昔の望遠鏡セットにはよく付属していた地上プリズム。最近は殆ど見なくなった。
そんな中でみつけたのはVixenの31.7mm用。覗くとゴミがちらほら見えるので分解洗浄してみた。
外観からの予想どおり中も汚れている。
一通りバラしたところ。
プリズムはゴミや曇りがある。
はじめは無水エタノールや精製水でちまちま洗浄していたが、金属部品をBlueMagicで磨き始めてからだんだん大雑把になって最後は洗面所でプリズムごと石鹸で洗った。その後プリズムはちゃんと無水エタノールで洗浄痕が残らないようにしている。少なくとも外観は洗浄開始時の想像よりも遥かに綺麗になった。
洗い終えたところ。コンパウンドも入っていることから特にカバーやスリーブ、筐体はピカピカ。
プリズムの押え板は錆びており黒の台紙にも錆がこびり付いていた。その部分を削り、念の為アルミ板をスペーサーとして加えた。
アイピースホルダーの角度、プリズムの位置などを調整して組み上げた。
ぱっと覗いた程度ではケラレはない程度にプリズムの位置は合っている。
外観は洗浄というよりほぼ磨き作業。
FS-60Cに地上プリズムを装着し、賞月観星のUF15mmを付けて景色を見た範囲ではケラレは無かった。もっと広角アイピースを付けたらどうなるかは次の機会に試してみよう。スペックの公開情報は見つからないが光路長を計ってみたところ109.5mmありFS-60Cでは90度プリズムとの組み合わせ使用は無理なようだ。また、MAXIで単独使用してもピントは出ないだろう。
小学生の頃使っていた望遠鏡では地上プリズムは正立に見えること良かったが暗くなりうっすら白んで見えた(コントラストが低い)のと使いどころをよく理解していなかったのであまり使わなかった記憶がある。対してこれは当時の曖昧な記憶との比較であてにならないが像質はあまり落ちない印象を受けた。使いどころに困るのは今も変わらないかもしれないが。
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