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1999年作品
監督:ウェス・クレイヴン
脚本:パメラ・グレイ
出演:メリル・ストリープ
アンジェラ・バセット
グロリア・エステファン
エイダン・クイン 他
《物語前半の粗筋》
海軍の夫に逃げられ意気消沈のロベルタ(メリル・ストリープ)は赴任先で購入した大量のヴァイオリンとともに実家へ戻る。偶然里帰りをしていた同級生ブライアン(エイダン・クイン)の口添えで、ヴァイオリンを教える臨時教員の職にありついた。場所はイーストハーレムの小学校。ブライアンの支えもありロベルタは複雑な家庭環境に置かれた子供たちの指導に打ち込む。彼らはみるみる上達し、父兄を前に開いた演奏会も大盛況。だが実生活では息子が彼女の離婚以来荒れており、結婚観の食い違うブライアンとも別れて…。
以前知人に勧められて、昨夜初めて観た。
クラシック音楽を聴く人にとっては楽しめる事請け合いだし、聴かない人にとってもきっと何かしら得るところの大きい映画だと思う。
物語は主人公と彼女を囲む子供達のヴァイオリン演奏を軸に、日常の悲喜こもごもを織り交ぜて展開していく。ハーレムという特殊な環境で育つ子供の1人1人がヴァイオリンに魅せられていき、一方でその演奏(練習)から離れなければならない者もいたりと、鑑賞していてその度に心が揺れ動く。この作品が実話を基にしているというのだから、その感動は尚更深い。
練習の際は厳しく、折々汚い言葉も発する教師ロベルタ。彼女を演じたメリル・ストリープは正に適役で、本人その人ではないかと錯覚するほどだ。言うまでもなく名女優として数々の作品に出演してきたストリープは本作においても滋味溢れていて、一本気の強い主人公の性格も見事に表している。こんな先生が身近にいたら、子供達は厳しい練習に青息吐息になっても音楽を奏する喜びに浸れるだろうと素直に感じてしまった。
試練と苦悩、希望と歓喜が次から次へと波打つストーリーは片時も目が離せなく、まして後半で本物のプロの演奏家が登場するシーンでは心が沁みる。今は亡きアイザック・スターンをはじめ、ジョシュア・ベルやイツァーク・パールマン等が子供達と共にヴァイオリンを手にしている、その絵を観るだけでもクラシック・ファンにはたまらない。
セリフの1つ1つもまた各々の人物像を明瞭に表現していて、どのキャラクターに感情移入するか(できるか)でこの作品の楽しみ方が広がる。
例えば物語の大詰め、某場所へ向かう車中で主人公の母親が娘に言うセリフは皮肉にも聞こえがちだが、その心意気で生きていればどんな困難からでも這い上がれるだろうと思わせてくれる。どんなに長い時間がかかっても…。
こんなに感銘を受けたアメリカ映画は久し振りだ。内容に関してあまり多くは述べたくないので、未見の方には強く勧めたい映画である。
監督:ウェス・クレイヴン
脚本:パメラ・グレイ
出演:メリル・ストリープ
アンジェラ・バセット
グロリア・エステファン
エイダン・クイン 他
《物語前半の粗筋》
海軍の夫に逃げられ意気消沈のロベルタ(メリル・ストリープ)は赴任先で購入した大量のヴァイオリンとともに実家へ戻る。偶然里帰りをしていた同級生ブライアン(エイダン・クイン)の口添えで、ヴァイオリンを教える臨時教員の職にありついた。場所はイーストハーレムの小学校。ブライアンの支えもありロベルタは複雑な家庭環境に置かれた子供たちの指導に打ち込む。彼らはみるみる上達し、父兄を前に開いた演奏会も大盛況。だが実生活では息子が彼女の離婚以来荒れており、結婚観の食い違うブライアンとも別れて…。
以前知人に勧められて、昨夜初めて観た。
クラシック音楽を聴く人にとっては楽しめる事請け合いだし、聴かない人にとってもきっと何かしら得るところの大きい映画だと思う。
物語は主人公と彼女を囲む子供達のヴァイオリン演奏を軸に、日常の悲喜こもごもを織り交ぜて展開していく。ハーレムという特殊な環境で育つ子供の1人1人がヴァイオリンに魅せられていき、一方でその演奏(練習)から離れなければならない者もいたりと、鑑賞していてその度に心が揺れ動く。この作品が実話を基にしているというのだから、その感動は尚更深い。
練習の際は厳しく、折々汚い言葉も発する教師ロベルタ。彼女を演じたメリル・ストリープは正に適役で、本人その人ではないかと錯覚するほどだ。言うまでもなく名女優として数々の作品に出演してきたストリープは本作においても滋味溢れていて、一本気の強い主人公の性格も見事に表している。こんな先生が身近にいたら、子供達は厳しい練習に青息吐息になっても音楽を奏する喜びに浸れるだろうと素直に感じてしまった。
試練と苦悩、希望と歓喜が次から次へと波打つストーリーは片時も目が離せなく、まして後半で本物のプロの演奏家が登場するシーンでは心が沁みる。今は亡きアイザック・スターンをはじめ、ジョシュア・ベルやイツァーク・パールマン等が子供達と共にヴァイオリンを手にしている、その絵を観るだけでもクラシック・ファンにはたまらない。
セリフの1つ1つもまた各々の人物像を明瞭に表現していて、どのキャラクターに感情移入するか(できるか)でこの作品の楽しみ方が広がる。
例えば物語の大詰め、某場所へ向かう車中で主人公の母親が娘に言うセリフは皮肉にも聞こえがちだが、その心意気で生きていればどんな困難からでも這い上がれるだろうと思わせてくれる。どんなに長い時間がかかっても…。
こんなに感銘を受けたアメリカ映画は久し振りだ。内容に関してあまり多くは述べたくないので、未見の方には強く勧めたい映画である。
メリル・ストリープぴったりはまり役!
本当に素晴らしかったです。
もう一度見てみたい映画です。
鑑賞しながら、僕はこの作品のDVDが欲しいとさえ思いましたよ
残念ながら初見はレンタルだった(しかも当日中に返却しなければならなかった)ので、今のところ1度だけの鑑賞となっています。
構成のしっかりした秀作ですよね。やはり映画も脚本が命!
何かお勧めの映画があったら教えて下さい☆
最近買ったDVDはショーシャンクの空にが1500円です。
レンタルでも良いのですが、何となく安くなってるDVD集めたい気持ちなんですよ^^
ショパンさんがDVDで欲しいとさえ思ったって書いてあるし、良さそうですね。
こういうテンポの映画は大好きです。
母子家庭でしたよね?たしか。息子が2人。
あっ、そうそう、で息子が母の恋を応援する。
この映画はいいですよね~。なんともいえない人間描写も好きですしアメリカ人のいいところ、いい感じなものが見れます。
ヴァイオリンの旋律もまた、見ている者をのめりこませてくれます。
ヴァイオリンのねはなんともいえないですよね。ピンと張り詰めたあの空間を作り上げる楽器。
あぁ、心に染み渡る。傷口をそっと癒してくれる感じですね、
僕はデショーンが好きです。すこしマニアックですね。
分かります、分かります(笑)。以前、500円DVDシリーズでショパンの映画を見つけた時は即購入でしたし、最近もそのシリーズでまた1作品手にしてしまいましたから(笑)。
“ショーシャンクの空に”、いいですよね☆ティム・ロビンスとモーガン・フリーマン演じる2者の交流が絶妙ですよね。
スティーブン・キングの小説が原作で、“フォレスト・ガンプ/一期一会”にアカデミー賞の主要部門を持って行かれてしまった『無冠の名作』だという事を、さっき調べて知りました(><) そうだったんですね…。
“ミュージック・オブ・ハート”、まずはレンタルで御覧になってみて下さい♪
>アメリカ人のいいところ、いい感じなものが見れます。
本当に、そうですね。
>ヴァイオリンの旋律もまた、見ている者をのめりこませてくれます。
“きらきら星”から始まって、最後はバッハで締める…。僕はあのバッハの曲が大好きなんです。
様々なところの書評を見ると、さほど感銘を受けなかったという人もいますが、この作品は変に穿った気持ちでは観て欲しくないですね。
メリル・ストリープは本物のアーティストだし、すごいです。
映画の内容はもちろんどのシーンも胸にしみますし(ショパンⅢ世さんが書かれているように)、ラスト・シーンでスターンやパールマンが登場して音楽の喜びを歌い上げるのは貴重かつ素晴らしいシーンだと思います。
他に音楽関係の映画では、「陽の当たる教室」はご覧になりましたか?
聴力に障害のある息子を持つ、音楽教師の話でこれもリチャード・ドレイファスの演技にとても感動しました。
それからそれから、私はバレエ好きなのでこれはバレエ映画になりますが「リトル・ダンサー」も好きです。最後にやはり、本物のダンサーが出て素晴らしい跳躍をみせるんですよ。
映画ってほんと、人生を凝縮していて素晴らしい芸術であり、エンターテイメントであり、最高!
“陽の当たる教室”も“リトル・ダンサー”も、その存在こそ知りつつ未だ観ていません。鑑賞したら、また偉そうに感想を述べてしまうかもしれません(笑)。
おおよそ2時間という枠の中で作品世界を構築し、加えて感銘なり影響なり余韻を受け手に及ぼすのは並大抵の技ではないですよね。かつて映画監督志望だった僕ですが、手を染めなくて良かったと今更ながら痛感しています(笑)。