たのしい夢日記

京都奈良寺社巡り・思い出・読んだ本…日々のあれこれを写真と共に。

夜の嵐山・宝厳院

2018-12-03 18:47:32 | 神社仏閣巡り
相方はたいてい、日曜の午後に単身赴任先の茨城へ戻る。昨日もそうだったので、新大阪で見送りをした後、どこかそのまま、久しぶりに京都の紅葉のライトアップに行こうか、と考えていた。

どこがいいかな。

正直、11月は、相方がハードなスケジュールをこなしており、さらに私は職場で仕事の引継があり、父の様子を見に北海道に帰ったり、で落ち着きなく、正直疲れた月だった。何度か紅葉を見に行こうと考えた日もあったが、結局日々の疲れがとれず、休みの日もなんだかぐったりして、けっこう寝ても寝た気がしない。

相方が新幹線に乗って出発した後、「よし、甘い物でも食べて元気取り戻して、行く先考えよう!」と新大阪駅のスタバへ。可愛らしいブッシュドノエルがあったので頂き、sodakyoto等で行く先検索。

東寺もライトアップは行ったことないな…駅から近いし楽かも。立体曼荼羅また見たいしな。
高台寺のプロジェクションマッピングもいいけど、2回位行ってるな。
清水寺のレーザービームも数回見てる。
貴船まで行くと夜はきついかな。遠いからなあ…

行ったことのない所、に宝厳院があった。紅葉のトンネルがキレイ、と言われている禅寺で天龍寺の塔頭である。春と秋しか公開していないが、お庭が素晴らしいらしい。
駅から1キロくらいなら歩くのもそこまでしんどい事はない。

JR京都線で京都駅まで、そこから福知山線に乗り換えて嵯峨嵐山駅。割に慣れた行程だ。

が、乗り過ごしてしまった…

この駅、どうも私は相性が良くないらしく、一度は完全に勘違い、次はトロッコ嵐山駅、と思って降りずに保津峡まで行ってしまった。二度目は、「あれ、沢山ひと降りていくな…」とぼんやり見ていてはっと気づいて何とか間に合って降りられた。

今回は「次は亀岡です」のアナウンスがあるまで、全く気付かず。「なんで亀岡?!なんで気づかない?!」疲れてちょっとうとうとはしていたが。

以前このブログに、嵯峨嵐山駅から嵐山までの道は何もなくつまらない、という事を書いたことがあるので、嫌われているのかな。



天龍寺まで来て見ると、「宝厳院には桂川まで行って迂回」と看板。えええ面倒くさい…暗い桂川沿いを歩いて行ってみるとびっくり、とつぜん、行列。結構な人混みである。



残念ながらもう紅葉は終わりに近く、葉っぱはほとんどちりちりに丸まった状態、昼間ならあんまりきれいには見えなかっただろう。だが光の効果と言うのは凄いものがある。

新しいカメラの、「暖かく夜景を撮る」モードにしてみる。便利だし…このカメラ、手ブレもしにくくめちゃ撮りやすいわ…このカメラ、これが夜景デビューなのだ。












「獅子吼の庭」、雲上三尊石もライトアップ。しかし、ブルーのライトは「苦海」風ではないが…。



インスタ映えする写真を撮りたいガールズが沢山、本格カメラ携えた人たちも沢山、いい場所になると人を入れずに撮るのも難しいが、夜はありがたいことに人が目立たない。
黒っぽい服の人なら多少写っててもわからないことも多い。

そしてここは、意外に日本人が多い。今時、京都のお寺を巡ると、7割がた外国人観光客だ。ここには中国人観光客らしき団体がいないのが本当に珍しい。それほど有名どころではないからか?嵐山なら他に見どころもたくさんあるし、コースに入らないのかもしれない。数人、英語圏の人がいたくらい。

しかしこの混雑では、庭を見ながら禅の教えを感ずることなど出来ないわなあ。

今度はパノラマ機能で撮ってみる。夜の紅葉は迫力があるものだ。




ラストは人気の紅葉のトンネル。ここの写真の代表格。やっぱり風情があってよい。



帰りは近道をして、天龍寺の境内を行く。案内の人が「暗いからこっちはご案内してないんですよ…」と前をあるく2人に話している。「気を付けて行ってくださいね」

じゃ、この2人についてこ。

確かに暗い、というか全く灯りがない。境内だから無論電柱もない。 月明かりのみ。数年前青蓮院のライトアップでこけて膝をけがした事があったので用心して歩く。前の2人は、

なんだか誰かついてくる…と怪しむ様子で後ろを振り返る。すいません…

行く前は、ちょっと、疲れてるしまた疲れるかな…とためらいつつだったけれど、行ってよかった。私はいつも、こうなのだ。