ぼんやり町

永井均 『倫理とは何か 猫のアインジヒトの挑戦』

倫理と道徳を哲学する本。
複雑で入り組んでいて難しかったけど、めちゃめちゃ面白かった。多分思考的に近しいところに立っているからだと思う。アインジヒトと。
つまり僕は反実在論者で外在主義者なのか。そして利今主義をも含んだ徹底的利己主義者なのか。非常に納得しました。
世の人々は毒もみの署長さんに感服するだろうか、それとも怒りを覚えるだろうか。僕はただ感服し、そうありたいと憧れさえもするけれど、何もかも中途半端な人間だからそうはなれないことも知っている。毒もみ署長になれないことに絶望を抱きつつ、それでもできる限りの利己主義を貫いてやる、と言葉にした時点でもう利己主義ではなくなるんだな。何も言わずにやるんだな。

絵の続き C ０８

詩８３４「バカ」

見えないものを。
未だに信じているのかい。
王様は裸だ。
なんていった子どもは。
なんて世の中に縛られていることだろう。
つまり知らぬ間に。
組み込まれているんだね。
利口で。
正直で。
正しくて。
バカなんだね。