短編小説集。それもショートショートといってもいいくらいの短い小説も相当数混じっている異色の短編集。読んでいてなぜか清水義範を思い浮べたが、最後まで読むと消えていた。
話に付随するまたは派生する余計なものを削って削って、話の核だけもしくは情緒の核だけ残したような小説が多い。さっぱりしているが、少しさみしい感じもする。
中の一編『恐怖映画』で、娘と一緒に映画を観に行き、娘が怖がっていないかという気持ちを織り交ぜて映画を怖がる父親の気持ち、よく分かります。子どもと行くと、レストランでも映画でも動物園でも自然と10倍ドキドキして楽しい。
話に付随するまたは派生する余計なものを削って削って、話の核だけもしくは情緒の核だけ残したような小説が多い。さっぱりしているが、少しさみしい感じもする。
中の一編『恐怖映画』で、娘と一緒に映画を観に行き、娘が怖がっていないかという気持ちを織り交ぜて映画を怖がる父親の気持ち、よく分かります。子どもと行くと、レストランでも映画でも動物園でも自然と10倍ドキドキして楽しい。
あなたは今
どこにいるのだろう。
どんな空が見えますか。
どんな山が見えますか。
どんな雲が見えますか。
どんな星が見えますか。
どんな虫を見ましたか。
どんな音が聞こえますか。
どんな風が吹いていますか。
どんな空気を纏っていますか。
あなたはそばに
いないけれど
この空の下
どこかにあなたがいることで
ぼくの心はやさしくなれる。
あなたは今
笑っていますか。
あなたの心は
笑っていますか。
ぼくは世界一のエゴイストなので
あなたの心が泣いていないか
それだけが 心配です。
どこにいるのだろう。
どんな空が見えますか。
どんな山が見えますか。
どんな雲が見えますか。
どんな星が見えますか。
どんな虫を見ましたか。
どんな音が聞こえますか。
どんな風が吹いていますか。
どんな空気を纏っていますか。
あなたはそばに
いないけれど
この空の下
どこかにあなたがいることで
ぼくの心はやさしくなれる。
あなたは今
笑っていますか。
あなたの心は
笑っていますか。
ぼくは世界一のエゴイストなので
あなたの心が泣いていないか
それだけが 心配です。