ぬけヨガ神戸◎しちみのブログ ~猫とさかな通信~

神戸でヨガと畑、始めました♪
ヨガで深まる心地よさを共有したくてぬけヨガクラスやイベントしたり、畑で野菜を育てたり~◎

10日間の沈黙と観察…『ヴィパッサナー瞑想』に参加してきました〜◎

2016-07-04 | 神戸でぬけヨガ
こんにちは!
ぬけヨガ神戸の、しちみです☆

神戸市垂水区塩屋のすてきな古民家をお借りして、
2〜3人の少人数で『ぬけヨガ』を共有しています。
暑くなってきた7月は、「暑気払い」をテーマにしようかなぁと思っています。
ごろごろしたり、伸ばしたり、ぷるぷるしながらじんわり汗が出てきたら、
涼しい風を感じてリラックス。
次回は7月6日(水)の14時30分〜と16時30分〜の2クラスです。
くわしくは、アトリエfのFBページ、もしくはブログのこちらのページからどうぞ☆

7月23日(土)からは、『浜宵ヨガ』も始まりますよ〜♪


さてさてブログの更新がぴたりと止っていた間、
何をしていたのかと言いますと……

ヴィパッサナー瞑想
というものに参加しておりました。

10日間、"聖なる沈黙"を守り、
殺生をせず、
盗まず、
お酒などをとらず、
朝食と昼食は菜食、
夜はお茶と果物のみで過ごす。

朝4時に起床し、
夜9時30分に就寝するまで、
1日に10時間と30分、瞑想をする。

1時間半の講話の聴講を入れると、
1日12時間、座りっぱなし。
……ので、お尻やら足首やら股関節まわりやら、
あちこちが痛みます。

痛かったり痺れたりするけれど、
そこがこの瞑想法の"ミソ"だったりもして。

とにかく座りっぱなしの10日間、
参加するまでは、
それはもうたくさんの心配が頭のなかを駆け巡っておりました。

ずっとしゃべらないでいるなんてどうなるんだろう?
夜、眠れないだろうなぁ。
朝、起きられるのかしら?
おなかがすくだろうなぁ。
途中で帰りたくなるかもなぁ。

……すべて、杞憂にすぎませんでした。

沈黙。
しゃべらず、人と目を合わさず、自分自身に集中する。
これは、予想外に快適なものです。
ふだん、どれほど周囲のことに気をとられているか、
自分がいかに不要なこと(ばかり)を口にしているか、
他人の目を意識しているのは私自身だ、
などといったことがよくわかりました。
しゃべりたい欲求は、なかったなぁ。
沈黙が解かれたあとも、
しばらくわたしは沈黙したままだったくらい(笑)。
ことばを発せず、耳にしない状態が続くと、
頭のなかのおしゃべりも、次第に鎮まっていきます。

そのお陰か、
いつもは寝つきのよくないわたしですけれど、
夜9時30分というふだんの生活ではあり得ない就寝時間にベッドに横になり、
しばらくすると、眠っていました。
相部屋であることも沈黙のお陰か気にならず、
両脇のベッドから鼾が聴こえてくると、
むしろホッとして眠りに落ちていたような気がします。

朝の4時に鳴らされる起床の鐘は、
9日目と10日目の朝にようやく聴きました(笑)。
そのほかの日々は、
パタパタと人の動く気配、
階段を上り下りしたりドアを開け閉めする音に、
ハッ!としてようやく目が覚めていました。
4時30分からの瞑想に向け、
10分前に鐘がなって座り始めるのですけれど、
わたしはこの鐘で目が覚めることも……(笑)。
大急ぎで身支度をととのえ、
ギリギリセーフで座っていました。

以前に瞑想コースに参加した方による奉仕によって
供される食事はたいへんおいしくて、
おなかがすく、なんていうこともありませんでした。
11時に昼食をいただき、
17時にお茶とフルーツをいただき、
そのあとは、翌朝の6時30分までお白湯以外何も摂らないのですけれど、
じゅうぶん満たされていました。
ま、ほぼ動かず、座ってばかりいるのですから、
おなかもすかないのかもしれません。

ネットから離れ、
本も預け、
書くことも禁じられます。
目がラクになり、
手足の冷えが消え、
体温が少しあがったようでした。
情報のインプットがないことへの不安もまた杞憂でした。

食事は準備してもらい、
トイレやシャワー室は掃除してもらい、
わたしのすることといったら、
座ることだけ。
なんて贅沢な時間なのだろうと思います。

この贅沢さは1日目から実感していて、
逃げたいとか、
帰りたいなんていう気持ちは浮かんできませんでした。

むしろ9日目、10日目ごろになって、
あと少しで終わるんだと思うと、
ああ海が見たい、
友だちに会って話したい、
なんていう気持ちがちょろちょろ出てきたくらい。

座って瞑想する以外には、
食事をいただく、
洗濯する、
お白湯を飲む(お茶や水もあり)、
トイレに行く、
くらいしかすることがなく、
料理がしたいなぁとか、
服をつくろうとか、
絵を描こうとか、
書こうとか、
とにかく「つくる」ことをしたいのだなぁと思いました。
そういうことが、わたしのしたいことなのだと改めて確認できました。
あと、「学びたい」とも思った。

瞑想中は、
教わる瞑想法に従って"いま"に集中し、
実感し、
観察を続けるので、
ウワサに聴いていた「潜在意識がわきあがってくる」
という体験は、
わたしにはほぼありませんでした。

これは瞑想ができていないからかもしれないと思い、
先生にうかがってみると、
だいじょうぶ、瞑想できています、そんなものです、とのこと。

事前にヴィパッサナー瞑想がどういうものかということを敢えて調べずに前知識なく入ったので、
こういうことをするのかな、
と勝手に思っていたものとは違い、
少し"もの足りない"ような気のする時間もありました。
飽きたな、なんて思ったり。

そういう時間のあとには、
必ず、
もの足りすぎるような時間がやってきました(笑)。

10日目の朝に沈黙は解かれ、
同室のみなさんとぼちぼと話し始めました。
それぞれが、それぞれの思いや経緯でヴィパッサナーに参加していて、
何かをつかめた人、
確認できた人、
気づきを得た人、
人それぞれの体感があったようです。

帰りの電車がいっしょになった方たちとは、
どんどん話が深まって、
いつまでもいっしょにいたいような離れ難さがありました。


いつもの暮らしに戻ってきて、
預ってもらっていた野菜の苗を受け取り、
不在の間の新聞にざっと目を通し、
海へいきました。

風が強く、
波が立っていました。

波打ち際に裸足で立ち、
2週間前にもこうしてここに立っていたことを思いました。


ヴィパッサナー瞑想は、
家に帰っても朝晩続けることを推奨されます。

10日間でいままでのわたしが生まれ変わるわけもなく(笑)、
「道は示された」にすぎません。

その道を行くも行かないも、
どのように歩むかも、
その人次第。

ほかの道を行く選択もあります。


ヴィパッサナーに入る直前に、
わたしはこれぞ!という道を示された気がしたので、
そちらの道ももう少し学んでみたいと思っています。


はてさて何がどうなっていくのやら。
とりあえず、
1時間じっと静かに座っていられるように、
ヨガをちゃんとしよう!と思ったのでした(笑)。