たのしい夢日記

京都奈良寺社巡り・思い出・読んだ本…日々のあれこれを写真と共に。

香港会議

2008-12-16 00:11:24 | 現実
会議前後が忙しく、あまりのんびりとPCの前に座ることもなく、ブログやmixiも携帯のみでチェックするのみの日が続いた。
しかしもうこれ以降「香港会議」なるものに行かせて貰うこともなし、忘れぬうちに記事にしておこう。

11月18日から22日、全国から選ばれた主任の先生達と香港へ。
北海道から関東、中部、そして私の属する関西から17人の先生達が集まって会議。

当日は関西の3人、そして引率として西部本部からのM本部長、4名で関空から出発。

私は海外旅行をしたことがない。

留学はしたが、旅行で海外に行くのはこれが初めて、といういまどき珍しい人種である。
「ねぇ、Immigrationではやっぱり、"Sightseeing"って言うのかなぁ?」などと、英会話講師にあるまじき心配をする。


しかし、後で聞いた話によると、他の地域から来た先生達の中にも、おんなじ事を言ってた人たちがいたらしい。
安心。

ちなみに香港の空港では、係員は隣同士で喋ってばかりで、パスポートにスタンプ押して黙って返してくれるだけ。拍子抜けである。
そういえばパスポートもなかったので今回17年ぶりに取得したのだが、今のにはICチップが入っているのである。ちょっとびっくり。


空港からは、ベンツでホテルまで送ってもらうのだが、中国人の運転手さん喋る喋る、トロント出身だ、というのだが…ものすごい中国語訛りの英語、わかりにくいことこの上ない。

ホテルまでの道のり、景色がよい、というべきスポットもあるのだが、なにしろスモッグがひどい。山も海もビルも煙ったように見える。
お喋り運転手さんによると、中国に返還されてから大気汚染がひどくなった、という事だ。

ホテルは結構豪華なホテルである。



夜はホテルのレストランで食事、ということなので、それまでしばらく街中を歩く。ブランド物の店がたくさんあるが、正直それ程興味はない。
九龍公園を通り、面白い中国語の広告を鑑賞(メグ・ライアン主演「女人大作戦」てどんな映画だろう?)し、「MUJIがある!」と感心。



また、さすが元イギリス領だった名残、ダブルデッカーが多い。走る広告塔である。
何台ものダブルデッカーの後ろに、大抵2人のスーツ姿の人物大写し、という広告を見かけた。男性も女性もいる。「最強英文」などと書いてある。これは学習塾の広告だそうだ。学習塾のカリスマ講師の写真なのだろうか。



夕食は中華。

香港会議では毎日ご馳走責め、という事は聞いていたが、豪勢な食事である。

香港では「おもてなし」に使われるという「酔っ払い海老」からスタート、北京ダックやらあれこれ、どれも美味しい料理ばかりのコース。
酔っ払い海老、というのは、「美味しんぼ」で見たことはあるが食べることになろうとは思わなかった。
物凄い炎が上がるのだが、アルコール度が高いお酒にたっぷり浸されたあとなのでいつまでも燃えつづける。こんなに火を通しては海老はまずいのでは、と思ったが、食べてみると丁度良い位の柔らかさ、殻ごと焼いているからか?不思議。






さて、この会議は、会長と会議、旅行、というのがメイン。
めったに会長とお話することなどないので、みなあれこれお話を聞きたがる。

会長の娘さんは、さる有名シンガーソングライターである。
自慢のようなことは言われないが、やはり話題に出てくるとうれしそうにされている。
正直、いい歌を書く人でよかった。ぴよぴよのアイドル歌手かなんかだったら「素敵な歌を歌われますよね」とも言いにくいではないか。

会長は娘さんとそっくりで、背の高い、俳優にしてもいい位の男前である。60歳で男前、というのはたいしたものだと思うし、人柄も飾り気なく素敵な人だ。



翌日は会議。

会議のランチは飲茶、ということなのでそれを楽しみに発表を乗り切る。しかも私の番は5番目、結構早めに終わって気楽であった。
所変われば、で同じ会社でも地方によってずいぶん色々な工夫をしているものである。
会議前に連絡があって、発表の内容について頼まれるのだが、関西はやはり実質的なビジネス直結、な内容、だったような気がする。他の地域の先生達は教務面でのお話も結構あり、主任の仕事じたい結構違うのだろうな、と思うところもあった。

関西にいると関西色、というものもあるので、他の地域のお話を聞くのもアイディアを刺激されるものだ。また個性豊かな先生達でお話も面白い。


さて、昼の飲茶は、「飲茶風コース」というようなものだった。飲茶、というとちびちびと点心をあれこれ頼んで、というものだが、普通にレストランのコース料理のよう。無論美味しい物ばかりだったが、やはり飲茶らしい飲茶をしないと香港に来た意味もないではないか。

したがって翌日の自由行動のときに飲茶しよう、と決定。

会議の後は会長のお話があり、面白いお話も沢山あったが何しろ昼食後、みな寝ないようにガンバって目が白目になった、と後で打ち明けあったものだ。

この会議は中間管理職としての第一歩、という会議なので、会長より1人1人辞令を渡される。
その際に写真を撮られるのだが、毎回場所を確認して立たせるのは時間のムダ、と思われたのか、会長が突然言われる。

「足は写らないんでしょう?じゃ」と
ウラ紙を机から取ってこられる。

何をされるのか、と思ったら、その紙を床に置いて、
「ハイ、この上に足置いて辞令もらってください」
つまり位置決めだったわけだ。

…なんかヘンではあったけれど、会長のあまりの動きの速さにだれもなにも言えない。



その後は自由行動、という事で、関西の面々はマッサージと夜景、に決定。





怪しげなマッサージ屋さんではさっぱり英語が通じない。

向こうもさるもので、「アシ?カタ?」などと言ってくる。
日本語の方が通じるのだ。
お茶入りのお湯でフットバスの後、

「カタね」
「アシ」

とじっくり30分マッサージしてもらい、さて、観光スポット、ビクトリアピークに行くことにする。まずはフェリー。




対岸はビジネス街の夜景。さすがに色とりどりの会社名が沢山見える。「日本の会社、ないねぇ」と言いつつフェリー5,6分。後はタクシーに乗ってビクトリアピークに登ることにする。

「なんか阪奈道路(大阪と奈良をつなぐ、生駒山を登って降りる道路)みたい」

とつぶやいて笑われる。

しかし長さは阪奈道路の3倍はある。
しかも運ちゃんはものすごく乱暴運転、みな次第に口少なになる。ヘアピンに近いカーブでも全くスピードを落とさないのだ。
真ん中に座っている小柄な先生が横滑りしてこっちに飛んでくる、と言う具合。

無事ビクトリアピークに到着、ほっとため息をつく私達に、運ちゃんは笑ってなにごとか中国語で言う。
昔香港に住んでいたA先生が「ええ~!」と笑う。

「何、なんて言ってるの?」
「No problemだって」
「No problemじゃあないわよ!!」

しかし香港人の運転はたいがい乱暴らしい。

ちなみにタクシーは「的士」と書くのである。昼間見た「的士」の窓にはキティちゃんがいっぱい張ってあった。




残念ながらビクトリアピークの夜景は、100万ドルとは言えず、100ドル位しか見えない。スモッグのせいだ。ちょっとがっかりだが、フェリーからの夜景は素晴らしかったのでそれでよしとしよう。


中華が続くのでその日の夕食はHard Rock Cafeでファヒータ。

お部屋に帰ってオフロ、バスタブが広すぎて小さい私は溺れそうだが、会議も終わってほっとしてのひとっ風呂、は気分が良い。




さてその翌日は午前中がツアー、午後から自由行動、夜はオシャレなディナーという話、早起きである。

このホテルの朝食はバイキング、とはいえ物凄い量と種類である。
洋風はパンが10種類はある。パンの横には7,8種類のジャムや蜂蜜、「Australian ... honey」などと産地や花の名前が書いてある。
それにベーコンもカリカリと柔らかいもの両方あったり、たっぷりチーズも切れるようになっている。そのほか野菜やらヨーグルト、果物、選ぶのが楽しい。

中華風お粥のコーナーもあるが、ホテルのでは気分がでないだろうと3日間洋食にしてしまった。




ツアーは「乗り物ツアー」である。
ダブルデッカーから始まり、ケーブルカーで再びビクトリアピークに登り、バスでマーケットに行き、帰りはフェリーで街中に戻り、というコースであるが、中に1人、乗り物酔いがひどい先生がおり、最後のスピーチで「香港の乗り物を一番堪能したのは私だと思います」と言っておられた。
確かに背の高いバスに揺れまくるフェリー、急勾配の山を登るケーブルカー、酔う人には相当しんどかっただろう。

昼間のビクトリアピークは素晴らしい眺望。



お昼からは飲茶に行くことにする。

もと香港に住んでいたA先生が大活躍、その辺のマッサージの呼び込みの女性に聞いてくれる。親切な女性で、わざわざ飲茶レストランに連れて行ってくれる。

こぎれいで物凄く広い。
しかしながらメニューに英語がないので、おそらく地元の人が来るところなのだろう。

よく飲茶の店にある、一覧表に○をつける形式、A先生が頼んでくれる。
とはいっても漢字で書いてあるのだから、私達もある程度はわかるのである。
餃子、とか蝦、などは明らかだし。
夜まであまり時間がないので、蝦餃子、シュウマイ、肉まん、と典型的なものを少しだけ頂く。
がっちゃん!と乱暴にお皿やお茶を置いていく様子はなつかしい。
シドニーの飲茶でもそうだったからだ。

中国人らしく、賑やかに家族一同そろってお食事、というのも世界中どこでも変わらないようだ。神戸の中華街でもそうだし。




夜はインターコンチネンタルでフレンチ、という事で、オシャレをしていくように!とのお達しが旅行前から来ていた。

夜景の見える大きな窓のあるレストランでフレンチ、おいしいお料理ではあったが、ちょっと?だったのが、ロブスターか何かのスープ。なぜか栗が2粒はいっている。
どう食べてもヘンなのだが、「これって、何か工夫、しようとしたんだろうね…」と隣の先生と言い合う。




食後は、ひとりひとり会長とツーショットで写真撮影タイム。
こんなチャンスはめったにない!と喜ぶ私達に、M本部長がこっそりと耳打ちしてくれる。
「マネージャー達は会長と腕を組んで撮って貰ったそうですよ!」

無論厚かましい関西の面々、腕を組ませて頂いたのは当然である。


インターコンチネンタルを出ると、海沿いのプロムナードには散歩の人々が。我々も夜景をバックに写真を撮ったりして楽しむ。

「久しぶり、こんなに笑ったの」などと言っている先生もいて、実際私もそうだったので、「みんな仕事苦労してるんだなぁ…」と同感することしきり。

ホテルに戻る前にペニンシュラホテルに寄り、ちょっとお茶を。

コロニアル風、というのか、天井が高く開放感のあるロビー。昼に寄ったときにハイティーでもしたかったものだ。

最後の夜は他の関西の先生達とM本部長のお部屋に乱入、「カウンセリングとは!」とか「業務効率とは!」と熱く語り合う。なかなかこういう話はゆっくりできないものなので非常に収穫があった。

最終日の朝は11時からまたしても飲茶、こんどこそ期待していたマンゴープリンが出てきた。マンゴーだらけのプリン、感動モノである。




決意表明の後、空港へ。

昔は場所が違ったので、街中を縫うようにして降りるオソロシイ空港だったそうだ。今の空港は街中から遠いが、まだ新しく広い。

さすがに緊張も解けて帰りの飛行機では少し眠ってしまった。
枕が変わるとあまり眠れない性質でもあるので、ちょっと寝不足気味でもあったが、なぜかお肌はずっとつるつるだった。
大抵寝不足するとこのトシでは、翌日顔を洗うときざらつく感じがするものだが…これはやはり、毎日いいものばかり食べさせてもらったおかげだろう。
フカヒレとかコラーゲンの多い物も結構あったし…。

大切な会議だったというのに感想がこれでいいのか???







コメント (5)
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