ピアノを弾かないで
ピアノの椅子の横に、他の椅子を持ってきて座っている拓穂君。
彼はおそらく家での練習はすすまずに
教室で弾くのが練習になっているようです。
教室では熱心に弾いているのですが
いかんせん、行き詰まって しんどくなるときが・・・・。
そうなると
さっと椅子からおりて
レッスンバッグにいつも入れている
「お母さんが昔使っていた名曲集」をさっと取り出し
譜面台に置いて、横に座る。
どの曲でもいいから 先生弾いてください!
この日はショパンのノクターン作品9-2とか
ワルツを弾きました。
そうすると すかさず弾いている私の右側にきて
譜めくりをしてくれるのです。
おそらく、譜面を目で追いかけるのも大変だと思うのですが
一生懸命 私に気遣っている様子が、なんともまあかわいらしくて。
これもなにかに役に立つかもね。
時々というより 結構音をはずしている私の演奏で鑑賞会です。
しばらく聞いて
自分の練習曲の注意点をチェックして、その日は終わりました。
先生も拓穂君の鑑賞に耐えられるよう練習しなくちゃね。