福島県双葉郡楢葉町立楢葉中学校「絆プロジェクト」ホームページ

がんばろう楢葉!がんばろう相双!がんばろう福島! 全国の楢葉中学校に関係する皆様のページです。

進路内定!喜びの声11

2012-02-29 21:56:29 | 楢葉中・絆project
僕は楢葉中で2年2組だった(現:中央台北中)渡邉隆也です。
無事に福島高専の物質工学科に合格することができました。

僕は、東日本大震災が起こるまでは進学校に進みたいと思っていました。
しかし、この大震災を通して色々なことを体験し、何かで人の役に立ちたいという気持ちや、親に負担をかけたくないという気持ちが重なり、福島高専に進学しようと考えました。

しかし、9月の時点ではとても高専に行ける成績ではありませんでした。
そのため、9月から今まで以上に勉強を重ね、冬休みは毎日10時間以上の勉強を続けました。
その結果、学力テストなどで9月の頃より50点近く点数を上げることができました。
ここまで成績が向上したのは、数々の人の支えがあったからだと思います。

1,2年生の頃の部活動や勉強を振り返ると、自分の納得がいく努力ができていなかったので、今とても後悔しています。
だから、今の1,2年生のみんなには高い目標を立てて、今しかないその時間を絶対に後悔しないくらい努力してほしいです。

自分のため。仲間のため。家族や恩人のため。
そうすれば必ず目標は達成されます。
そして、お世話になった人たちに恩返しをしてください。
絶対におごらず、感謝の気持ちを忘れないでください。
僕は、あと少しで楢葉中を卒業しますが、これからの楢葉中生の活躍を期待しています。

渡邉隆也(3年)

m.watanabe


進路内定!喜びの声10

2012-02-28 21:56:11 | 楢葉中・絆project
2月ももう終わりを迎えようとしています。
こちらでは、寒さも少しやわらいできました。みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

私はこの度、福島高専物質工学科を受験し、合格することができました。
正直、発表から数日経った今でも信じられない思いです。郵便受けを再確認せずにはいられません。
それぐらいこの合格は、私にとってあり得ないものだったのです。

友達の誘いでオープンスクールに参加したのが始まりで、そこで目にした学生さんの姿に強い憧れを抱き、受験を決めました。
数学と英語が大の苦手な私が、高専の学力試験を受けるのは無謀な挑戦でした。
実際、受験勉強をする間に不安に押しつぶされそうになって、何度弱音を吐いたかわかりません。

それでも私が前に進めたのは、家族ももちろんですが友達の存在が大きかったと思います。
自分も同じ不安をかかえているのに、私がしおれるたびにさりげなく気づかってくれた友達の言葉は、紛れもなく私の救いで、それに甘えることしかできない自分が情けなくもありました。

私が本当に頑張らないといけないのは、これからだと思います。
今まで以上に真剣に学習に取り組み、それだけでなく周りの友人のサポートもしていきたいと思います。

最後に、散々迷惑をかけてしまった家族を始め、先生方、友達へ。
ご心配をおかけして申しわけありません。支えて下さって、本当にありがとうございました。


小松亜季(3年)

県立高校受験書類を提出に行くと・・・!!?

2012-02-27 21:03:41 | 楢葉中・絆project
先日、県立高校受験書類を提出しに行ったときのことです。

いわき市の平工業高校の正面玄関で・・・
見覚えのある名前が大きく貼り出されています。

それが・・・
こちら!

よく見えませんか??

では、こちら!!


えっ?
まだよくわからない!?


ではでは、こちら!!!



そうです。楢葉中学校の卒業生。猪狩和成君の活躍を報じる大きな大きポスター。
近いうちに、猪狩和成君からメッセージをいただき、ブログに掲載したいと思います。

m.watanabe

JFAアカデミー1期生(高3)の進路3

2012-02-26 18:07:26 | 楢葉中・絆project
お久しぶりです。アカデミー1期生で現在高校3年の吉見夏稀です。

私は国士舘大学に進学し、アジアビジネスを学びながら
サッカーの方はnojima 電気という会社の企業チームに入団することになりました。

楢中生のみなさん、
震災を境に生活は一変してしまったことと思います。
しかしこの経験は誰でもできるものではありません。
辛いことはたくさんあると思いますが、震災をきっかけに友達が増えたとか些細なことでもいいので、震災を少しでもプラスに考えて欲しいと思います。
友達とは離ればなれの状況ですが、それぞれの夢に向かって日々努力することを怠らず、みんなで少しずつ前へ進んでいきましょう。

楢葉町のみなさん、
6年間大変お世話になりました。
12才で親元を離れての生活は困難なことがたくさんありましたが、多くの方にホームステイをさせていただいたり、日頃道端で声をかけていただいたりと、とても励ましていただきました。
また、楢葉町の方々と接していくなかで思いやりの大切さを学びました。
最後の一年間を楢葉で過ごせなかったことが心残りではありますが、楢葉町をはじめとした福島県の方々の多大なご支援のもと、静岡の地で活動再開出来たことに感謝しています。
今年一年は楢葉町の方々に良い報告が出来るようチームで一致団結してやって来ましたが、なかなか思うような結果が出せずに歯がゆい毎日でした。しかしそんな中でも、人のために必死になることを学びました。この6年間楢葉町民として生活し、人として大きく成長出来ました。6年間ありがとうございました。

最後になりますが、
この楢葉中学での友達、楢葉町の地域の方々に教わった思いやりの大切さを胸に刻み、人のために行動の出来る器の大きい人間になりたいと思います。
一日でもはやく楢葉町に戻れることを願い、また、この生かされた命を大切に日々精進していこうと思います。

JFAアカデミー1期生 吉見夏稀

「楢葉町の方々に良い報告が出来るように・・・」
吉見さんを始め、アカデミーの皆にそのように思ってもらえたということを知るだけで
私は元気が湧いてきます。
きっと、楢葉町の他の方々も私と同じ気持ちだと思います。
皆さんの活躍、これからも応援してますよ。

nojima電気女子サッカークラブは、神奈川で初のなでしこリーグ入りを目指す新興チーム。
アカデミー卒業生として、即戦力の活躍を期待されていると思います。
大学生活との両立は大変でしょうが、文武両道で頑張ってください!!

m.watanabe

3年生を送る会が行われました。

2012-02-24 16:24:08 | 楢葉中・絆project
新鶴中学校では、本日3年生を送る会が行われました。

1、2年生は短い練習時間しかとれない中、ダンスや歌の発表を行ったり、コントをしたりと、3年生のために一生懸命活動していました。

 
 


また、3年間を振り返るスライドショーを鑑賞したり、恩師である、江井先生・遠藤先生・渡邉先生から預かってきたビデオメッセージを見たりして、笑いあり感動ありの楽しいひと時を過ごすことができました。



3年生は、一人ひとりが在校生に向けて激励のメッセージを送り、伝統を引き継いでほしいと伝えました。

楢葉中学校にはこのような行事が無かったので、とても新鮮な感じがしました。また、卒業を強く感じさせる行事でもあったと思います。


来年度、いわきにて再開する楢葉中学校でもこのような行事ができれば、より思い出に残る学校生活になるのではと感じました。


Scrum.kaz

学校再開へ向け!希望進路実現に向け!

2012-02-24 11:24:15 | 楢葉中・絆project
ここ、いわき市湯本の楢葉中学校仮校舎では、学校再開に向けた準備が着々と進められています。


昨日は、机やパソコンなどの備品、機器を搬入。
続いて電源の確保やデータの確認と共有システム整備などの工事が進行中。


施設内で最も大きなスペースには楢葉南小学校、楢葉北小学校、楢葉中学校の三校合同職員室が設置されます。
机の配置等含め、入念に検討作業が進んでいました。


今後、支援物資で提供される生徒用の机や世界地図などの教材類が搬入され・・・
徐々に学びの場にふさわしい空間に仕上がっていきます。

先日、長崎で中学校生活を送る波戸美咲さん(3年)から連絡を頂きました。
電話のため姿こそ見えませんが・・・
明るくはきはきとした受け答えから、立派に成長している波戸さんの姿が目に浮かんできました。
私立高校は1校内定し、今は来月に控えた県立高校受験に向けて夜遅くまで猛勉強中!!だそうです。
楢葉中ブログも「ほぼ毎日見ています!」とのこと。
ありがとうございます。
なるべく多く、元気のでる内容で更新しますね。

また、いわき市の錦町では上田絢子さん(3年)に会うことができました。
県立1期で内定をいただき、いまは残された中学校生活をさらに充実させられるように頑張っているようです。
転校を機に野球部からソフトボール部に転身した上田さん。
高校でもソフトボールに挑戦するかどうか、考え中のようでした。

みんなそれぞれの場所で、4月からの自己実現に向け頑張っていることでしょう。
この中学三年生の数ヶ月間が、未来の自分自身にとって大きな財産となるのです!3年生ファイト!!

m.watanabe


JFAアカデミー1期生(高3)の進路2

2012-02-22 16:34:00 | 楢葉中・絆project
私の進路は大学です。
順天堂大学の健康スポーツ科学部に進学します。
もちろんサッカーも続けます。サッカーで上を目指すのはもちろんひとつの夢です。
でも私はもうひとつの夢の実現のためにこの進路を選びました。

私のもうひとつの夢は教師になることです。
昔から教師という職業に興味はありましたが、今回の震災やアカデミーでの6年間の経験というのは誰にも味わうことのできないものであり、私達はこの経験を次に伝えていかなくちゃいけないと思い、教師を目指すことにしました。

アカデミー生活をしてきて、後輩も増えたり、多くの大人の方と接するなかで「嫌われる勇気」を持つことの重要性を感じました。でもこの勇気を持てば持つほど人からの信頼も厚くなることもわかりました。私はこの「嫌われる勇気」のある人、教師になりたいと思います!

中学校3年間は怒られてばかりで、正面から先生たちとぶつかり合って、教師と生徒ってゆう立場だったけど、先生たちは同じ人として私達に指導してくれました。
今のアカデミーの後輩たちを見ていると私達みたいに年齢とか立場とか関係なく「正面から向き合う」ってゆう姿勢がなさすぎるかな?って思います。
陰でグチグチ言ってても何も変化は起きない。だから後輩たちにはもっと勇気を持って自分の意見を相手に伝えるってゆうことをしてほしいなと思います。

でもただ自分の意見を貫くのは先生方からしたらただの生意気にしか聞こえない。でも根拠のある意見、筋の通った意見ならいくらでもぶつけていいと思う。(うちらはそんな器用なことは出来ずただ生意気なだけだったけど…笑)先生たちはそんな私達にも向き合ってくれました。私が教師になっても必ず向き合います。それは生徒と教師としてではなくて人間として!!

欲を言えば、先生だけじゃなく、友達とか家族とかにも正面からぶつかって欲しい。
マナーがなってない他人がいたら周りを気にせず注意できるような、自分に正直な人になる努力をしてほしいです。

もちろん私もそのような人間になれるように頑張ります!!!

浦田佳穂(JFAアカデミー1期生 富岡高校3年)


この経験を次に伝える・・・
「嫌われる勇気」を持つ・・・
筋の通った意見を持ち、正面から向き合う・・・

素晴らしい「思い」です。

その強い「思い」をエネルギーに代え、2つの夢をぜひ叶えてください。
応援しています!

m.watanabe

3年生から手紙がきました。

2012-02-21 09:32:47 | 楢葉中・絆project
3年生が中学校を卒業するまで残すところ1か月です。

今年は楢中生として卒業することはできませんが、「楢葉中学校・卒業生を祝う会」を開催し、楢葉中学校3年生の皆さんの門出をお祝いしたいと思います。

全員でお祝いができれば申し分ないですが、遠方へ避難していたり、都合がつかなかったりと「卒業生を祝う会」に参加ができない生徒もいます。

今回手紙をくれた小島さんも、残念ながら参加ができないということで担任の先生宛てにお手紙をくれました。
その一部を紹介いたします。


「拝啓 暦の上ではもう春となりましたが、寒い日が続いています。お元気にお過ごしでしょうか。

 楢葉中学校のみんなと離れ離れになり、とても淋しい思いをしています。

 しかし今は夢の実現に向けてサッカー、勉学ともに精一杯励んでいます。

 こうして、前向きに取り組めるようになったのは、中二の時の先生の教えがあったからです。

 来月の楢葉中学校の卒業を祝う会には残念ながら参加することができません。

 今度、そちらに遠征があれば、また連絡します。会えるのを楽しみにしています。
 
 旧二年二組のみんなにもよろしくお伝えください。」

                                小島美玖         

自分の目標に向かって頑張っている小島さん、離れ離れになっていても互いに励まし合っていける関係をずっと続けてほしいと思います。


Scrum.kaz

楢葉小・中学校仮校舎

2012-02-19 14:10:38 | 楢葉中・絆project
昨日、学校再開に向けての会議が、楢葉小・中学校仮校舎で行われました。
会議では、新年度からの学校スタートにむけ様々な話し合いがなされました。

今回は、その仮校舎についてご紹介します。

まずこれが外観です。
(クリックすると大きな画像が見られます)
 
正面玄関。

そしてここが校長室。

職員室。

各教室。

ピカピカなトイレ。

窓から見えるのは校庭です。

(ソフトボールコートが1面とれるほどの広さがあります。)

校舎のすぐ隣の敷地には仮設住宅が建設されています。


秋に完成予定の仮設校舎(いわき明星大学敷地内)移転までの間
ご覧のように、大変立派で新しい施設をお借りして楢葉中学校が再開されます。
また、学校再開にあたり、様々な教育機器や学習環境整備のための備品等が、全国の自治体や企業、支援団体より提供されます。

支えに感謝。応援に感謝。

学校再開まで、あと40日です!

m.watanabe






進路内定!喜びの声9

2012-02-17 08:53:57 | 楢葉中・絆project
今日のいわきは!!!?

しかしこんな天気にも負けない、ホットな知らせが!
ではどうぞ!

今年の受験は例年と違って、これまでとは環境が変わった受験となりました。
震災前は自分の部屋があり、自分の机があり、自分の筆記用具がありと・・・
勉強できる環境が整っていました。

震災後は、自分の部屋も机もなく、勉強に打ち込める環境はなかなかつくれませんでした。
しかし私は、ラトブやアリオスなど学習施設が整ったところを利用して学習してきました。
その結果、志望高校である東日本国際大学付属昌平高等学校に合格することができました。

残り少ない中学校生活では、まだ受験を控えている人たちの足を引っぱらないような生活態度で生活し、充実した日々を送りたいと考えています。
また、高校では文武両道を実現し、入部予定の野球部では先輩方と切磋琢磨して甲子園出場に貢献できるように頑張ります。



大越裕介(3年)

m.watanabe

来年度からの学校を担うのは!

2012-02-16 20:33:49 | 楢葉中・絆project
今日のいわきは大変寒い一日でした。
来月の今頃は、卒業式(3月13日)も終わり、県立高校の合格発表が行われています。
ようやく春らしさを実感できている頃でもあると思います。

そして、この頃の中学校行事といえば・・・。
そう、生徒会役員選挙です。

どこの中学校においても、新2、3年生を中心として
来年度からの学校を担う生徒会役員の人選が行われていることと思います。

どうやら転校先にだいぶ慣れた楢葉町の中学生の中には
積極的に生徒会に挑戦しようと考えている人もいるようです・・・!
何と頼もしい。
ぜひより良い学校をつくる一員として活躍することを期待しています。

また、生徒会役員!とまではいかなくても・・・
みんな各中学校で自分らしさを発揮しながら頑張っているはず。

間もなく、3年生は中学校を巣立ちます。

1,2年生諸君!!
3年生が安心して卒業していけるように!
新入生が胸躍らせて入学できるように!

勉強に、部活に、係活動に・・・
『あたりまえを、あたりまえに』
さらには
『あたりまえを素晴らしく!!』できる中学生に。

この1ヶ月でさらに自分を磨き、責任を果たし、頼りになる上級生に成長してください!

m.watanabe


進路内定!喜びの声8

2012-02-15 18:24:57 | 楢葉中・絆project
自分は今、いわき市の草野中学校に転入して頑張っています。
楢葉と草野とでは環境は全く違いますが、とても良い経験をさせていただいています。

卒業後の進路ですが、自分は東海大相模高校に合格することができました。
楢葉中野球部では成し遂げることができなかった全国制覇を、必ず実現させて福島に帰ってきたいと思います。

東海大相模高校は野球も勉強も全国トップクラスの学校です。
自分はそういった学校で高校生活を送ることができるということでうれしいさでいっぱいです。また、より良い環境で入学させていただけるようなので、大変感謝しています。

自分のため、楢葉のため、草野のため、そして福島のためにやらなければならないという思いがあります。プレッシャーもありますが、それに打ち勝って甲子園で投げて必ず優勝します。

「良い結果を残した時ほど周りの人に感謝することが大事」という言葉を大切に
これからも努力していきたいと思います。

楠研次郎(3年)

m.watanabe

一流から学ぶ~漁師~

2012-02-14 12:06:38 | 楢葉中・絆project
東日本大震災発生から間もなく1年になろうとしています。

昨日、相馬の中学校に勤務するTさんと話しをする機会がありました。
地震が発生した時は、顧問を務める野球部の練習中。
異常なまでの揺れに練習を中断し、生徒たちと校庭の真ん中に避難したそうです。

その後、津波警報が発令。

高台にあるその中学校からは、不気味な音と共に迫り来る津波がはっきり見えたそうです。
高台の下にある家や建物、車などが次々に流され・・・
中学校の目の前を流れ襲う津波。

Tさんは身の危険を感じ、生徒と共に体育館の屋根へ・・・。
平地を襲う津波の波しぶきが頬にあたるほどの緊迫した状況。
幸い中学校は津波による被害を免れたものの、町は大変な状況に・・・。

そんな極限状態の中、その津波に真っ正面から向かっていった人達がいたそうです。
それは、地元の漁師達。


『津波の時には船を守るために、沖に船をだす』

これが漁師の世界の鉄則。
それをしなければ、津波の煽り(あおり)をうけて船は転覆・・・。
家よりも、車よりも船!!
漁師にとっての船は、命や家族の次に大切な宝といわれています。

その船に乗り込み、黒いうねりと化した津波に向かっていく。
船よりもビルよりも高い津波・・・。
しかし、その津波に対して真っ正面から乗り込んでいかなければ波を越えることはできません。
乗り越える時は、船体が垂直に90度以上も波に押し上げられたといいます。
合計三波訪れた巨大津波・・・。
ひとたび舵取りを誤れば、波のあおりを受けて船は転覆。自らの命の保障もありません。
残念ながら波にのまれてしまった船も何艘かあったとのこと・・
さぞかし恐ろしく、よほど勇気のいる行為だったに違いありません・・・。

Tさんが勤務する中学校は漁港が近く、保護者の方には漁師をされているお父さんも多い地域。
家族の生活をかけ、漁師としての誇りをかけ、大切な大切な船を守ろうとしたのでしょう。

津波が引いた後の海岸線には
信じられない光景が・・・。

海の男達によって守られたたくさんの船が、横一線に無事整然と整列して停泊していたそうです。

大切なものを命をかけて守り抜く。

勇猛果敢な漁師さん達の行為。
船を守ることは大切な家族の生活を守ること。
漁師さん達のような勇敢な姿勢こそが、今の難局において最も必要なものなのかもしれません。


m.watanabe

卒業生の活躍12~新聞記事より~

2012-02-13 17:41:25 | 楢葉中・絆project
猪苗代で開催されていた『スペシャルオリンピックス』が昨日閉幕しました。
スペシャルオリンピックスとは、 故ケネディ大統領(米)の妹が1962年に障害を持つ方にもスポーツの機会を提供しようと自宅の庭で開催したのが起源といわれています。

約170か国で世界大会の予選を兼ねた夏季と冬季の大会が4年に1度開催。
そのスペシャルオリンピックスに出場した、楢葉中卒業生の松本君の記事を紹介します。

― 松本さん スペシャルオリンピックス日本大会に ―

猪苗代町で10日に開幕する知的障害者の国内スポーツ大会「第5回スペシャルオリンピックス日本冬季ナショナルゲーム」に、東京電力福島第一原発事故で避難生活を送る県立富岡養護学校会津分教室の松本宏樹さん(16)が出場する。避難中に始めた陸上競技の力が認められ、特別なかんじきを履いて雪上を走るスノーシューイングの選手に選ばれた。「ベストを尽くしたい」と練習に励んでいる。

松本さんの自宅は雪がほとんど降らない楢葉町の警戒区域にある。通っていた町立楢葉中学校の卒業式翌日の昨年3月12日、原発事故を受け、両親や姉2人と乗用車でいわき市の知人宅に避難。同市の避難所などを経て、3月下旬に会津美里町の避難所、6月中旬に同町の仮設住宅に移った。

雪の降る中で仲間と練習に励む松本宏樹さん(1月28日、猪苗代町で)4月に入学した県立富岡養護学校(富岡町)も警戒区域にあるため、同校の会津分教室が併設された県立会津養護学校高等部に通い始めた。父親の春三さん(57)によると、5月頃まで気が張りつめた様子で、生活に慣れるまで大変だった。緊張で疲れたのか、通学のバスの中で寝過ごしたこともあったという。

松本さんを変えたのは陸上だった。同校では毎朝2キロを走る。がむしゃらに走る姿から陸上部に勧誘されて入部。「先輩や仲間に負けたくない」と練習を重ねた。

陸上部顧問の久保木洋輔教諭(29)は「走り込みでへとへとになっても『もう1周行けます』と言うくらい、前に出る気持ちが強い」と話す。家では、「タイムが縮んだ」とうれしそうに話すようになった。10月の特別支援学校の県大会では800メートルで入賞を果たした。

11月には同校が今回の大会の事務局から出場を依頼され、松本さんら陸上部員7人を選抜した。久保木教諭は松本さんのスタミナを見込み、スノーシューイングで最も長距離の1600メートルに挑戦させることにした。

練習は、12月下旬から雪の積もった校庭で始めた。足に雪がまとわりつき、当初は、走りにくさにとまどったが、走り込むうちに記録も伸びた。松本さんは「最後まであきらめずに前に出る」と意気込んでいる。

大会は10~12日の3日間、猪苗代町の沼尻スキー場などで開催され、33都道府県から選手約580人が参加。スキーやスケートなどの種目で競う。

~読売新聞2月7日より~

そして・・・

― スペシャルオリンピックス:楢葉出身の松本選手が予選で2位!きょう決勝に意欲 ―

「第5回スペシャルオリンピックス(SO)日本冬季ナショナルゲーム・福島」は11日、郡山市と猪苗代町の3会場で各競技の予選があった。西洋かんじきを履いて雪の上を走る「スノーシューイング」には、楢葉町出身で、避難生活を続ける松本宏樹選手(16)が千六百メートルに出場し、2位でゴールした。12日の決勝に向け、「自分のペースで1番を目指したい」と語った。

松本さんは福島第1原発事故後、いわき市などに避難。現在は会津美里町の仮設住宅で家族と生活し、県立富岡養護学校(富岡町)の分教室がある会津若松市で授業を受ける。
学校では体力作りのため、毎朝2キロを走る授業がある。その姿をみた陸上部コーチの小檜山泰典講師(23)にランナーとしての適性を見出され、同部に入部。昨年10月に開かれた体育大会には八百メートルに出場した。「陸上を通して性格も明るくなった」と小檜山さんは話す。

かんじきを履いて雪の上で練習を始めたのは1月から。「足が重くて大変だったが、雪の中を走るのが楽しかった」と松本選手。学校や猪苗代町の沼尻スキー場で練習を重ねてきた。
予選ではスタート直後に抜け出し、後続の選手に2、3メートルの差を付けたが、200メートル付近で抜かれた。その後は自分のペースを守り、走りきった。レース後、「最初に飛ばしすぎた」と悔しさをにじませながらも、「決勝では最後まで頑張りたい」と意気込んだ。


~毎日新聞2月12日より~

地元紙はもちろん、全国紙にも取りあげられた素晴らしい活躍。
記事を読んでいると、元気で活発だった松本君の中学時代が思い出されます。

2013年1月~2月に韓国・平昌(ピョンチャン)で開かれる世界大会の選手は、福島大会の出場者から選考されるとのこと。

松本君のさらなる活躍に注目です。

m.watanabe

進路内定!喜びの声

2012-02-10 16:50:26 | 楢葉中・絆project
本日(2月10日)高田中学校に、進路内定を知らせる手紙が届きました。
送り主は、大阪府和泉市立北池田中学校に通う横田悟司くんです。

楢葉中のみなさん、お久しぶりです。
僕は岸和田市の「大阪技能専門学校」の自動車整備科を受験し、合格することができました。
なぜ僕がこの学校を選んだかというと、自動車整備科があったからです。僕は自動車がとても好きなので、自分に合っていると思い、この学校を受験しました。

勉強の面では、基礎的なことはもちろん、専門的な知識や技能の習得を頑張りたいです。
この学校では、3年間授業を受け、講習を受ければ三級二輪自動車整備士、三級自動車シャシ整備士などの資格が取れるので、就職にも有利になるのではないかと思います。
生活の面では、震災でほとんどできなかったゴルフを再開しようと思います。
震災前の体やスウィングに戻せるかはわかりませんが、できるだけがんばってみたいと思います。

最後に、僕がこの学校に合格できたのも楢葉中の先生方のおかげでもあり、あたたかく受け入れてくれた北池田中学校の先生方や生徒のみんな、そして家族のおかげだと思っています。
みなさんへの感謝を忘れずに、学校生活を過ごしていきたいと思います。