goo blog サービス終了のお知らせ 

物造庵 ものつくりあん ナラ(楢崎賢)

ものつくり人「ナラ(楢崎賢)」による
絵や作品の制作過程、自作詩の発表、その他徒然…

高見順 詩集『死の淵より』

2009年02月14日 04時55分23秒 | 徒然のこと
僕が影響を受けた詩人その一。
高見順の『死の淵より』。この詩集が僕の詩を読んだ原体験です。思春期のころで精神的にも不安定だったので、この徹底的に暗く絶望的な詩の数々にはまり込んでしまいました。「死」という文字が出てくる詩はもちろん、出てこない詩にもどこかそういうにおいを感じさせるところが好きでした。今読んで見ると、当時感じていたほど絶望的な詩集ではないのですが、きっとその頃はそういった詩ばかり心に残っていったのでしょう。ただ覚悟の強さ、凝縮された暗さ、そこからくることばの美しさは今でもしっかり感じます。
今ぱらぱらと読んでいてふと目に留まりました。

「円空が仏像を刻んだように 詩をつくりたい」

当時は円空のことを知りませんでしたが、今は知っている。そしてこの言葉がふっと心におちる。不思議な縁を感じます。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 詩84「歩く魚 泳がず」 | トップ | ブラックジョーク 野蛮人 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

徒然のこと」カテゴリの最新記事