福島県双葉郡楢葉町立楢葉中学校「絆プロジェクト」ホームページ

がんばろう楢葉!がんばろう相双!がんばろう福島! 全国の楢葉中学校に関係する皆様のページです。

卒業生の活躍14

2012-03-31 21:26:11 | 楢葉中・絆project
こんにちは!お久しぶりです。
お元気ですか?
私は楢中卒業生の坂本郁衣(19)です。

卒業後は双葉高校に進学しバスケ部で主将を務めました。
仲間や監督に恵まれ、数々の大会で地区優勝や、県大会出場を果たすことができました。
現在は茨城県の専門学校に進学し、夢である理学療法士を目指して勉強に学校生活に日々頑張っています!

一時は震災があり学校へ行くことを諦めようと考えた時もありました。
しかし両親や家族、友達、周りの方々の応援や、また支えてくださったおかげで
今このような状況だからこそ私が学校へ行き資格を取って
地元に戻って来たいと考える直すことができました。

今は一人暮らしをして、学校生活に勉強、バイトの両立は大変です。
しかし学校の友人や先生方と協力して同じ夢に向かって頑張ることは、とても楽しく毎日が充実しています!

後輩のみなさんも部活に勉強、毎日大変かもしれませんが、仲間と目標や夢に向かって頑張ることはとても楽しいですよね?
また、それを達成できたとなんかは、ものすごく嬉しいですよね!

私も楢中時代にバスケや陸上、駅伝など様々な部活に参加させていただいたので強く感じました。
成績が思うように伸びなく、ただ辛いときもありまたが、仲間に励まされ支えられたり
尊敬できる先生方と出会うことができたおかげで、最後まで諦めず目標に向かって頑張ることができました。
とても楽しく充実した中学生活を送れたと思います!

明日から4月ですね。
新たなスタートが待っています!
みなさんも何か小さなことからでもいいので目標や夢を持って過ごしてみてください。
そして仲間を大切にして、今を全力で頑張ってください!
みなさんの活躍を期待し応援しています。

先生方もお体に気をつけて頑張ってください。

今、震災がありそれぞれの方々がとても複雑で大変だと思います。
しかし笑顔でまたみんなに会えることを楽しみにして頑張っていきましょう!

頑張ろう!福島!
頑張ろう!楢葉!
頑張ろう!楢中!

それではまた!

坂本郁衣

坂本さんは、中学時代バスケや駅伝、陸上競技に挑戦するスポーツウーマンでした。
彼女の周りには、いつも友達の輪が広がっていたことを思い出します。
人を惹きつける魅力をもった子でした。

なぜかって?

それは彼女の素直さ、一生懸命さ、快活さといったものが言動や雰囲気に現れているからではないでしょうか。

震災前、彼女が高校3年生の時に、偶然富岡駅で会いました。
そこには中学の時と変わらず、友達に囲まれて楽しそうに話しをしている姿が。

良いところそのままに、立派に成長している卒業生を見て・・・
心がホッと温かく嬉しい気持ちになったことを思い出しました。

みなさんの良いところはどこですか?

優しいところですか? 
粘り強いところですか? 
人の悪口を言わないところですか? 
明るいところですか?

その良いところをこれからも大切にしてください。

年を重ねても・・・
場所や環境が変わっても・・・
周りが変わっても・・・

自分の良さを大切にできる人は、幸せになれると思います。
きっとあなたの周りにも人の輪ができ、周りの人も幸せな気持ちにできる人になると思います。

楢葉中生や卒業生の皆さんが、幸せに立派に成長される姿を見聞きすることは先生達の喜びです。

震災後、皆さんが元気になる情報を・・・と考え
できるだけ多くこの学校ブログを更新させていただきました。
『ブログ見てますよ!』と生徒だけでなく多くの保護者の方々から声をかけていただいたことが
この1年とても励みになりました。ありがとうございました。

渡邉が担当するブログの記事は、これが最後になりますが
この楢葉中ブログは4月の学校再開を期に『新生楢葉中学校』の様子を中心に更新されます。
今後とも楢葉中学校ブログをよろしくお願いいたします。

記事に協力して下さった生徒の皆さん、卒業生の皆さん、先生方本当にありがとうございました。
これからも、町で、ブログで楢葉町生まれの皆さんの元気な姿を見ることが
私の楽しみでもあり励みでもあります。
みなさんが元気でいる限り、故郷楢葉町が再び光り輝く時がくると信じています。
いままでありがとうございました。

出愛に感謝。



m.watanae



楢葉町離任式~楢葉町の中学生の皆さんへ~

2012-03-31 13:45:01 | 楢葉中・絆project
昨日は、いわき市内でも多くの中学校で離任式が・・・。

楢葉町の離任式も、3月26日(月)に楢葉町災害対策本部いわき分室で行われました。

離任者紹介
校長 矢内賢太郎  退 職  (2年)
教諭 千葉久美子  梁川中  (5年)
教諭 渡邉 正秋  中央台南中(6年)
教諭 廣川  豪  高田中  (2年)
教諭 渡邊より子  本郷中  (2年)

離任式では、副町長さんと教育委員長さんから送別のお言葉をいただき
楢葉町から『退職者感謝状』が矢内校長先生に贈られました。
 
離任する先生達から楢葉町の中学生の皆さんにメッセージです。

【矢内賢太郎校長先生】

卒業そして進学おめでとう

”人の一生は重荷を負いて 遠き道を往くがごとし 急ぐべからず ”

千年に一度の大震災そして原発事故による緊急避難に遭遇し、ふるさと楢葉を離れ県内外の学校で卒業を迎えた皆さん。卒業そして進学おめでとう。
この一年を振り返ると、つらく苦しい中で我慢や不自由を数多く味わったことと思います。でも決してそれのみではなく、楽しいことも感動し涙することもきっとたくさんあったことでしょう。皆さんを温かく受け入れた仲間の気持ち、周りの小さな心づかいにいつしか敏感に気づける自分に成長していることを実感していると思います。このような苦難を経験したからこそ。得た物も大きかったはずです。「本当に大切なものは目に見えないんだよ・・・」星の王子さまの本の一節です。目に見えない「宝物」をこれからの人生の中で更にたくさん手に入れて豊かな人生を歩んでいってほしいと願っています。
ただし、決して急がず、一歩一歩しっかりと大地を踏みしめて・・・
ふるさとのほととぎす山が見守っています。
木戸川、井出川、風と光りと緑いっぱいのふるさと楢葉が。


【千葉久美子先生】
先日行われた「卒業を祝う会」で校歌を歌いながら、楢葉中での出来事がいろいろ浮かんできました。盛り上がった学校行事、熱心に練習に励んだ部活動など・・・。みなさんが見せてくれた「やる時はやるぞ」という姿勢は、本当に素晴らしいものだったと思います。このような姿を側で見せてもらえたことに感謝しています。
楢葉中の在校生の皆さん、卒業生の皆さんのこれからの活躍を楽しみにしています。困難なこともあるかもしれませんが、前向きな気持ちをもって自分のペースでいって下さい。福島市から皆さんの応援を続けていきます。5年間、お世話になりました。ありがとうございました。


【廣川豪先生】
皆さんお元気ですか?
楢葉中のみんなと過ごした日々は1年足らずでしたが、
教員生活のスタートを楢葉中で切ることができて本当に良かったと思います。
何に対しても全力で取り組み、楽しむ時は思いきり楽しみ、やるべきことはしっかりやることのできる皆さん。
そして何より、純粋な気持ちとまなざしを持った皆さんの姿が、今でも昨日のことのように思い出されます。
今回、会津美里町の高田中学校に転出することになりましたが、いつまでも皆さんの活躍と心の平穏を祈っています。
新聞や風の便りで、皆さんの活躍が聞こえてくることを楽しみにしています!

保護者の皆様,不慣れな私を温かく迎えて下さりありがとうございました。
楢葉という町で頂いたぬくもりある心遣いは,きっと一生忘れないでしょう。
楢葉中の先生方には、何から何まで大変お世話になりました。まだまだ一緒にお仕事をしたかったのですが、それも叶わずに残念でなりません。
またどこかでお会いすることがあると思いますので、その時はよろしくお願い致します。

最後に、旧1年2組のみんなへ。担任らしいことは何一つしてあげられなかったけれど、みんなと過ごした日々は私の宝物です。
たくみ、てるまさ、れんた、こうじ、たく、ともひろ、なおみち、じゅん、りお、ゆうと、しゅんや、ゆうた、よしあき、たくや、たいと、つばさ、ゆりこ、あすか、あすか、あやか、あやか、ゆり、ゆい、いつき、みく、あかり、えみ、まき、ゆい、りな。
これからもますます魅力的な人になって下さいね。そして人に優しくできる人になっていって下さい。
いつか成長したみんなに会える日を楽しみにしています。その時は,積もる話に花を咲かせましょう。

今まで本当にありがとうございました。


【渡邊より子先生】
皆さん久しぶりです。この度楢葉中学校を離れて、会津美里町の本郷中学校に異動することになりました。
楢葉中学校で、皆さんと過ごしたのは1年間という短い時間でしたが、とても思い出深い1年でした。
着任式、前任地の千葉を離れて福島に転勤になり、不安でいっぱいだった私を、屈託のない皆さんの笑顔が緊張をほぐしてくれました。
教室に入ると生徒机の大きさにびっくりしました。
学習旅行、ゆずり葉祭、芋煮会、スポーツ大会などいろいろな行事は、とても楽しかったです。男女仲良く、互いに認め合い、協力する姿は、すばらしかったです。楢葉中の良さだと思っています。
 保護者の皆さま、学年行事、部活等では大変お世話になりました。みなさんにやさしく接していただき、不慣れな土地でもすぐに慣れることができました。ありがとうございました。
 卒業生のみなさん、これからの道、しっかり前を見て進んでいって下さい。3年後、そして成人式、自分の夢が叶うようにがんばっているみんなに会えるのを楽しみにしています。できれば楢葉の地で。
 バスケット部のみんなへ最後1勝したかったです。これからどんどん伸びていくはずでしたね。それが残念です。
 まだほかの地で学ぶ皆さん、慣れないこともあるとは思いますが、将来の楢葉を担っていけるように、それぞれの地で自分を高めて下さい。
 仮校舎、仮設校舎とまだまだ、以前のように学校生活を送ることはできませんが、どこにいても楢葉中生らしく、明るく、男女仲良く、大きな声での挨拶、積極的に行動する姿勢を忘れずに頑張って下さい。会津の地から応援しています。   
 本当にありがとうございました。                  
                                          

【渡邉正秋】
1000年に1度の大震災・・・
世界でも例がない、想定外の原子力事故・・・
クラスもチームも学校も奪われ、当たり前のことが許されなくなってしまったこの1年間。
『あの経験があったから・・・今がある』なんて軽々しくは言えないほどの壮絶な犠牲。
皆さんも私も、そんな大変な時代に生まれ、大変な時期をこれからも生きようとしています。
だからこそこれからの私達には
自然の猛威に耐え抜き、困難から逃げず、大切な人と自分を守れる「強さ」
文明災害に立ち向かうため、手と手をとりあって助け合い、いたわりあっていく「優しさ」
福島や楢葉をより強くより美しく再生していくための「創造力」が大切になってきます。
私は教師として、その『強く優しく創造力豊かな子ども』を育てるために全力を尽くします。
そしてお世話になった楢葉町の復興に、今後も微力ではありますが貢献できるよう頑張ります。
楢葉中学校から異動はしますが、心が楢葉から離れることはありません。
卒業生の皆さん、生徒の皆さん、保護者、地域の皆様方
これまでの6年間、ありがとうございました。
これからも故郷の再生に向け、一緒に頑張りましょう。



m.watanabe

『人を助けるすんごい仕組み』~ふんばろう東日本~

2012-03-30 11:36:22 | 楢葉中・絆project
みなさんはこの本をご存じでしょうか?

『人を助けるすんごい仕組み』

この本を読んだ糸井重里さんが「岩をも動かす理屈はある。」と絶賛。

早稲田大学大学院の西條剛央(さいじょうたけお)先生が
東日本大震災の惨状を見て、何か自分にできることはないかと考え
これまでの支援の形にとらわれない、新しい発想と行動力により
日本最大級の復興支援組織『ふんばろう東日本支援プロジェクト』をつくるドキュメントです。
 

それまではボランティア活動の経験もなかった大学院の先生が
わずか短期間で日本最大級の復興支援組織を作ってしまったのです。

その急速かつ効果的な支援活動の広がりにより
岩手県や宮城県はもちろん、この福島県にも多大なる支援物資が届きました。

震災後、私達が手にした食料品や日用品、電化製品の中には、ほぼまちがいなく西條先生のプロジェクトによる物資が含まれていると思います。
2012年1月時点で3000カ所以上の避難所、仮設住宅等に、15万5000品目に及ぶ物資を支援。
またアマゾンの「ほしい物リスト」を援用して2万4000個以上の支援を実現。
さらには、個人避難宅をはじめ2万5000世帯上に家電を送っています・・・。


最初はたった1人です。

たった1人の発想と行動が、何万人もの人の生活を支え、時には命を救ったのです。

たった1人ですよ・・・。

『人を助けるすんごい仕組み』

どんな仕組みなのでしょう・・・。

行政や日本赤十字社からの支援、義援金も多大なものがありますが
組織が大きかったり複雑になることで・・・
『支援したい人』と『支援を求めている人』の間に『ズレ』が生じるという弱点があります。

例えば、文房具が必要でも、届くのはトイレットペーパーであったり、鉛筆ばかり1000本とか・・・
ある地区では食料が大量に届き、そのほとんどが賞味期限を過ぎて処分されているにもかかわらず
隣町の避難所ではパンと煮干しだけで1週間を過ごしていたり・・・
ひどい場合は、『義援金』がうまく振り分けられずに返されてしまったなど・・・
昨年の今頃も、身近でそのような『支援のズレ』は多く起こっていました。

西條先生の『ふんばろう東日本支援プロジェクト』は他の支援活動システムとは明らかに違います。
支援スピードと支援内容の精度が群を抜いています。

この支援システムの1番のポイントは・・・
システムの根底に、人間の血が通っているということ。

西條先生自身が、自ら被災地を巡り、現地の方々の言葉に耳を傾け、被害の状況を肌で感じ、目に焼き付け、その手で確かめられています。
 
その西條先生の姿に共感し、活動に共鳴された方々が手をつないでいく。
始めは点だった支援が、手と手を取り合うことで線になっていく。

支援者の中には、芸能界で活躍するGacktさんや、作家の宮本亜門さんを始め多数の著名人の方も・・・
1人の思い、そして創造力が、数千人を動かし、数十万人の支援につながる。
  
そして日本最大級の復興支援組織『ふんばろう東日本支援プロジェクト』が誕生します。

みなさん、ぜひこの本を読んで下さい。

全国のみなさまに助けていただいた福島県だからこそ
『誰』がどのような思いで被災地支援をして下さっているのかを、私達は知る必要があります。

なぜなら、『誰か』に親切にされたら、みんな「ありがとう」を言うでしょ。

この震災で、私達の身を案じて親切にして下さった全国のみなさま方。
その親切にして下さった『誰か』に直接「ありがとう」を言うことはできなくても・・・
その『誰か』の存在が確かにあることを認識し、感謝の気持ちを馳せることは誰にでもできる。

その『誰か』を「知ろう」とも「感じよう」ともしなければ・・・
支援物資ももらってあたりまえ、親切にされて当然・・・のゆがんだ感覚が芽生えてしまいます。

その支援には明らかに『誰か』の『思い』が込められていて

私達への『思い』をもつ『誰か』が行動し、ふんばって下さってその支援があります。


逆に私達も常に『誰か』を『思う』ことで行動につながったり、ふんばったりできるからです。

だから私達は知る必要があるのです。

『人を助けるすんごい仕組み』


この本を読み・・・・
西條先生の発想力と行動力を知ることで・・・
みなさんがこれからの人生で、この先助けを求める『誰か』に出会ったとき・・・
その『誰か』を助けることができるのは『あなた』になるかもしれません。

さらには、この支援活動から生まれた心の交流が形になった本がこちら。

『忘れない~被災地への手紙・被災地からの手紙~』

こちらも、胸が熱くなる内容です。

これらの本の印税は、全額東日本大震災の復興支援活動に寄付されます。
さらには、『チャリティーブックプロジェクト』と題し被災地の希望のあった学校に、1クラス1冊ずつ贈呈されます。

4月から開校になる楢葉中学校にはこれから本が届く予定です。順番に読んで下さいね。
もし皆さんが転校した学校の学級にこの本が献本されていたなら、ぜひ読んで下さい。

または、お小遣いで購入してでも、この春休みや新学期の朝の読書タイムでぜひ読んで欲しい・・・

きっとみなさんの将来にわたり、力になってくれる本になると思います。

m.watanabe


『卒業を祝う会』へメッセージfrom阿部先生&アカデミー4期生

2012-03-30 10:46:54 | 楢葉中・絆project
楢葉中学校を卒業された皆さんへ

長い長い冬がようやく終わりを告げようと、全国各地から桜の開花の知らせを耳にする季節となりましたが、皆さんいかがお過ごしですか。

本日楢葉中学校の卒業を祝う会のご案内をいただき、大変うれしく、皆さんとの再会を楽しみにしていましたが、所用のため参加できなくなってしまいとても残念でなりません。
平成21年度楢葉町立楢葉中学校に入学されたみなさん、卒業おめでとうございます。昨年の3月11日以来、本当に長く、つらい時間を過ごされてきた皆さんにとって、中学校の卒業とはどんなものなのでしょうか。
楢葉中学校を離れて1年後、まさかこんな事が起こるとは想像もできませんでした。皆さんや皆さんの家族、楢葉町の皆さんの安否を知ろうと先生方に毎日電話をかけ続けました。しかし、今考えれば、その電話でさえ避難され不安な生活をされていた方々にとって大変迷惑だったのではないかと反省していますし、安否を知ったところで何もできないもどかしさに苦しさを感じた日々でした。
そのような苦しさの中でも、皆さんは多くの方々に支えられてきたという感謝の気持ちを持って、自分の進路に向けて努力を継続してきたことは、本当に素晴らしく、大変価値のある事だと思います。先生方が毎日更新してくださった楢葉中学校のブログを毎日拝見し、それぞれがおかれた状況の中で一生懸命頑張っている姿、目標の進路をかなえた喜びを目にし、困難な状況を克服し、力強く生きていこうとする人間の意志とはこんなにも人を強くし、成長させてくれるものなのかと改めて感じさせていただきました。
私は震災よりも前から「生きること」について考えていましたが、この1年ほど考えた日々はありませんでした。田中修斗君が弁論大会で述べた一文に「今、確かにここにいることの責任をしっかり受けとめ、これからも生き続ける。」という言葉がありました。今、生きていること、生かされていることには理由があり、その責任を果たすということは、今を精一杯生きることなのだろうと私も思います。楢葉中学校の卒業生も十分その責任を果たしているのではないかと思います。
楢葉中学校の卒業は、皆さんにとっての新たな出発だと思います。皆さんがこの3年間で考えてきた自分の将来、楢葉町の将来、日本の将来、出会った方々は皆さんにとって宝物です。これからも自分と出会いを大切にし、将来の日本を背負って立つ立派な人間に成長してください。
また会える日を楽しみにしています。さようなら。

平成24年3月25日
平成21年度1年3組担任 阿部 仁


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楢葉中のみなさんお久しぶりです。
今回は都合があわなくアカデミー生一同は『卒業を祝う会』に参加できなかった事を残念に思います。
私達は静岡県御殿場市立富士岡中学校で3月19日に卒業を迎えました。
皆さんも卒業式が終わり新たなステージの準備をしていると思います。
高校生に進学する人や就職する人など様々な進路になると思います。
私達は福島県立富岡高校に籍を起きながら、静岡県三島長陵高校に入学します。
静岡県で、サッカーと勉強を両立できるように頑張りたいと思います。
楢葉の皆さんも、いろいろな困難が待っているかもしれませんが、お互い頑張りましょう。
卒業、おめでとうございます。


JFAアカデミー4期生
水谷有希 森沙也加 守屋都弥 鳴海若菜 小島美玖 平尾知佳


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m.watanabe

『卒業を祝う会』

2012-03-30 06:52:59 | 楢葉中・絆project
3月24日(日)いわき明星大学の地域交流館をお借りして
『楢葉町立楢葉中学校 卒業を祝う会』が行われました。

82名の卒業生のうち、65名が集まったこの会。
長崎から参加の波戸さんや、大阪から参加の横田君などをはじめ、この日のために泊まりがけで参加してくれた人もいます。
すでに進学先の諸活動や準備により欠席の卒業生もいるため全員集合とまでは行きませんでしたが
沢山の友人と久しぶりの再会を果たし、会場には笑顔の花が咲き誇りました。

最初に、旧2学年PTA副委員長の坂本芳江さんから開会の言葉が。

続いて、この会の発起人でもあり、これまでも楢葉中学校の学校教育に多大なご尽力をいただいた加藤大蔵さんから、保護者代表のあいさつをいただきました。

続いて、矢内校長先生のお話。
『人の一生が85年として、人生を24時間にたとえるなら、君たちは朝の4時を迎えた頃になる。大変な1年間を過ごしたが、これからが本番だ。ぜひ頑張って欲しい』
と激励の言葉。
話しを聞く皆さんの目は、1年前の楢葉中学校の頃そのままの、真っ直ぐで力強い眼差しでした。


続いて旧学級役員からの代表発表。

旧2年1組委員長 田中修斗君
『皆さん、それぞれの学校で立派な卒業式を迎えたことと思います。しかし、楢葉中の卒業生となれなかったことはとても残念な気持ちだったと思います。でも新たな学校での経験で誰もが心身ともに成長したと思います。これからの高校生活で互いの活躍を期待しましょう』


旧2年2組副委員長 磐城伸子
『今年度は、時間が経つのがとても早く感じられました。それだけ色々なことがあり、様々な経験をしたのだと思います。・・・高校は義務ではなく自分の意思で行くところ。今まで以上に頑張らなければいけません。自分を信じて頑張りましょう。』


旧2年3組委員長 松本啓君
『今回の震災で失ったものも多かったけど、気づかされたことや得たものも多かった。みんなが
力を合わせれば絶対に以前よりも素晴らしい楢葉町に復興できるはず。僕の夢は、教員になり復興した楢葉町で子供たちの力になることです。』


転校生活での辛い経験、高校生活への決意、自分や楢葉町の未来へ向けた抱負などをそれぞれの言葉でしっかり話しをしてくれました。
また、3人の発表からは『祝う会』が開催されたことへの関係者への感謝の気持ちや、母校愛を感じる言葉が綴られていました。

続いて『後輩から贈る言葉』として、いわきで生活する2人の後輩から

松本莉奈さんからは
ゆずり葉祭での先輩の活躍から感じた先輩の力・・・
部活動で先輩から受けた技術指導や心構えの大切さにより成長できたこと・・・
などについてふれ
2つの母校で出会った仲間との絆を大切にされ、高校でもご活躍下さい・・・
と締めくくられました。


松本巽君の贈る言葉には
震災がなければ、今頃新校舎で先輩方を送り出していたと思うと残念・・・
職場体験の立派な発表から、自分も先輩方のような上級生になりたいと思ったこと・・・
野球部では先輩達とがむしゃらに取り組んで、リーグ優勝や新人戦県大会出場をつかみ「努力は嘘をつかない」と学んだこと・・・
が綴られていました。


そして学級ごとの写真撮影(クリックで大きな写真が見られます)
旧2年1組

旧2年2組

旧2年3組


続いて全員で「旅立ちの日に」「楢葉中学校校歌」を合唱。
卒業生の歌声に、涙する保護者の方や先生達も・・・


最後に、本来であれば楢葉中学校の生徒会長を務める予定であった坂本真美さんから
『卒業生代表お礼の言葉』が述べられました。
坂本さんは、ゆずり葉祭が実現できなかったことについて、最初にすみませんでしたと・・・
みんなの心が楢葉から離れてしまうのがとても不安な1年であったこと・・・
でもこうして集まり、互いの思いや絆を感じることができたこと・・・
そして、困難な状況にもかかわらず自分たち卒業生のためにこの会が開催されたことへの感謝の気持ちが伝えられました。


当日は1年生の頃にお世話になった阿部仁先生からお祝いのメッセージが届き紹介されました。(阿部先生からのメッセージは別ページでアップしています。)


多くの人の思いと、様々な方のご尽力により実現されたこの会。

矢内校長先生がお話してくださいました・・・
何か1つのことを成そうとするとき、その陰には多くの人の思いと苦労がある。
その思いに応えられる人に、その苦労に気がつける人に・・・

それが『感謝』や『絆』という
思いや感情、つながりとなり
形を変え場面を変えながらも
私達や私達の大切な人たちを豊に、幸せにしていくのだと思います。

この『卒業を祝う会』がそのような新たなつながり、希望を生み出すものになったと言えるようなそんな素晴らしい未来をみんなで創っていきましょう。


m.watanabe






『うまれてきてくれて ありがとう』  

2012-03-29 16:22:24 | 楢葉中・絆project
昨日、同僚の先生から一冊の絵本をいただきました。

タイトルは『うまれてきてくれて ありがとう』

お母さんを探して探して、やっとお母さんを見つけたあかちゃん。

おなかの中から生まれてきた小さなあかちゃんに

「ありがとう」

とお母さんが語りかける優しいシーンに涙がホロリ。

この絵本を読んで、ある言葉を思い出しました。

先日行われた「卒業を祝う会」の保護者代表挨拶の中で旧2学年代表の加藤さんから


「震災の中、ついてきてくれてありがとう!
 君たちは本当に素晴らしい!」


とのお言葉がありました。

親としての立場から子どもへの「ありがとう」ほど重い言葉はありません。

震災、原発事故という先の見えない暗いトンネルの中を保護者のみなさんも楢葉の子どもたちも手を取り合って

今がある、と思うとさらに感慨深いものがありました。

「ありがとう」

いい言葉ですね。



ぶん にしもとよう  え 黒井 健  童心社

s.sawaide


TOKIOから激励の手紙

2012-03-29 06:39:05 | 楢葉中・絆project
ご卒業おめでとうございます。TOKIOです。

僕たちは、福島県浪江町で10年以上、毎週のように農業に携わらせていただき
その生活の中で大切なことを学んできました。

それは、人の温かさ、優しさ、そして・・・強さです。

1人では何もできない。
でもみんなで協力すれば色んなことが叶っていく、経験できる。
その素晴らしさをDASH村で知り、僕らにとってかけがえのない財産となっています。

皆さんにとっては、学校で仲間と共に過ごした時間が、大切な宝物です。

明日からまた新たな道が待っていますが、笑顔と希望を胸に
自分なりのペースで歩みを進めて行ってください。

みなさんの為に明日があります。

みなさんだけにしか叶えられない夢があります。

同じ空の下で、互いにこれからも頑張っていきましょう。

僕らはいつまでも皆さんを応援していきます。

絆という名のもとに未来へ。

                             平成24年3月吉日

TOKIO

城島茂 山口達也 国分太一 松岡昌宏 長瀬智也



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m.watanabe



卒業生の声が毎日新聞に掲載されました!

2012-03-28 13:00:12 | 楢葉中・絆project
平成21年度に楢葉中学校を卒業した宇佐見くんの記事が毎日新聞内の希望新聞に掲載されました。

以下、記事を掲載します。



希望新聞:東日本大震災 声・被災者から

 ◆福島
 ◇夢は小学校の教師--いわき市の叔父さん宅で生活する県立磐城桜が丘高校2年、宇佐見紳悟さん(17)

 「自宅は楢葉町です。転校したくなかったので、両親や兄弟、祖父母と離れ、いわきの叔父さんにお世話になっています。震災後は一度も自宅に戻っていません。高校で地震に遭い、県内の避難所や埼玉県の親類宅を転々としました。離れてみると、住み慣れた自宅は居心地が良かったと改めて感じます。山と田んぼに囲まれた通学路は、一番好きな風景です。地元で仲が良かった友達も散り散りになりました。

 古里を離れて1年たち、自宅の間取りや町の風景の記憶があいまいになっていくのが怖いです。普段は部活動や授業で忙しいけど、時々、帰りたいと思ってしまいます。将来の夢は小学校の教師。町に戻って、子どもたちに体験を語っていきたいです。子どもたちの世代が再び原発事故に巻き込まれないように。震災を通して実感した当たり前の生活の大切さを伝えながら、古里に人が戻ってこられるよう、町の復興に貢献したいです」

記事はこちら



中学時代の宇佐見くんはアナウンサーを目指し放送コンテストにも出場しました。

現在の夢は、小学校の教員となり楢葉町の復興に携わりたいとのこと。

大好きな古里の良さを忘れず、進路実現に向けてがんばってください。

応援しています!

s.sawaide




『卒業を祝う会』 記念撮影の一コマ

2012-03-27 08:25:48 | 楢葉中・絆project
先日、いわき明星大で行われた「平成23年度 卒業を祝う会」には、多くの生徒と保護者の皆さんにご出席いただきました。

久々の再会に玄関では

「久しぶり!」「元気だった?」の声。

はずむような楢葉の子どもたちの声に、私たち教職員もうれしさでいっぱいになりました。

会が始まると、各担任の先生の呼名に大きな返事で「はい!」と答える卒業生。

堂々とした姿に成長が感じられました。

記念撮影は、校長先生、学年主任の江井先生、各担任の先生と、クラスごとの撮影。

震災を乗り越え、一年経った子どもたちの顔にはたくましささえも感じられました。



旧2学年1組



旧2学年2組




旧2学年3組

撮影が終わると、みんなで歌う時間です。



「旅立ちの日に」と「楢葉中学校 校歌」を声高らかに歌いました。

中には、感極まって涙を流す生徒も。

これからは、それぞれの地でのスタートとなります。

楢葉を卒業したみなさんのご活躍を心からお祈りしています。

s.sawaide


第3回楢葉町小・中学校教職員全体会議

2012-03-27 05:54:35 | 楢葉中・絆project
3月26日、湯本の楢葉町小中学校仮校舎において、第3回の職員全体会議が開かれました。

仮校舎内の教室配置や、スクールバスの運行計画などの最終確認。
新年度入学式や始業式の計画。
特別教室利用の仕方や体育の授業の形態。

そして給食や部活動編成について・・・
1つひとつが入念に確認され、決定されていきます。

24年度の楢葉中学校は、新入生19名、2年生18名、3年生22名、全校生徒59名でスタート。
(2学期から、または仮設校舎完成から転入する生徒含む)
各学年1クラス。昨日の会議でも新担任の発表が行われました。

万全の準備で、生徒のみなさんをお迎えします。

春は出愛(であい)の季節・・・と同時に別れの季節でもあります。

学校再開にむけ、大きな大きな母校愛、郷土愛、生徒愛の志のもと・・・
この1年間会津といわきを何度も往復され・・・
全力で学校再開に力を尽くしてくださった矢内校長先生が、今年度でご退職されます。
本日の会の最後には、大きな大きな愛情でつつみ育てていただいた、私達教職員から
矢内校長先生に感謝の花束を贈らせていただきました。

また午後からは楢葉町の離任式が行われました。
今年度で離任する楢葉中学校の先生は5名。
みなさんはすでに新聞発表でご存じかもしれません。
後日、離任式の様子と、各先生からのメッセージをブログに掲載いたします。

m.watanabe

楢葉中サッカー部再会喜ぶ!!

2012-03-26 17:27:44 | 楢葉中・絆project
楢葉中サッカー部が福島民報やスポーツ新聞に取りあげられていました。
福島民報の記事をご紹介します。

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楢葉中サッカー部再会喜ぶ~卒業祝いフットサル楽しむ~

警戒区域にあり避難生活が続く楢葉町の楢葉中サッカー部員らが17日、いわき市のア・パースニュータウンドームに集まった。
3年生の卒業を祝おうと保護者が参加を呼びかけた。
卒業したばかりの3年生8人のうち6人の他、高校1年生の先輩や町体協サッカー部の20~30代の同校OB、監督だった関和彦教諭(湯本一中)が久しぶりに顔を合わせた。
部員は一時帰宅の際に自宅から持ち出した懐かしい楢葉中のユニフォームを着用し、3チームに分かれ2時間にわたりフットサルを楽しんだ。
終了後、近くの仮設住宅集会所でカレーライスを食べた。

主将だった鈴木大君(平二中)は「震災の1年は多くの人に支えられた。高校でみんなと対戦したい。」と話した。
関教諭は「それぞれの進学先で頑張ってサッカーに取り組んでほしい」とエールを送った。


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m.watanabe

『卒業を祝う会』が行われました

2012-03-25 22:07:13 | 楢葉中・絆project
『卒業を祝う会』が本日予定通り実施されました。
久しぶりの再会・・・あちらこちらに咲く笑顔の花。

詳しい会の様子については、後日改めてブログでご報告いたします。

また、午後からは保護者の方主催のボウリング大会が。
こちらもだいぶ盛り上がったようです。

明日は楢葉町の小・中学校再開にむけた第3回目の全体会議が行われます。
より良い環境で児童・生徒の皆さんをお迎えするため、私達も全力で準備を進めます!!

m.watanabe

アカデミー福島3年生から卒業の報告が来ました。

2012-03-23 16:14:49 | 楢葉中・絆project
3月19日に無事卒業することができました。

楢中の皆さんも卒業おめでとうございます。

あれから1年ですね・・・静岡県御殿場市の富士岡中に行ったばかりの頃は、なかなか馴染めず楢中のことを思い出してばかりいました。


そんなときに、先生が心配して声をかけてくれ励ましてくれたことは忘れません。

その頃から楢中の先生や友達のみんなと離れていても気持ちは一緒・・・と気持ちを切り替えていきました。

富士岡中の先生も生徒のみんなも温かく迎えてくれて、すごくうれしかったです。


福島県の楢葉の皆さんにも沢山お世話になり、御殿場の皆さんにもお世話になり、無事に中学を卒業出来たことに感謝します。

25日の楢葉中学校の卒業を祝う会には残念ながら参加できません。先生やみんなによろしくお伝え下さい。

                             森 沙也香




私達も、「アカデミー福島」をずっと応援していきますね。


Yoriko.W

進路内定!喜びの声15 from長崎

2012-03-22 19:56:12 | 楢葉中・絆project
みなさん久しぶりです!お元気ですか?
私は、3月7日8日に長崎県公立高校の一般入試を終え、志望校であった諫早東高校に無事合格することができました。

私が合格できたのは、周りの方々の支えのおかげです。
担任の先生は、何もわからない私に高校のパンフレットや様々な情報を集めて下さり
親身になってアドバイスやご指導をして下さいました。
友達は、私がわからない問題を休み時間や放課後まで居残りしてわかりやすく解き方を教えてくれました。
両親は家庭教師に通わせてくれ、お母さんは私の時間に合わせてご飯を作ってくれたり
お父さんはお金を払ってくれました。
おばさんも、学習会場に毎回送り迎えをしてくれたり、お菓子を用意してくれました。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

高校に入学して頑張りたいことが2つあります。

1つ目は、部活動です。
中学の時は、原発事故の影響で西中に転校になったため・・
部活動には入らずに最後の中体連が終わってしまい、不完全燃焼でした。
高校では陸上部に入部し、3年間頑張りたいと思います。

2つ目は勉強です。
今叶えたいと思っている夢は、看護士になることです。
諫早東高校は、2年生になると各コースにわかれます。
そのコースの中に看護コースがあるので、2年生になったらそこを選び将来に向けて頑張ります。

西大村中から東高校に進学するのは私1人しかいないので不安ですが
自分らしく一歩ずつ頑張り悔いの残らない高校生活にしたいです。

みんなも、自分のやりたいことや頑張りたいことに夢中になって
高校生活楽しみましょう!(≧∀≦)

3月25日みんなに会えるのを楽しみにしています。

波戸美咲(3年)


いよいよ平成23年度の修了式です。
1,2年生の皆さん、今年は大変な1年だったことと思います。
多くの方々のご支援により、無事に修了式を迎えられたことに感謝し
明日はよりよいしめくくりをして下さい。

m.watanabe

読売新聞で楢葉中ブログが紹介されました

2012-03-21 16:48:58 | 楢葉中・絆project
3月7日の読売新聞一面で「楢葉中ブログ」に関する記事が紹介されました。


内容は次の通りです。

「志望の高校に合格しました。」
福島県楢葉町立楢葉中学校の学校ブログに生徒たちの知らせが届き始めたのは1月中旬頃からだ。
原発から約15キロ離れた校舎は警戒区域内にあって使用できず、生徒の約7割はいわき市など県内に、約3割が県外に逃れている。
家族と各地を転々とし、今は同市で暮らす同中3年の松本純佳さん(15)も高校合格を学校ブログで報告、「今度は私がみんなの力になりたい」と書き込んだ。
原発事故や先が見えない不安に押しつぶされそうだった自分を、「新しい友達ができた」といった同窓生のメッセージが勇気付けてくれたからだ。
アクセスは多い日で500件以上。離ればなれにされた生徒たちを、仮想空間がつなぐ。
ただ、現実の学校再開への道は険しい。
町は、4月からいわき市で三つの町立小中学校を再開しようと急ぐが、通学を希望したのは被災前の児童生徒計654人中、25%だった。あれから1年、避難先の教育環境に子どもが慣れつつあるという事情が背景にある・・・

・・・以下、福島県やの就学状況や避難状況の詳細記事・・・

記事にあるように、松本さんの体験を通した学校ブログの紹介と現状に関する記事でした。
この取材には、渡辺詩保乃さんも同行。今回は記事に登場しませんでしたが、取材の内容を今後他の記事やドキュメント特集に転用される場合もあるとのこと。

2人はこの1年間で2度の転校を経験していることから、今回楢葉町の中学生を代表して取材を受けることになりました。

考えられない経験や、大きな環境の変化で苦労したこと。
またはこれからのことや将来のことなど・・・
取材は2時間近くに及びました。

読売新聞東京本社の記者、朝来野祥子さんは、被災地の現状や中学生の様子を世の中に伝えるため、2人の話を丁寧に丁寧に聞いてくださいました。

また、編集局写真部カメラマンである林陽一さんは、できるだけいい表情を撮ろうと、何度も何度もシャッターを押して下さいました。

楢葉町の中学生が元気で頑張っている姿を多くの方々に見ていただけるけることは、楢葉町にとって明るい話題になるだけでなく、これまでご支援をして下さった方々へ無事元気でいることのご報告にもなります。

朝来野さん、林さん、本当にありがとうございました。

m.watanabe