濱の与太郎

祭り!ベイスターズ!なにより、ヨコハマが大好きだぁ~

きょうの暦

2016年10月24日 | ひとりごと・・
10月24日、東京の日の出は5:55、日の入は16:55
昔から、「秋の日はつるべ落とし」というけど、つるべとは鶴瓶のことではない、
井戸から水をくみ上げるときにつかう桶のようなもの。これを“つるべ”という

つまり、秋の太陽は、つるべを落とすかのように早く沈んでしまう・・・という例え
しかし、京都など、関西の一部の地域には「釣瓶落とし(つるべおとし)」という
ときに人間を襲い食べてしまう!恐ろしい妖怪が存在するという伝説がある

また、山形にも「鍋下し(なべおろし)」とういう「釣瓶落とし」に似た妖怪伝説がある
そのいずれにも共通するのが、日暮れ過ぎまで遊んでいると現れる!というもの
つまり、日が暮れる前に帰宅しないと妖怪がでるぞっ!!ってーやつ

昔はこの程度で子供もビビったんだろうね・・・
さて、こうしちゃいらんねー!!
オイラも妖怪が出る前に早く帰宅しよう!!

日本の伝統芸能を堪能する その2

2016年10月24日 | ひとりごと・・
さて、話は戦国時代末期まで遡る・・・
中国の弦楽器に「三弦」というものがあり、琉球王朝を経由して大阪(堺)に輸入される
この「三弦」が「三味線」のモデルと云われている

音楽の授業で習ったかと思うが、弦楽器そのものの発祥は中東とされている
諸説あるが、三味線を始めとする弦楽器のルーツは、中東で作られた「リュート」
ヨーロッパでは、ギターの原型とも云われ、この学説がもっとも有力である

それから、構造的に変化しながら、インドを経て中国に入り、中国南部で「三絃」が成立
この「三絃」が沖縄を経由大阪に持ち込まれ、江戸時代中期に日本独特の三味線となり、
撥弦楽器(はつげんがっき)である三味線から胡弓が誕生することになる

この流れ、神社の“あれ”とまったく同じであることに気付いた
エジプトの“スインクス”がシルクロードを経て中国に入り、琉球では“シーサー”
そして、神社の入り口に鎮座する“狛犬(こまいぬ)”へと変化させたこと







さて、誰が、どのように三弦を三味線に変化させたのか?
一度は耳にしたことがあると思うが“琵琶法師”により三味線が誕生したと云われている

三弦が輸入されるまで、日本で弦を引く楽器、つまり、撥弦楽器といえば“琵琶”が主流で、
平家物語に抑揚をつけ謡(うたい)、これに欠かすことができない楽器であり、
この“弾き語り”をしていたのが“琵琶法師”と呼ばれる盲目のお坊さんたちだ

琵琶法師(びわほうし)の歴史は古く、平安時代からその記録が残されている
好奇心旺盛な琵琶法師が、三弦の改良を重ねることで“三味線”を完成させたという
しかし、いつの日か、琵琶は衰退し、三味線は庶民をも巻き込んでスタンダードになる

ところで、琵琶法師といえば“耳なし芳一”が有名であるがご存じだろうか
芳一をモデルとした“怪談”“民話”“舞台”“映画”“アニメ”など、数多く存在する
なかでも、平家物語の「壇ノ浦の段」の名手であった話は有名である

また、平家物語にくらべれば少数であったとされるが、僧侶本来の役目である地鎮祭や、
竈(かまど)祓いなどに呼ばれ、琵琶を弾きながら“お経”も読んでいたらしい

このように、琵琶法師とは、街中で弾く盲目の僧のことであり、琵琶を弾くことが職業で、
三味線が確立してからは、琵琶法師は衰退してゆき、代わりに三味線の弾き語りに変化する
このように、街中で演奏することを“門付(かどづけ)”という

近年では、津軽三味線の名人であり、青森の限られた地方の芸であった津軽三味線を、
全国に広めた第一人者「初代 高橋竹山」、彼も門付で生計を立てていたひとりである
幼い時に失明、生きる糧として三味線の道を選んだのである

タイトルの伝統芸能とは、
こうした門付を原点に、芸人同士が切磋琢磨して完成されたもの・・・そうオイラは思う
芸人とはお笑いタレントではない。本来、芸能に長けたものこそが芸人なのである

とくに、生きる糧を得るための門付。当たり前だが、そこには競争の原理が作用する
人と同じことをしても所詮は“二番煎じ”いま風にいえばウケるはずがない
つまり、顧客の嗜好ってーものがあり、これを満足させなきゃ施しを受けられない

そうした環境のもと、三味線を弾くのではなく、引く!!
引くことでいままで表現できなかった抑揚をつけることが可能となった
こうして、江戸時代に三味線をベースに胡弓が誕生したと云われる



このように、伝統芸能に触れるのであれば、こうした歴史的な背景を知っておくと
さらに興味深く“芸術の秋”を堪能できるはず
また機会があれば日本の伝統芸能について能書きを書いてみようと思う

日本の伝統芸能を堪能する その1

2016年10月24日 | ひとりごと・・
東京のど真ん中に“神楽坂”という町がある
その地名の由来には諸説あるが、とにかく坂が多い街であり、祭の神輿が坂を登れない!
そこで神楽(かぐら)を奏上したところ楽に登ることができた!!で、「神楽坂」

さて、来月、12日(土)から13日(日)の二日間、いかにも神楽坂というか、
まことに粋なイベントが開催される。「神楽坂まち舞台・大江戸めぐり2016」
たったの二日間!このイベントにでかけるだけで“和”の伝統芸能を堪能できる!!



このイベントを教えてくれたのが“胡弓奏者”の優美子さん
彼女は箱根の芸妓さんであり、数少ない「地方(じかた)」でもある
地方とは舞踊の伴奏者、つまり、三味線を奏でる人のことをそういう

これは、舞踊をする人を立方 (たちかた) と称するのに対することばである
しかし、宴会といえばコンパニオン主流。芸妓さんの踊りや唄に触れる機会は少ない
もはや“地方(じかた)”という言葉は新潟のトキと同様、絶滅の危機にある・・・

話を戻すが、優美子さんの職業は芸妓
幼いころから日本舞踊を嗜み、若くして名取となり、指導者として活躍してきた
さらには地方として活躍、加えて、数少ない“胡弓奏者”という超!マルチな彼女



今回のイベントでは、胡弓を披露するそうだ
胡弓は日本古来の擦弦楽器(さつげんがっき)であり、三味線を一回り小さくしたもの
これを弓で弦を擦り、音を奏でるというもの

優美子さんが曰く「二胡(にこ)を知っていても、胡弓を知らない人が多いんです」って、
また、ヴァイオリンや二胡の経験があったとしても、胡弓はそれらとはまったく別の楽器!
たとえ、三味線の名人といえど胡弓が巧いとは決してならない・・・

このように、胡弓とは、他の擦弦楽器に比べ、かなり“トリセツ”が厄介な代物である
実のところ、オイラ、残念ながら彼女が奏でる胡弓の生音を聞くチャンスはなかったが、
以前、都内のホテルオークラで演奏している動画を見せてもらった

なんとも表現し難いが、哀愁を帯びた音色・・・まさにこの季節にドンピシャ!
イベントの詳細は、彼女のHP(胡弓+優美子で検索)で確認してほしい!!
芸術の秋!!なかなか聞くことがない胡弓の音色にしびれて欲しい!!