母の道行きコートから巾着

　母から生前にもらって
　何か小物でも作ろうと思っていた道行きコート
　やっと、小さな巾着を縫ってみました

　解くのに思ったより時間がかかりました
　昔の人の仕立ては、しっかりしていて
　どれだけの労力を費やしたんだろうと
　驚くことしきり
　それを私は、ミシンで
　数時間で、仕上げました　
　それでも、こうして形になって
　母を思い出す縁になることで、
　よしとします

　色は、もっと紫なのですが
　写真を撮ると
　色が、違ってしまいました
　アクセントに、色が合う生地を
　合わせました
　
　裏布に、裏地も使おうと思ったのですが
　汚れ染みがあって、洗っても取れなくて
　別布を使いました
　オレンジで鶴の描いてある
　素敵な生地だったのですが

　

　

　午後の私の縫い物の間
　ずっと同じ場所、同じ姿勢で
　りんたろうは、寝ておりました

　

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