nekomitu日記

ポンコツ日記

潔い

2018-11-28 15:03:03 | 日記


元貴ノ花親方の離婚のコメントをTVで見た。

古き因習はびこる相撲協会の大改革に挑んできた「平成の大横綱」と言われた人物である

一連の相撲協会との確執



弟子の問題…

不条理な降格…



どの一門にも属さず

結果


部屋を閉じた



そして23年連れ添った奥様と「卒婚」

これまで部屋を支えることに人生を費やした

奥様に自分の人生を謳歌してほしい…そう言っていた



朝の情報番組で時々見ていた

その状況は、正直であるが故…

ブレないが故

叩かれ

それでも動じることなく堂々と静かに笑っていた





基本的に情報番組のネタは興味がないが

貴ノ花の情報だけは見入っていた



その姿に自分を重ねていたのかもしれないし

そうありたいと思っていたのだろう。



「潔い」そう思った。



何者にも囚われず執着せず

自分の信念を貫く姿

生きる姿



不器用と言う人もいるかもしれないが

私は理想の男性像をそこに見ていた

むしろ…

昨今

こんな男性が少ないことの方が嘆かわしい限りだ..

シャイで話すこと自体があまり得意ではない彼は

どんな質問にもひとつひとつ言葉を選び誠実に答えていた。



社会に出て
組織に属するとよく耳にする言葉

「もっと上手にやればいいのに...」

「下手に自己主張しないほうが良い」

「目立つとろくな事にならない」

「出る杭は打たれる」

「言ったところで無駄だ」

「とりあえず給料もらって生活できるからいいんじゃ~」

「やりがいも成長も無いけど会社が安定しているから辞めるのもったいない」


等々だ...

これは私の持論だが

上記の様に人や環境に依存してしまうのは、他の人に頼りたいだけでなく「他の人の言う通りに生きていったほうが楽だということ」が深層心理にあると思うのです

自分で色んな事を決めていくよりも、周りの人に決めてもらった方が責任を持つことがないし楽だと思うからです。



私はそんな風潮に身を置きたくもないし
「クソ」だと思っている

「一体誰の人生を生きているのか??」と問いたくなる



「誠実」「潔さ」「正直さ」「責任感」



これは私が大切にしていることだが

組織においてはどうにも厄介な存在となるだろう。



なぜならば



歯に絹着せぬ物言い

YES、NOをはっきり言う

不正や嘘、ごまかしを嫌う

議論歓迎

媚びない

群れない

無駄を嫌う←(面倒くさいの嫌いなだけ)

序列を嫌う

せっかち←(娘の折紙つき)

悪魔のようだ・・と診断で出たこともあった(笑)
http://www.seikakushindan.info/personality/entj.php?fbclid=IwAR33citlXfs58Vip2cEtQ95Z7nJ3nQTeTjjtvXsbsdZlvVLvCqGSxNxOyEg

これまでも度々blogで触れて来たように



時々自分でも
「クソばばあ」だなー
厄介だなー

と思ってしまう 笑

中二病が治らない婆アなのだ



私は私の人生を生きる..

どれも私の信条として大切にしていることだ。


話は変わるが

今日、面接した若い男性に「田崎さんがベンチャーでやりがいを感じていた頃って何を大切にされていたのですか?自分のルールとかモットーとかあったのですか?」と唐突に聞かれた

ぬぬっ。。。何だ突然。。(汗)

不意に出てきた言葉は「恥をかくことを恐れない」「一年前の自分よりイケてる自分になる」「とにかく動く」「諦めない」という言葉だった

「何故?」と理由も聞かれたので(おいおい面接なのにインタビューかよ!!)と思ったが
メモを取りながら真剣に聞いてくるので理由も話した

長くなるので
まとめるとこんな感じだ

「頭が悪い、経験や知識も無い、学歴もない、スキルもない..そんなポンコツな私でも、自分に負けたくなかったし
カッコイイ生き方がしたかったから沢山チャレンジして...失敗して...沢山恥じもかいたから今がある。敢えて楽じゃない方を選択してきた人生だ」と話した。


そんな「年の功」だよ的な話に「いや...いいお話が聴けて感動しました...潔いしかっこいいですね!本当にきてよかったです...有難うございます」と言われ
恐縮しまくった。


(よく考えると、面接官である私にそういう質問をし、やる気の姿勢を見せるという先方の策略だったのかもしれない...あ。たぶんそうだ。。)←素直に喜べない。。笑


だが、こんな人生だから安楽に流され依存的な仕事をしている..生き方をしている人には特に厳しいのだろう。言い訳ばかりで周りに頼ってばかりいる人を見るのが不快でしょうがない←(これもまた私の弱点なのだろう。自覚ある)

下手でもカッコ悪くてもいいから自力で最後までやってみようぜ~と言いたくなるw



以下は記事から抜粋した
「潔い人」に共通する10の特徴らしい


1.優れた決断力を持っている

2.確固たる自信のもとに行動を起こす

3.自分に非があれば、速やかに認めて謝罪する

4.他人の顔色をうかがわない

5.愛想よく振る舞うことはない

6.自分の考えに固執することはない

7.下手な言い訳をしない

8.悪い知らせほど早めに報告する

9.一度決断したことを安易に変えることはない

10.常に一人称で行動し人のせいにはしない

頷ける。。

ポンコツにはポンコツなりのプライドがあるのだww



































生きるということ

2018-11-28 12:48:39 | 日記


先日、姉と2人でもう1人の母親と思っている叔母に数年ぶりに会いに行った。



姉とこうしてゆっくり時間を過ごすのも

何年振りだろう…



海が見渡せる老人ホームにその姿はあった。

一生独身を貫き、親や兄弟のために尽くす人生を送りもうすぐ90歳になろうかという歳だ



部屋に入ると

歩行器に掴まって背筋を伸ばし

窓の外を眺めている小さくなった叔母がいた。



耳は遠くなっていたが相変わらずの笑顔で

手を握って泣いて喜んでくれた。



叔母に「なぜ外をみてたの?」と聞くと



「今日もこんなにお天気で…こんなに眺めのいいところでご飯が食べられてありがとうございます…って神様に手を合わせてたのよ…」といって



涙目ながら穏やかで優しい笑顔で言った…



思わず涙が溢れた…



今の自分が何て汚れてるんだろう…

荒んでるんだろう…



そう思った。



私が癌の施術をしたと話すと

ポロポロ涙を流して



辛かったね…

頑張ったね…



と手を握ってくれた。



気がつくと2人で泣き笑いしていた。



私は中学を卒業する頃

どうにも手がつけられないほどやんちゃな生活を送っていた



父が愛人と再婚することになり

家を引っ越す…その間

私の悪しき交友関係を絶つ目的も含めて

化粧品店を営む

叔母のところに数ヶ月間行くことになった。

当時は

「島流し」と言っていた 笑



叔母は厳格な母親と(祖母)と二人暮らし

そこへやんちゃな15歳の小娘が転がり込んだ訳だ



しかし…何もない田舎の温泉地

遊ぶところはおろか友達もいない…



あるのは「海」だけ



そんな環境で店の手伝いをしながら暇な時間はひたすら海を眺める…



そんな生活を送っていた。



当時子供ながらド派手だった私は

この土地から出たことのない祖母に好かれておらず…事あるごとに厳しく接され



泣いたこともあったが

いつも傍らで叔母が慰め笑わせてくれた。



何でも笑い飛ばしあったかい

まるでお日様の様な人だった。



その後は数年に一度里帰りの様な気持ちで帰っていたが



結婚して以降は

ほとんど会いに行けてなかった



私はそんな時を経て今目の前にいる叔母は



耳がよく聞こえないので

一方的にこれまでの人生を泣き笑いしながら語り出した。



あの時と何も変わらず

明るく優しいゆっくりとした口調だが

時々笑いを交える…。話の起承転結がしっかりとしてて

思わず引き込まれる様に話を聞いていた。





そんな話の中で叔母が何度も口にした言葉

「いいことがあって良かった…と喜んでいたら

必ず何かしら又良くないことが起こる…人生はその繰り返しだった」と



しかし、叔母が言う「いいこと」とは

私たちからすれば「え。それっていいことなの?」という内容だった。



叔母の「いいこと」とは不幸中の幸い…

というような話ばかり…

それでも当時の事を笑って話している



それでも前を向いて厳格な祖母のため

姉妹のため…弟(極楽とんぼの私の父親)のため

自分の人生を犠牲にしてきた…



だけど

一言も悔やみごとも言わず

「有難い…」を何度も言うのである



狭い温泉町から出たこともないまま

90年生きてきた叔母の言葉には

なんとも言い難い重みがあった。



女性として生まれて初めて恋に落ちた男性とも祖母の猛反対で
諦め別れてしまったという
以降一生独身


豊かな人生とは..

物質的豊かさ
精神的豊かさ
またはその両方

人それぞれ「豊かさ」の定義はさまざまだろう

しかし叔母は人との出会と別れに感謝し
不幸中の幸いに感謝し

今こうして生きていることに感謝し
食べられること、歩けることに感謝しているのである。


そんな仏様の様な叔母の笑えるエピソードは

「私は最近...自分で都合が悪いと思ったり、面倒だと思ったら周囲の人にボケたふりをするようにしている」と言った事

内容を聞いて爆笑した

さすがいつも笑いに持っていく叔母らしいエピソードだった。


どんな困難があっても
自分の人生を生きられなくても
笑いと感謝で生き抜いた叔母に「生きる」という事を学んだ日だった