これって何?て質問されました。
えらいね 楽譜だけでなくこういうところにも気がつくなんて。
最近は レッスン風景の記事が多いので
ちょっぴり お勉強を。
まずは実際の楽譜で・・
【例1】K.V. 331
【例2】BWV772
【例3】Op.49、No2
これは、作品番号です
発表会のプログラムに「Op. ○○」と書いていたら
司会者にどのように読めばいいのか質問されたこともあります。
Opを そのまま読んで「オーパス」(ラテン語)でもいいですし
「作品」と日本語でも大丈夫です。
それぞれの作曲家が沢山の曲を作りましたので
後の音楽研究家や学者が、分類、整理するためにつけたものです。
【例1】は
モーツァルトの作品を整理した ルードヴィッヒ・フォン・ケッヘルの頭文字をとって
K.V.「ケッヘル番号」と言われています。
作曲した時代順に番号が付けられているとか。
【例2】は
音楽の父、バッハの作品の分類です。
「バッハ 作品 目録」のドイツ語の頭文字です。
バッハの古い時代になると、作曲された順もわかりにくいとのことで
オルガン曲、 管弦楽曲とかジャンル別に番号がわけられています。
【例3】は
よく見かける「Op.」です
ベートーヴェンのピアノソナタ集をみると
時代順に並んでいるので
「何番」と聞けば あああの曲ねと浮かんできますが
クラシックファンが聞きたい曲を探す時などに役に立ちそうですね。
ちなみに、私が作品番号を意識したのは中学生の時。
ピアノのレッスンではなくて、その頃公開されていた
映画「ある愛の詩」 たしか1970年くらいの作品
古い話でごめんなさい。
そういえば 主題歌を歌ってた アンディー・ウィリアムスも先日亡くなりました。
その中で、白血病で伏す 大学生の主人公が、
「あれは モーツァルトの○○ね」とケッヘル番号をつぶやくくだりがありまして、
たしか その番号は写真の331番だったはず。
3楽章にみんなが弾きたくなる曲「トルコ行進曲」がある
1楽章の部分です。
「ふ~ん クラシックマニアはそうやって教養をさりげなく出すのか へぇ~」と
なんか あの頃の年齢にふさわしく、斜めから見て感心していたような。