貧乏のおもひで２

昨日の続き

貧乏度チェック

１５．夕食にハム３枚のみ


猫家
昭和４０年代の食生活について
肉なんかあんまり食ったこと無かった。
だから肉が嫌いだった。
豚肉はくさいし、感触も嫌い。びらびらしてるし。
脂身のところなんか最低。
給食でよく出たんだよな、豚肉。
給食が食べれずに、幼心で先生に見つからないように捨ててるの
見つかって、めちゃくちゃ怒られたな。（過去ぶろぐ参照）



肉食わないから
家庭訪問で先生が母親に「もっと肉を食わせてください」って言ってたな。
母親は「多きなお世話だ」みたいな顔してたな。


たしかに肉は高価なものだったんだろうな。


唯一肉で喰えたのは、ハンバーグ。
ハンバーグだけは食えたな。肉の臭みがわからなかったし、
脂身の食感が無かったからな。


親父は、カレーが嫌いだったのね。
カレーが出た日には
カレーなんて、晩飯で食うもんじゃね～！！
っていっつも怒ってた。ちゃぶ台をひっくり返さんばかりに
怒ってったな。
たしかに家のカレー、まずかった。
ぜんぜん煮込んでないから
肉がびらびらのままだし。
色もまっ黄色でなんかしゃぶしゃぶしてて
とろみなんか無かったな。
たしかにまずかったぞ。母親よ！
だから、子供心にもカレーってまずいもんだと
思い込んでた。



友達なんか
今日はカレーだあ！！っていって異常に喜んでた奴
いたけどその気持ちさっぱりわからんかった。

大人になって、カレー屋のカレー食って
なにこれ？
おいしい～！！！って気づいたとき



泣いた。少し泣いた。


１度だけ何があったのか
ステーキ肉を買ってきたことがあったのね。
おれ、ステーキって初めてだった。


多分母親も、父親も始めてだったと思う。


初めて食うから、母親も焼き加減がわからないのね。
もう、肉の色が真っ白になるまで焼いてた。
ウエルダンどころじゃねーぜ。
今でも覚えてる。
肉が焼きすぎて硬く硬くなって、ナイフが通らなかったもんな。
でも、父親も、母親も、
「うまいうまいやっぱりステーキはうまいな～」
って言ってくってたな。
子供心に「ステーキって硬いもんなんだ」っておもってた。



大人になって初めてステーキ食って
ステーキってこんなにやわらかいもんなんだ～って
気づいたとき・・




泣いたよ・・すこし泣いた



年に１回くらいすき焼きをすることがあった。

すき焼きはさすがにうまいよね。
今みたいに出汁なんてなかった。

しょうゆと砂糖で、肉を焼くわけだけど
やっぱ、牛肉だけど肉は苦手だった。

好きなのは、「ふ」
砂糖しょうゆの甘いお汁を吸った「ふ」が好きだった。
「ふ」ばっかり喰ってったな。
親父は、すき焼きの前に鉄板に塗る、脂身・・白い塊
あれを焼いて食ってたな。
よく、あんなもん食ってたなあいつ。


つい最近、実家ですき焼き食ったら
今でも、あの油の塊、牛脂、食ってたぜ。



泣いたな、少し泣いた。



すき焼き終わるとさ、汁を残しておくんだ
そして次の日に、うどんを入れて食うの。
うまいぞ！


そして、うどんが終わると、またそのだし汁を
残しておくの。

そして３日目、そのお汁にご飯を入れて
卵を入れて、おじやにして食うの


これが世に名高い、猫の目家すき焼き３日の法則。


すき焼きは３日間楽しむべし！


これも、貧乏度チェックに入れるべきでした




・ すき焼きは、１日目すき焼き、２日目うどん、３日目おじや
　と３日間楽しむ

　
こんな人は、間違いなく貧乏度アップ



普段よく食ってたのは、なんだろ
やっぱ、魚の干物が多かった気がする。


あとハムね
ハムといっても塊じゃなくって
昔のハムは周りが赤いハムで、薄～っく切ってあるやつ。
それが、お皿に３枚。付け合せにキャベツ。それだけ・・
なんて夕食ざらだったな。


マヨネーズつけて喰うんだけど
うまかったな。



なんか、ほんと思い出したら
ろくなもん喰ってなかったな・・・・

泣けてきたな。



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