NARAYA CAFE のできるまで

歴史あるリゾート、箱根宮ノ下駅前で、古い建物を利用したカフェ&ゲストハウスをオープンするため、改装にはげむ日々を綴る

3月のギャラリーは宇宙です

2022-03-11 13:39:54 | 2021シーズン
3月、NARAYA CAFEギャラリーはすごいことになってます。

展示しているアーティストは大前葉子さん。
箱根のお隣、南足柄市在住です。


大前さんの絵の技法は「自動書記」なんだそうです。
最初、自動書記と聞いて「えっ、それってクラウド系のIT用語?」
と私は思いました。

けど、調べてみてびっくり




自らの意思と関係なく、絵がつらつらと出てくるということみたいです。
つまり、何か別の世界のものと繋がっていて、それが大前さんの体を通して文字になったり絵になったりしているということなんです。
その「別の世界」=宇宙ととらえるなら、まさに大前さんは宇宙と交信しているということなんです。

こう書くと、ある種スピリチュアルな世界と思われそうですし、僕には理解できない範疇のものです。
けど、信じるか信じないかということではなくて漠然と、運とか巡り合わせとか、日が良い悪いとか、もののけとか、、、、「そういうのあるかもね」くらいに思ってます。
世界には知らないことがいっぱいあるから、大前さんと出会うことで、作品を見ることで、そういう知らない世界に触れられるのはとても楽しいことだと思います。







この作品、最初に見たときに
「ロゼッタストーン!!」
と思いました。

ロゼッタストーンとは、、、、

高校の世界史で習うやつです。
ナポレオンがエジプトに遠征したときに発見された石碑で、古代エジプトの神聖文字(ヒエログリフ)と民衆文字(デモティック)、ギリシャ文字という3種類の文字で同じ内容が併記されていたため古代文字の解読に役立ったという世界史上の超重要アイテムです。
たいてい教科書に写真入りで載っているので、高校時代、その写真を眺めながら、授業は上の空で古代へのロマンに浸っていた思い出があります。

これを宇宙語学者(?)に見せたら、何かが解明されるかもしれませんね。





大前さんによると、どの作品も
「こんな作品を作ろう」という意思で作ったのではなく、
「電話で話しながら、そこらに落書きをする」ような感覚で描いたものなのだそうです。

大きな作品ばかりでなく、小さなもの、立体的な作品もあります。



たとえばこれは「感じてボトル」という作品で、ボトルに描かれた模様が突起となっていて、模様を見るのではなく触って感じとることができます。





これは箱根のおとなり真鶴で産出される「小松石」に宇宙を描いた「羅針盤」という作品
岩石はいわば火山活動で出来た地球のかけら。
大前さんの絵との相性も良いです。




これは石に宇宙模様が描かれた「宇宙の石」
たくさんあります。
もしビビッとくる作品があったら、お買い上げいただけます。







そして今回、ショップ・ギャラリーの吹き抜け部分にひょうたんが登場しました。

大前さん、ひょうたんも好きとのことで、NARAYA CAFEで個展をやると決めた時から、ここにひょうたんを浮かべようと思っていたそうです。



さらに会期が始まってから、窓にも絵を描いてくれました。

ここは、吊るされたひょうたんにつられるように、ひょうたんの図柄が登場しました。

宇宙人が来たときに降りてきてもらえるように、ここの絵はこのまま残しておきます。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Shukuko Quilt 展示会 | トップ | 4月四畳半の藍染め »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

2021シーズン」カテゴリの最新記事