銀河夜想曲   ~Fantastic Ballades~

月が蒼く囁くと、人はいつしか海に浮かぶ舟に揺られ、
そして彼方、海原ワインのコルクに触れるを夢見、また、眠りにつく……

生きてこそ

2007年02月23日 02時55分31秒 | 散文(覚書)
芽吹き始めた春

静かな気配を額に乗せ

山野の連なり

胸の鼓動

あなたの元に届けたい



雪は降り

いつ溶けたのか

小川の流れはゆるりと去り

いつか

またここに戻るのです



まばゆい緑はいつだって

生きてこそ

指間にふくらむシャボン玉はいつだって

生きてこそ



比翼の鳥は

あなたも



比翼の鳥は

わたしの

生きてこそ



雄渾な羽根を

あなたの元に



生きてこそ

万感の灯を分かち合えるのです




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14 コメント

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Unknown (king)
2007-02-23 08:41:57
ショパン殿の詩はいつも、こう必死に生にしがみついている人間味を感じ、とても好きです。

生きてこそとは人の強みであると思います。
けどその言葉の影には、つかれたもう、ダメだ
いっそ死んでしまいたいと負のオーラも感じられますが、
そういった生きるとはいかにつらいかを理解し、
それでいて、生きる喜びを得たいという前向きな響きに聞こえます。

おいらのマイミクさんにも詩を書く人がいますが、
その方はとてもくらい感じです。
けどショパン殿の詩は重みが違います。
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何かが… (ciapooh)
2007-02-23 09:15:04
 吹っ切れたような詩にも思えます。
 厭世か愛世か(見事な造語ですね) 誰もが背負って生きる中,
 生き抜くぞ!と言う強さを与えてくれるような,ショパンⅢ世さん流の
 「生きてこそ」 に,大変嬉しい思いで読ませていただきました。
 
 
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Unknown (はる)
2007-02-23 09:27:46
ブログのデザインも春らしくなって
鶯が鳴いてますね^^

春とは、まさに命の芽吹きを感じる
いい季節ですね。

寒い冬があってこそ、
落葉樹もまた芽を出し葉を出し、
鳥たちも、虫を食べ、実を食べ
生きているんですよね~。

春らしい素敵な詩ですね(^^


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春ですね (ミイ)
2007-02-23 16:10:10
ショパンさんの作品の何が良いって押しつけがましいところがないのが好きです。
読んだ人は様々な感想を持つでしょうけど、それをすべて自分にまた受け止めて次の作品を生むところも好き。だから、すっと心にしみるんだと思います。

日々、悩みや雑事に追われながら、どうしてこんなに力強くて優しい詩が書だろうと思ったりもしますが、そう言ったことは実は作品には関係ないんですよね。
少なくとも私は、そういう読み方はしたくありません。
個人的なショパンさんを知りたいのではなく、作品を感じたい。そう思います。

日々の経験も大事、人柄も大事、才能と努力も大事。
だけど日常は創作の血肉にはなっても、作家としてはその何段もの苦しみを越えたところで言霊を紡いで行かなくてはいけない。
だから本当に、命を削る苦しい作業だと思います。
でも(こうして読者は勝手に自分の考えをあぁだこうだと言いますが)、ショパンさんは芯になる己を信じてこれからも頑張って欲しいと思います。

私も感情に流される演奏ではなく、素直に真摯に音楽に向き合えるようになりたいです。
お互い、ご飯はがっつり食べてレッツ・前向き!

***
比翼の鳥は あなたも 比翼の鳥は わたしの 生きてこそ

ここに個性があらわれていますね。
比翼の鳥っていう言葉、初めて知りました。ショパンさんの作品で知らない言葉をたくさん学ばせてもらってます☆
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kingさんへ (ショパンⅢ世)
2007-02-24 00:30:48
>いつも、こう必死に生にしがみついている人間味を感じ、とても好きです。

書くものが毎回そうした内容でもないんですが、前向きな作品をなるべく多く創りたいとは思っています。負の世界に陥ろうと思えばそれは容易く、誰にでもそこそこ描ける代物ですからね。


>生きてこそとは人の強みであると思います。けどその言葉の影には、つかれたもう、ダメだいっそ死んでしまいたいと負のオーラも感じられますが、そういった生きるとはいかにつらいかを理解し、それでいて、生きる喜びを得たいという前向きな響きに聞こえます。

実に的を射ていると思います☆kingさんがこのように書いて下さって、僕はそれだけで充分に嬉しいですよ。
例えば70歳、80歳まで生きた人から見れば、僕もkingさんもまだまだヒヨっ子同然でしょう。これからの道も相当に険しいと思います。
チャップリンと宮崎駿を尊敬するkingさん、やはり『生きてこそ』ですね。

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こんばんは~♪ (そよかぜ)
2007-02-24 00:40:13
はじめまして、絵本のコミュからきました。
日記2,3読ませて頂きました。
お子さんがお好きな様子が目に浮かびました。
そしてロマンチストですね。

そういう感性や、それを何かで表現したいという、欲求は、休む時があっても、内面に持ち続けているのかもしれないと、最近の自分に感じています、そういう部分っていつまでも、変わらないかもしれませんね。

私は、絵をメセージの手段としていた時期がありました。つい最近、文章表したいと思うようになりました

日記読ませて頂いて、貴方にも今の豊かな感性、持ち続けてほしいなって思ってしまいました。
突然、唐突に、失礼しました。
ではまた。
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ciapoohさんへ (ショパンⅢ世)
2007-02-24 00:42:28
>何かが吹っ切れたような詩にも思えます。

実は何も吹っ切れてはいなかったりするんですが、ね…… 仮に何か胸の痞えのようなものが去ったとしても、また新たな痞え・苦悩が居座る、きっとそれが人生ですね…。


>ショパンⅢ世さん流の「生きてこそ」に,大変嬉しい思いで読ませていただきました。

ありがとうございます☆
本文は、最近知った某事実に対して投げ掛けるような想いで綴りました。もっと上手い書き様にしたかったので、いつの日か改作するかもしれません。
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はるちゃんさんへ (ショパンⅢ世)
2007-02-24 00:53:41
>寒い冬があってこそ、落葉樹もまた芽を出し葉を出し、鳥たちも、虫を食べ、実を食べ生きているんですよね~。

とかく人間は、それを忘れがちですよね。頭で分かっていても、そうした事を己に置き換えて上手く人生代謝できていない場合がほとんどのような気がします。辛く苦しい時、どうしてもその1点に身も心も奪われてしまう…。
明日は明日の風が吹き、しかしそこには昨日の風も混じっているのだという事を僕も胸に刻んでいきたいと思います。


>春らしい素敵な詩ですね(^^

はるちゃんさんの詩が読みたいです☆
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ミイさんへ (ショパンⅢ世)
2007-02-24 01:18:44
>押しつけがましいところがないのが好きです。

そんな風に評してもらったのは初めてかもしれません。ありがとうございます♪


>読んだ人は様々な感想を持つでしょうけど、それをすべて自分にまた受け止めて次の作品を生むところも好き。だから、すっと心にしみるんだと思います。

書き上げた時点ではもうそれで手一杯で、あとはもう読み手の方に委ねるしかありません。内容(主題や話の筋)がどういったものであれ、1にも2にも心に沁みるもの……僕が何を書きたいかと言えば、正にその一言に尽きます


>個人的なショパンさんを知りたいのではなく、作品を感じたい。

演奏家の方ならではの想いですね☆その想いに応えるためにも、もっと言葉に磨きをかけなくてはなりませんね。


>日常は創作の血肉にはなっても、作家としてはその何段もの苦しみを越えたところで言霊を紡いで行かなくてはいけない。

何だか僕よりもミイさんの方が、書くという事が分かってらっしゃるみたいです ともかくそうですね、言葉が出てこない日々が続くと、それはそれで苦しいものです。


>比翼の鳥は あなたも 比翼の鳥は わたしの 生きてこそ
>ここに個性があらわれていますね。

僕自身、書いていてそう感じました。そして幾分、今までの散文には見受けられなかった書き方だな、と。
【比翼の鳥】という言葉、その意味を知らない方がいらしたら、是非調べて頂きたいと思います。


僕の決して洗練され切っているとは言い難い作品を読まれてこれだけの感想を持てるミイさんなら、きっと他の演奏家には為し得ない各作品へのアプローチ・演奏が今後益々できてゆくでしょう。これからも末永く拝聴させて頂きますね♪
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そよかぜさんへ (ショパンⅢ世)
2007-02-24 01:29:21
初めまして、書き込みありがとうございます☆
そよかぜさんも創作をされているのですね。僕は模写しかできないので、想像で絵を描ける方が羨ましいです。絵の得意な者とそうでない者の文章は、若干違いがあるようにも思いますが、そよかぜさんの書かれる文章はどういった感じでしょう。今度お邪魔しに行きますね♪


>貴方にも今の豊かな感性、持ち続けてほしいなって思ってしまいました。

ありがとうございます、素直に嬉しいです☆
感性というものは多かれ少なかれ誰もが持っているものですけれど、それを増幅させて如何様に伝えてゆくか、それが創作家の勝負どころであり、楽しいところですよね。
宜しかったらまた来て下さい。お待ちしています♪
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