たのしい夢日記

京都奈良寺社巡り・思い出・読んだ本…日々のあれこれを写真と共に。

紅葉の比叡山

2011-11-23 23:03:33 | 現実
たまたま早く目覚めた休日、紅葉の写真を撮ろうと思い立った。

しかし今年の紅葉は遅い。去年とは大違いで、あまり良い年ではないらしい。ネットで紅葉前線を見てみても、京都・奈良などは「色づく」程度。
ならば山の上だろう。比叡山は「見頃」となっている。行ったこともないし、出かけてみようか。

比叡山に行くには京都側から登るルートと琵琶湖側からのルートがある。
京都側の出町柳には何度も行っているので、今回はJR湖西線に乗り琵琶湖側から行ってみることにする。
比叡山坂本駅からバスでケーブル坂本駅へ、そこからまっすぐ山を登っていくのだ。
日本一長いケーブルだそうだが、急なので落っこちそうな気がしてスリリングだ。



山上に到着。寒いっ!!

その日はしばらくぶりに下界でも冷える日だったが、山上はまた格別の寒さ、ダウンにヒートテックで寒さ対策をしてきたのは正解。
琵琶湖の眺望は素晴らしい。

比叡山といえば延暦寺、だが、この山のあちこちに堂宇が散らばっていて、シャトルバスで移動するのだ。なんだか変な感じだが、歩いたら相当の距離なので仕方がない。
バスは奥比叡ドライブウェイを通るので見晴らしもよいだろう。

ちょうどお昼時、地下のお蕎麦屋さんで暖かいものでも食べて腹ごしらえしてから、と思う。同じことを考えている人がたくさんいて大変な混雑。
「比叡山蕎麦」を頂く。

…? 食べていくうちに気付いた。なんだか字が書かれたものが入っている…天台宗密教の加持祈祷の言葉が書かれたお札でも入っているのか?なんといっても「比叡山蕎麦」だから…そんなはずはない!!

新聞紙の切れっぱし。
う~ん…この混雑の中で作り直しして、とかいうのも面倒だし半分食べちゃったし…新聞紙食べても死なないだろうし、えいっ、と取り出してぽい、結局全部食べてから「新聞紙入ってましたよ」と忙しそうにしている厨房に声をかける。恐縮していたけど忙しさのほうが勝っていたようだ。

予想通り、紅葉はあまり、きれいではない。去年今頃に京都の東福寺に行ったときは本当にきれいな紅葉が見られたのだが、去年はやはり当たり年だったようだ。
こんな山の中だというのに、葉はちりちりしているし、黄色い葉のほうが目立つ。



残念だけれど、折角なので、一番紅葉がよい、という横川まで行ってみることに。
源氏物語に出てくる、「横川の僧都」がいた、という場所のモデルなわけだから、行ってみたい。

こちらはぐっと人も少なく、行をする建物などもあり、山の中、という雰囲気が強いが、やはり紅葉はそれほどでも。その上山中を歩いているうちに雨が降り出した。



どこかの建物の門の軒下で雨宿りをしばし。

さっきから同じルートを歩いている3人の「山ガール」も雨宿り。リュック、帽子、ミニスカート、山歩き用タイツ、と超典型的な山ガール達だった。
私と同じくミラーレス一眼らしきものも携えて写真を撮っている。

帰りは京都側に降りることにして、比叡山の頂上まで行く。ここからロープウェイとケーブルだ。
しかし頂上はすごい風、それも冷たい!
あとで、「こんな日に比叡山なんて自殺行為だ!」と同居人の友人が言っていたらしいが、本当に寒かった。雨模様なので霧が立っているのだが、それが横向きに飛んでいくのだ。

走るようにしてロープウェイ比叡駅まで行き、続いてまた真っ逆さまのケーブルに乗って八瀬へ。これで琵琶湖方面から比叡山を越えてきたことになる。
八瀬まで来ると気温が全然違うのに驚く。寒いけれどそこまでではない。

紅葉は今一つだったけれど、ケーブルにのったりロープウェイに乗ったり、琵琶湖や京都側の山々の景色を楽しめ、なかなか面白い一日だった。



デジブック 『紅葉の比叡山』
コメント (4)
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ジャカランダの花

2011-11-13 23:56:36 | オーストラリアの記憶
11月も半ばになった。

思いついてPCに取り込んである写真を整理していたら、シドニーで1993年と1994年の11月に撮った写真が数枚あるのに気付いた。

日本語を教えていたTAFEの、生徒さんたちと撮った写真が11月の日付になっているが、これはクラスの最後に皆でパーティをしたものだと思う。オーストラリアは季節が逆だから、そろそろ夏休み、と言う頃だろう。そして新学期は2月なのだ。




これは教えていた教室で、食べ物を持ち寄ってのパーティだった。生徒さんに見せるために着物を着て行ったのだ。このクラスには、実は「刑務所に入っている」人がいて、びっくりしたものだ。日本語を習いに来る時だけTAFEまで来ることが出来、それ以外のところには行ってはいけない、という事でここでパーティになったはず。
頭の回転の速い面白い生徒さんだったが、何をしたものやら。"Kumiko, you're funny."とよく言われたが、「アンタに言われても」という位いつも冗談ばかり言っていた。ほかの生徒さんも事情をちゃんと知っていて、でもごく普通に付き合っていたのがまた愉快だった。




こちらのクラスはアジア人の生徒さん…韓国人、中国人、の人などが多く、親しみがわいたせいかとても慕われて、楽しいクラスだった。これは「折鶴」という日本食レストランでのパーティだった。今でもあるんだろうか。


11月、というと、ジャカランダの花が美しい季節である。10月位からが盛り?アメリカでは5月位のようだ。
日本の桜の様に、春に咲く花である。
桜の様にすぐに散らずに目を楽しませてくれる大木。薄紫の色合いが上品な花だが、調べてみると、花言葉は「名誉・栄光」…あんまりピンとこない。



1994年11月30日、と言う事は17年前の事。
この日は、ジャカランダの写真を撮りたいから、と同居人に車を出してもらい、あちこちドライブをして、ジャカランダの木を探したのだ。見つけたのが郊外にあったこの木。どこだったかは覚えていないが、同じ日に撮ったバウンティ号(シドニー湾をクルーズする観光帆船)の写真があり、これはシドニータワーやら街中のビルが写っているから、シドニー湾の反対側、ノースと呼ばれる地域のどこかだったのかもしれない。




日本ではこれから冬に向かって寒くなっていくというのに、オーストラリアは逆に、日に日に暖かくなる頃なのだ。
シドニーは割合冬は寒い。オーストラリアには「寒い」という印象がない気がするが、シドニーの8月は間違いなく、冬のコートが必要である。雪は降らないけれど…大阪の12月位だろうか?
それでも、四季は日本ほどはっきりしていない気がするのは何故だろう?
寒い時でも日差しが強くて、空気がいつも乾燥しているからかもしれないが…あまり季節によって何かを楽しむと言う習慣がないからなのだろう。
日本なら春は梅、桜でお花見、夏は蛍、お月見、秋の紅葉狩、など季節で自然を愛でる、という習慣が大昔からあるけれど…。

オーストラリアの年中行事というとやはりキリスト教にちなんだものが多い。クリスマスはもちろんだが、イースターとか、アイルランド系の人ならセントパトリックディとか。
日時は決まっているが、季節、というのとはちょっと違う気がする。
セントパトリックディでは、緑の服を着た人が歩き、近所のパブではタダで「ギネス」をふるまってくれたりするが、これは仏教の灌仏会、4月8日に甘茶をふるまうのと同じような感じがするし…(ちょっと違うかなあ???)

私が「ジャカランダを見たい」と思ったのは、日本人の「春の花見の血」が騒いだのでは、と今になって思うのである。
コメント (2)
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曽爾高原の薄

2011-11-04 00:05:43 | 現実
先日、日曜の午後に思い立って、奈良の曽爾高原へドライブした。
同居人の運転で、だいたい大阪から2時間というところだ。




ここは今までに3回ばかり、薄の季節には来ている。しかし以前は昼過ぎ、あるいは午前中など。 ここの薄は夕映えの時刻がいちばん、と以前カメラが趣味の生徒さんに教えてもらい、いつか行こうと思っていた。



今にも降り出しそうな曇り空、亀山にも雲の影が走っていく。



反対側に見えるのは兜岳、鎧岳などだろう。薄の向こうではなぜか青く見える。



足元には咲き残った花も。



光がさしたのはほんの10分くらいのこと、残念ながら夕日に映える薄の写真はあまり撮れず残念。

予想通りカメラ、三脚を抱えた人たちがいっぱい。

「いや、信じて待つぞ!」と言っている人がいる。夕日がもう一度さしてくるのを待つらしい。西向きに三脚を構えている。

私はそこまでの根性ないので帰ることに。
車を出して10分くらいで物凄い大雨に。山の中、雨雲に入ってしまったらしい。
薄もちょっと早かったようだし、再度挑戦しようかな…。
コメント (6)
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