ぶろぐ猫の目

笑う門には福来る・・
実験中

習字の時間

2005-04-03 21:26:36 | どうでもいい話
初めて、習字習ったのって、小学校3年くらいだったかな
なんか、アタッシュケースみたいな入れ物に、
墨、すずり、筆、ぶんちん、下敷きなんかがセットされてたんだ。

閑話休題
誰かが、
「口の両端を指でひらいて、ぶんちんたべたって言って見ろ」
とかいって
「うんちんたべた~」とか言わせて
腹抱えて笑ってたな。
馬鹿丸出し。



だいたい、うちは貧乏だったので、墨汁なんか
買ってもらえなかったから、墨をしこしこするんだけど
根が横着だから、いつも薄いの。
薄墨で書いたみたいになってたな。
薄墨で書くとやたらにじむんだよな。
震えてるじじいみたいな字になるんだな。

あるとき、煉り墨って買ってきたんだ。
墨汁のもっと濃い奴。
マヨネーズ状の墨だな。
これを普通は薄めて使うんだけど、わし馬鹿だから
薄めずに使ってたの。
真っ黒に字がかけてうれしかったな。
上手に書けた気がして、意気揚々と提出したな。

ところで煉り墨って薄めて使うから
乾くんだよ。知ってた?
薄めずに使うと乾かないの。
で、どうなるか?
接着剤のように強力な粘着力を発揮するんだわ
結果、わしの自慢の作品は
友達のにくっついちゃった。
馬鹿です。


習字習いたてのころって、何でかうれしかったな
家で習字の宿題していて、トイレに入ったとき、
うんこしながら指でトイレの壁に字を書く練習を
したんだな。その辺から馬鹿。

指が墨で汚れてたんだ。知らずにその指をぬらして
壁に落書き。
そのとき練習してたのはひらがなで「きく」
壁にぬれた指で練習したんだが、どうみても
「きん」
汚れた手で練習したから、その「きん」が消えないの。
おかあちゃんに怒られたな。

少し泣いたな。

それから20年、トイレに入るたびその「きん」が
目に入り自己嫌悪。
20年後トイレの壁を塗りなおすまで、「きん」が
わしを責め続けたんだな。









先日、娘の授業参観に行ったんだな。
習字の授業だった。
このごろの習字はみんな墨汁でやるんだな。
じっと我が子を見てると、
机に丸めた雑巾を置き、その上にすずりを置いてるんだな。
雑巾の上にすずりを置くのは、非常に合理的で
我が子とはいえ、やるな~と思うんだな。

しか~し、
いかんせん、雑巾が丸まってるんだな。
そんな丸まった雑巾の上にすずりなんか置いちゃって
めちゃ不安定。
後ろから見てる親にしてみれば、綱渡りを渡ってる
ピエロをみてるよう。
我が子とはいえ、馬鹿丸出し。

後ろから、危ないぞ!
雑巾を開けろ!って念を送ってるんだが
そんなのわかるわけないじゃん。

我が子は、その不安定な、すずりに、
大胆にも墨汁を注ぎ始めたではないか。
なんて大胆な!

不安定な、すずりは、親の心配をよそに
ぐ~らぐらしてるわな。
我が子は全く無頓着。

あの教室内で、ひとり冷や汗をかいてたのは
わしだけだな。

はやく、雑巾をひらけっちゅーの!!

と声をかけようとした瞬間。

案の定
すずりが落下・・・・
床・・真っ黒

我が子平気。まったく意に介せず。
大モンになるわ。

わし、一人で知らん顔。
だれあれ?どこのがき?
他人のふり。

少し泣いた。





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