アマゾンの森での虫捕り紀行。
ブラジル熱帯雨林地方の饗熱と病理(西欧化による)。浮かれるほどの楽しさは後の寂しさ空しさと表裏一体である。つまり「楽しき熱帯」と「悲しき熱帯」はすぐそばにいるほぼ同義の言葉なのだ。
アマゾンと言う言葉の響きにまず惹かれ、実態を読むにつけまた惹かれ、やはり遠い世界であることに一抹の絶望感と安心感を得るのであった。
おもしろかったよ。
大切なことって。
なんだろう。
木に穴を穿つこと。
卵を産み付けること。
蜜を吸い生きること。
戦いを避けること。
そんなことじゃないだろう。
たぶんそれは。
空が青いこと。
朽木が苔むすこと。
雲が来て雨が降ること。
星が空を飾ること。
落ち葉の下にもぐりこみ。
宇宙に包まれて感じているんだ。