気概と責任感を誰よりも民主党自身に持ってもらわないことには始まらない。特定の利益を代表したり、総論賛成各論反対でまとまらなかったりしている間は2大政党制の片方の受け皿などには絶対になれないであろう。従来のようなあいまいさ古さでよく政権担当能力があるなんていってくれたもんだなと思う。小泉さんの高哂いが聞こえるようだ。言うのは簡単だが、実施となると気が遠くなるほど大変なのは誰にもでもわかる。そもそも党内に自分より何倍も老練な政治家が渦巻いていて、党内掌握もなかなかおぼつかないだろう。心から同情したくもなるが、ここはやはり、日本の政党政治史上の大きな分かれ道を自分が担っているとの気概で新代表にはがんばっていただきたい。