さて 「おとなのレッスン風景」カテゴリーですが、
大人も範囲が広いです。
シニアのお話です。
鍵盤とパソコンのキーボード。
同じキーボードでも 守備範囲が横になが~くと両手の手のひらで覆える範囲と、
まったく違いますね。
「ピアノにもホームポジションがあったら便利なのに」といわれて
ピンとこなかった私ですが、
たしかにパソコンのキーボードはブラインドタッチに便利なような仕組みです。
ピアノは、両手とも中央ドからはじまるような、初歩の教本ですと
中央ドがホームポジションですが、
音域が広くなり、指かえがでてくるとそうも言ってられません。
ピアノは、指がポジションを覚えるのでなくて、
耳が覚えるのです。出した音を瞬間に判断して、
そこであってる? いや違う? と 大切なのは耳なんですね。
そして耳が判断したところに指が行く。
聞き覚えをして、鍵盤だけを見つめてしまわないで、
音譜を見ながら、弾きながら、そして耳で判断しながら、
ゆっくりでいいですから 取り組んでください。
楽譜も数字譜であらわしたり、仮名を打ったりしているのがあります。
高齢からの導入ですと便利です。
「おたまじゃくしで書いてあるほうが、
楽譜が踊っているように見えて、なんとなく楽しく思えます」
そう 言ってくださったシニアのKさん。
見ながら、弾きながら、聞きながら、無理なく根をつめずに頑張ってください。
お好きな唱歌とともに始めた、
「うたとピアノの絵本」も もう両手の3冊目に入りました。
いいペースですよ。
ホームポジションがまだ 中央ドにありますから、
少しずつ耳を慣らしていきましょう。