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【なるせ音楽教室】

一本とられました

2010-03-11 | 音楽いろいろ・ちょっと言いたいだけ~

 

 このブログに結構登場するひろやす君。

 彼は春から6年生。

 その彼が最近変わった。

 

 今までは、レッスンは遅刻しがちで、

 機嫌よくレッスンに来ても、ついついさぼる方向に傾き、

 出された宿題の練習も???状態であった。

 習いに来ていてもどうも気が向かない男の子や

 またはいろんな事に興味を持つようになって、反抗期を迎えた子どもたちに

 よく見られる兆候。 そのままが彼でした。

 

 とある日、ちょっとばかりお説教をした。

 

 もうすぐ6年生。 いまのままだとお母さんは続けさせる気があっても

 まずお父さんが小学校卒業とともに

 勉強のためピアノはやめるように言うと思うよ。

 (僕もそう思うと彼は言った)

 やめるとしたら あと1年ないよ。

 それまでにきちんとピアノに向き合えば?

 お父さんはピアノが好きで、音楽が社会に出ても

 気持ちのゆとりの面でとてもいいと思って習わせてくれてるのよ。

 

  云々・・ レッスン時間を丸々使って 話し合い。

 それからしばらくして、

 さぼり傾向の彼ですから、早めに発表会の曲を決めて

 ボツボツと取り掛かろうとしていたら、

 今日は右手でここまで。 今度はここまで両手。

 とりあえず最後まで右手・・とか

 自分で計画を立てて、弾いてくるではありませんか。

 二部形式になっていて こことここは同じこと。でも最後は少し違う

 そのようなアナリーゼにも耳を貸し、和音も億劫がらずに弾く。

 

 一体どうなったのだろうと、お母さんに聞いても

 特に何も変化の理由は特定できないとのこと。

 

 だいたい、楽譜を読む力はあるのに その気がないものだから

 今まで適当にこなしていたひろやす君。

 この度は至って真剣です。

 

 さてまじめに取りかかったのはいいけれど

 間違えて覚えこんでしまって、すぐに直せない。

 直せないというより 直す気がないみたいだよ。

 

 「ひろやす君がその気にならないと仕方ないんだよ どうする?」

 「あのね 先生、 プログラムに『ひろやす編曲』とかいてくれたらいいよ」

 そうきたか・・ 一本とられました。

 たぶんそんなこともあるだろうと、

 みんながまず聞いたことのない曲を選んだのですが・・。

 

 

 「大人にあわせるのが良い子どもとは思わないけれど

 家では相当反抗している」とお母さん。

 

 彼のこれからの1年が楽しみです。

 「音楽って楽しいんだよ。」

 手変え、品変え伝えるのが私の仕事かな。