ネコオヤジのゆらりゆらゆら生活

これから数ヶ月のテーマは「ゆらりゆらゆら生活」です。私が興味を持っているもののまわりをゆらりゆらゆらして書いてみます。

ブッシュはハリケーン被害への対応のまずさを自らの体制の深刻な危機と考えるべきだ

2005-09-04 16:34:33 | 海外&外国語
前にも書いたとおり、今回のアメリカのハリケーンの被害の甚大さは、救済対応のまずさから来た「人災」の臭いがぷんぷんしてきている。ブッシュ政権に対して大きな失望を感じているのは私だけではないだろう。自国民も満足に守れない政権が何がイラクだというアメリカ市民のコメントは、彼らの偽らざる実感だろう。ここまで深刻な事態になると予想していなかったのであろうが、それは軽率、無能の非難を免れない。傷ついた威信を回復するため、などと言っていられない、とにかくブッシュは世界最高の権力者の威信にかけて、彼のパワーを総動員して、被害者の救済活動に尽力すべきである。このままでは、不信感が増幅し体制への深刻な脅威となるだろう。
不幸中の幸いなどと不用意な言い方はしたくないが、世界各国がアメリカへの援助を積極的に表明している。北朝鮮までもが「お見舞い」の意を表している。「アメリカの被害者を一刻も速く救え!」という一点で全世界が一つにまとまっている。9.11の時でさえ、このように完全な一体感はなかったと思う。今回の件が契機となって、立場を異にする世界の指導者たちの間で、体制が違おうが全世界の人々一人一人が健やかに生きていけるように協力することが、実は可能なんだ、みたいな建設的な実感が芽生えればそれはすばらしいことだと思う。