9月の四畳半は前田昌輝さん絢子さんによる夫婦2人展示です
昌輝さんは木工品、絢子さんは絵画を展示しています
まず昌輝さん
ずっと木工一筋だったわけではなくて、木工を始めたのは10年ほど前からだそうです
木から製品を作る職人さん、、、、というよりは、木の持つ生命感に魅了され、それをありのままに表現する作家さんです
木目が美しいですね
寸法を決めて作るのではなく、木それ自体が持つフォルムを大事にしながら、最終的に器に仕上げていきます
仏像を掘る名士が
「木のなかに仏様が見えたから、私はそれを出してあげただけです」
なんていうような感じで、木の中にカタチを見ているんでしょう、、、
そして昌輝さんの器の特徴は、めちゃめちゃ薄くて軽いことです
遠くからパッと見たときのフォルムが磁器のようで、素材が木であるということが近づかないとわからないです
持ってみて軽いので、「あっ木だ」とようやく認識するくらいです
木工の限界に挑戦しているんではないかと思うほどです
一方、妻の絢子さんは美大で油絵を専攻されていました
油絵の作品を何点かと昌輝さんの切り出した木片に絵を描いた小さめの作品を展示しています
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と、ここまでは作家としてのお2人の紹介でしたが、実はお2人ミュージシャンとしての側面も持っています
昌輝さんが木工を始める前から、絢子さんとともにケルト音楽のバンドをやっていました
愛知県の春日井にアイリッシュ好きの集まる喫茶店があって、そこに集うメンバーから結成されたのが前田さん夫婦にこずえさんを加えた「山ノぼうし」です
2017年にはアルバムも録音してます、めっちゃ本格的です
ちなみに楽器は昌輝さんがフルート・ガイタ(スペインのバグパイプ)など吹きもの全般、絢子さんがアコーディオン、こずえさんがフィドル(ヴァイオリン)です
そこで、どうせなら会期中にライブもやってしまおう、、、、ということで去る9月7日(土)、NARAYA CAFEにて閉店後の18:00〜ライブを開催しました
ライブ開催を聞きつけてきてくれた観客は十数人ほどだったのですが、当日夕方、たまたま通りかかった外国人観光客がアイルランド人とスコットランド人のカップルが飛び入りで参加してくれました
たまたま富士屋ホテルに宿泊だったそうで、「歩いていたら音がしたから来ちゃった」とのことでした
海外で自分の国の曲が演奏されていたら、惹きつけれれて来ちゃいますよね
とても楽しい夜でした
前田昌輝さん、絢子さんの展示は9月いっぱいです
ガイタ、演奏させてもらったら少し音が出ましたが、なかなか難しかったです
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