たのしい夢日記

京都奈良寺社巡り・思い出・読んだ本…日々のあれこれを写真と共に。

母の入院記録4

2008-01-02 01:33:35 | 母の記憶
平成20年になった。

母が亡くなってからもうすぐ5年になるのだ。早いものだ。



この日記は平成15年元旦に書かれたものだ。
数日前に帰省し自宅に居た私に、その日病院の母から電話がかかって来た。

「お雑煮が出てね、美味しかったんだよ」とのこと。

病院の食事と言うとあまり期待できないように思っていたのか、実に嬉しそうだった。ここにも書かれているくらいだから、余程おいしく感じたのか。
この頃は随分体調がよくなったように見えていた頃だったので、食事を美味しく感じることにも希望が持てた時期だったかもしれない。
「ガンバルゾ」というひとことにもそれが見える。


電話が来たのは、私と同居人がお雑煮を作り、父と3人で食べた後だったかと思う。
元旦の朝に何を食べたのか主婦としては気になったのかもしれない。

「お父さん達は楽しい元日を送っているか」とも書かれているので、やはり父のことがずいぶん心にかかっていたのだろう。
この日記を読むと、一人で正月を過ごしている父を思って心苦しくなる。

札幌は上天気、と書かれているが、父によると今年の元日も(5年前と同じく)気持ちの良い快晴で、神社まで歩いて初詣に行った、と言うことだった。
母が生きていれば一緒に歩いて行った事だろうが。

大阪の元日の空もきれいな冬晴れだった。