たのしい夢日記

京都奈良寺社巡り・思い出・読んだ本…日々のあれこれを写真と共に。

兵庫県のお寺・中山寺

2016-11-30 19:57:18 | 西国三十三所観音巡礼
兵庫県のお寺に行ったのは初めてである。

西国第二十四番札所、中山寺。






今年3月に1年かけて洛陽三十三所観音巡礼を満願し、今年からいよいよ西国三十三所巡礼をスタートすることにした。

洛陽三十三所は、西国三十三所に遠すぎるお寺があることから、京市内の三十三か所を回るように後白河天皇が考えた、というもの、つまりは京都のお寺だけだった。なので急げば2日で回れるとも聞いた。

同僚のアメリカ人の先生は西国三十三所を回っているが、やはり一番札所などには行けていないということ。「交通費もずいぶんかかりそうだから…」と。なんてったって那智の滝の傍、つまりは和歌山県の端っこのほうの山の中である。

車を運転できない私も同じことだが、あまりの山の中は同居人に連れて行ってもらう事にし、行きやすい所から始めることに。

京都、奈良のお寺は数知れず。
大阪でもいくつかお寺や神社も回ったが、意外にも兵庫県は初めて。

以前兵庫の学校で13年も勤務していたため、中山寺は良く話に聞いていた。お産、七五三、という話題で出てくるのだ。 そのあたりの人々にはずいぶん信仰されているお寺というイメージだったが、西国三十三所のひとつだったとは気づかず。

ご本尊は十一面観音、安産、求子の観音様である。関白秀吉も参って秀頼をさずかったとか。





折あしく雨模様だったが、きれいに着物を着せられた子供と両親、祖父母らしきグループがいくつも。月曜の昼にもかかわらず、だ。

七五三か。うちの両親は「あれは商売である」と全く関心を示さず、子供心に、友達が着ているきれいな着物や、長い袋に入った千歳飴がうらやましかったものだ。

おっと!

ここには屋外のエスカレーターがある! 屋根付きだ!前日の善峯寺ではふうふう言いながら石段を登ったのに。



いちばん高い所には新しい、きれいな紫色の五重塔が。出来たばかりのようで、周りはまだ工事中。このお寺はお金あるんだろうな。安産の祈祷料など相当入りそうな感じ。



しかし私の目的は本堂の観音様、お詣りして、ご朱印…どこかな? 本堂の辺りと聞いたんだけど…西国三十三所のお寺なら、大抵「西国三十三所第~番」というお札がお堂にあるのだけど、ここにはない。
よく見ると、会館風の建物の横にご朱印所がある。全く目立たない。

やっぱりなあ…ひとつ300円のご朱印ビジネスなど、このお寺はあてにする必要ないんだろうな。

去年、同居人が伊勢神宮に社内旅行で行った際にご朱印をもらってきてくれたが、まあ、神社はお寺のに比べるとシンプルなのだけど、その中でも超絶級にシンプルで、スタンプと日付だけ!みたいなご朱印、日本一の神社ならどれほどカッコいいご朱印かと期待した私達にはビックリだったのだ。

「ご祈祷1回に何万もとれるんだから、300円のご朱印なんて別に力入れる必要は…って事だと思うぞ」と同居人。

確かに。


この中山寺のオリジナルご朱印帳も綺麗なので購入も考えていたのだけれど、それも表に出されてもいない。そんなら、やめとこ。

りっぱな広いレストランが併設されているので、お昼でも食べていくことにする。蓮の実やきのこ、野菜の入ったご飯を蓮の葉でつつんで蒸したものがメニューにあった。珍しいので頂くことにする。900円也。ちまき風、なかなか美味だった。






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京西山の紅葉・善峯寺

2016-11-28 19:45:29 | 西国三十三所観音巡礼
11月、関西では良い季節。 北海道にいた頃は、中途半端に寒い月で、かえって早く雪が降らないかな、と思ったものだが。

少し早目の紅葉狩り、同居人の車で出かける。京都西山方面は電車で行くと、バスに長々乗ることになり不便だが、車だと新しい高速道路が出来ていてあっという間なのだ。

西国三十三所第二十番札所、善峯寺。

早速本堂の千手観音様にお詣りし、ここで西国三十三所のご朱印帳を購入。見開きで絵付きの豪華なものだ。この善峯寺のご朱印が記念すべきひとつ目になった。






ここは以前から、紅葉が美しいと言う事で気になってはいたがアクセスの悪さで来ていなかった。





素晴らしい色に染まった木が何本も青空に映えている。



まだ、完全に紅葉はしていないためか、それともやはり街中から離れているためか、人は多いが、有名どころの永観堂や清水寺などの雑踏に比べると、落ち着いて景色が楽しめるのが良い。街中ならもみじがちりちりに縮んでいたり乾いた感じだったりすることも多いが、ここのもみじは葉先まできれい。



日本一の松、という37メートル(横に伸びてるんだけど…)の天然記念物「遊龍の松」を眺め、写真を撮り、して山を登っていく。


景色がどんどん開ける。



「こんなに敷地広かったんだ」
「こんなに登るとは思わなかったね」

京の街が一望。晴れ晴れするような景色。

しかしかなりの山道のアップダウン。降りて来た頃には結構、疲れてしまった。

「お腹空いたね」
「大原野神社にお休み処あるから、お蕎麦でも食べようか」




大原野神社は車で10分という所、田舎道を走る。通れるのか?という道を走る。

狛犬ならぬ狛鹿のいる由緒ある神社だが、とりあえず空腹…お茶屋さんで同居人はにしん蕎麦、私は湯葉蕎麦を頂く。どちらも期待以上に美味しい。

アルバイトの女性がゆっくりした方たちで、ベテランの年配女性が怒りまくっていたのが面白かった。 紅葉やお花見でお客さんが増える頃ならではだろうなあ。

ここの境内からは、山道を通って私の大好きなお寺に行ける。

西行法師ゆかりのお寺、「花の寺」勝持寺。

数年前、花の散り際に行って良い写真が沢山とれた美しいお寺だ。




その時にはお花見がてらの参拝客であふれていたが、秋はそこまで人は来ないようだ。私と同居人、あと二組。

その上、日曜と言うのに大掛かりなお掃除中であった。月曜にはよくぶつかるんだけど日曜は珍しい。それだけ人がこないのだろう。



山道を戻ると、下から長い竹をひきずりつつ年配の女性が上がっていく。何に使うのか。











デジブック 『京紅葉。』
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