nekomitu日記

ポンコツ日記

感動体験

2016-03-25 11:42:49 | 日記

私は、前職で「一流のおもてなし」と言われるお店のサービスやプロの仕事ぶりを、見たり体験したりする恵まれた環境にあった…。

それは、前職の社長が私達に
それを見せ、体験させる事を通して、自分の仕事ひいてはお客様満足に繋げてほしい…。という意図があったからです。

今思えば、生きている間、到底自分では行けない場所だったし、経験できない事ばかりだった。

社長は、もちろん私達への慰安の意図もあったと思うが、何よりも
「そこから何かを感じとり、自分の変化成長の糧にしなさい」「お客様が感動するということを自ら体験することでお客様に喜んで頂ける仕事をしなさい…」とおっしゃっていた。

そんな数多くの経験の中でも一番の感動体験となったのは、初めて百億の売上を達成した時のラスベガス研修旅行…

研修旅行のメインは、顧客に(感動)をもたらすサービスで高い顧客満足度を誇る「ザッポス・ドットコム」の研修。

「ザッポスの奇蹟」の著者であり、日米間ビジネス・コンサルタントの石塚しのぶ氏とザッポスの役員の皆様との交流会、そしてザッポス社の見学…働くスタッフの皆様のサプライズな歓迎…

私達は予め本著書を読んでいただけに、ザッポスをこの目で見れるんだ!というワクワク感でいっぱいだった…

ザッポス社は、「ビジネスモデルとしてのハピネス」と呼び、社員の幸せを追求すると、それが顧客の、そして取引先や関係者の幸せになるという新しい経営のあり方を示しているとされていただけあり、何より社員の皆さんが笑顔で明るい…それが印象的だった…

そして、
長時間の長旅からホテルにチェックインすると、各自の部屋に社長からのmessageとラスベガスを満喫するためのおこずかいが置いてあった。思わず「わぁ~♪凄い~嘘…」と思わず叫んでウルウルになった…だがこれは序章にすぎなかった…。


messageに夕食の場所とホテルロビーへの集合時間が、書かれてあったので、時間になりロビーに行くと、玄関にずらりと黒塗りの長ーい(笑)ロールスロイスが並んでいた…。「わあ…。さすがラスベガスだなぁ…どっかの成金が乗るんだよね…」なんて同僚と冗談混じりに笑っていると、

何と…それは私達を夕食の場所迄乗せるために準備されたロールスロイスだった…
「さあ…どうぞ…」とドアを開かれ…「えーーっ!嘘!何かの間違いじゃ??」再びの叫び(笑)これが第二のサプライズだった。


社内にはシャンバンが用意されていたが、ロールスロイスに乗ってる自分が信じられず、ただ呆然としてる間も車窓から見えるラスベガスの町並みが夢の世界のようで…今も目に焼き付いている…

その後…何度も「わあーっ!凄いっ!」というサプライズが要所に仕掛けてあった…。
※長くなるので中略…

そして、シルクドソレイユを観に…そこにも社長の想いがあった…「真のプロフェッショナル集団の寸分乱れパフォーマンス…それを魅せる選ばれし精鋭パフォーマー達の見えない裏での努力と、緊張感…

しかし、そんな背景を一切、私達観客に感じさせない…プロ意識…そして観客を夢と幻想の世界へ引き込む…震えるほどの感動を味わう…それこそがプロの仕事であり、人を感動させる事が出来る」のだと教えてもらった…

その他にも、ラスベガスの宝石箱みたいな夜景…グランドキャニオン…沢山のサプライズや細部まで考え抜かれた私達へのおもてなしを経験し、


そして最後の夜…社長から私達に向けて、こんなメッセージがあった「自分が体験した最高の夜景、ラスベガスの体験を、一緒に頑張ってくれた社員にも体感してもらうのが自分の夢だった…

それをやっと叶える事が出来た…」と。時々涙で言葉を詰まらせながら社長が語られた想いに、私達も一緒に泣いたのです…。

そして、その席で最後のサプライズ…勤続10年のお祝いまでしていただいたのです。

それまでの仕事の苦労や、辛さも一瞬にして報われた気持ちになった…

人生において、前職で泣いたり笑ったり…感動したり…沢山の人との縁が繋がり…と、様々な経験が私の財産となり、今でも心から感謝している事ばかりだ…。

感動こそが人を自発的行動に駆り立てる…ならば、感動する感性や価値観を磨き高め、どんなことにも有り難い…と、感謝出来るようになれば人生はもっと豊かになる…
ふと…そんなことを思い出した夜でした。