なぜか川上弘美のことを自分と同じくらいの年齢だと勝手に思っていた。だからというわけではないけれど、なんとなく読むのを避けていた。この本は小説ではなくエッセイ集です。題名に惹かれて読みました。
僕と感性が似ていると思いました。捨ててある本を思わず拾ってきてしまうところとか。ただ情景を描いている文章が好きです。それだけで充分じゃないかと思いました。
僕と感性が似ていると思いました。捨ててある本を思わず拾ってきてしまうところとか。ただ情景を描いている文章が好きです。それだけで充分じゃないかと思いました。
蟻はふと立ち止まり
自らを振り返るか?
蜂は花の上で
かつての過去を悔いるか?
蛇は穴の中
今まで呑んだ蛙を思うか?
私は自分など勘定に入れず
為すべきことを為したい
蟻のように運び
蜂のように探し
蛇のように呑みたい