福島県双葉郡楢葉町立楢葉中学校「絆プロジェクト」ホームページ

がんばろう楢葉!がんばろう相双!がんばろう福島! 全国の楢葉中学校に関係する皆様のページです。

卒業生からのメッセージ

2011-10-31 18:47:50 | 楢葉中・絆project
楢葉中の卒業生であり、来春高校を卒業する猪狩奨君(高3)。
卒業後の進路は進学。
将来の夢に向け、地元を離れ仙台へ行くそうです。

3.11の事故後、彼とは会津美里町の避難所で偶然会いました・・・
あの頃は誰もが先の見えない不安感の中で生活していましたが
そのように困難な中においても、彼の明るい笑顔は印象的でした。

先日、久しぶりにあった猪狩君は、たくましさを増していました。
無事進路も決まり、現在はいわき市の飲食店でアルバイト。
その猪狩君より、中学生の皆さんにメッセージです。


楢葉中学校のみんなへ

地元の友達が離れているなかで、不安な気持ちなどあるかもしれないけど・・・
いつか、みんなが集まって笑える日が来ると思う。
だから、毎日を笑顔で元気に過ごして下さい。

                         by Susumu


m.watanabe

第24回全日本マーチングコンテスト

2011-10-29 06:17:14 | 楢葉中・絆project
埼玉県の「久喜市立栗橋東中学校」に転校した塩井琳空さん(3年)は、ブラスバンド部(吹奏楽)に所属。

 

9月に行われたマーチングバンド埼玉県大会では見事に第2位!!
西関東大会への出場を決めました。
その時に埼玉県大会1位に輝いた学校は全国大会の常連校「久喜東中学校」
昨年はマーチングバンド日本一になっている強豪です。

迎えた西関東大会・・・
栗橋東中学校は、この西関東大会で前回覇者の久喜東中学校を抑え、見事に金賞を受賞!!!
第24回全日本マーチングコンテストへの切符を手にしました!!

塩井さんは楢葉中学校時代ボランティア部に所属。
部長として「人のため」に活動する日々を送っていました。

今回の転校による新しい出会い・・・
それは、かけがえのない仲間とサックスという楽器。

もともと音楽センス抜群の彼女、優雅なピアノの演奏が思い出されます。

友人のさそいで入部した吹奏楽部・・・。
吹奏楽と言えば、文化系部活動の華。

しかしその練習の厳しさは・・・想像を超えます。
ましてやマーチングの分野は動きながらの楽器演奏。

仲間と呼吸を合わせ・・・
タイミングを合わせ・・・
音を合わせ・・・
動きを合わせ・・・

協調性や感性が大切で、自分勝手でひとりよがりな考えではまず務まりません。
まさに、「人のため」が問われる競技。

夏休みは朝8:00から練習を開始し、終了は18:00!!
大会前は8:30から20:30までの12時間練習。
楽器の重さは10Kg~
動きはミリ単位で調整・・・
3年生20人、2年生30人、1年生25人の大所帯であるからこそ、部員1人1人の意識の融和が求められます。



わずか半年間で未経験の楽器を操り、全国大会の舞台に上りつめる一員として活躍した彼女。
その要因を、本人はこう語ります。

『4月当初、何もわからず不安だった私に声をかけてくれた友達のおかげ。そしてこのようなチャレンジを認めてくれた両親のおかげです。とくに、夏休み・・・ハードなスケジュールの練習にも関わらず、毎日早起きして私のためにお弁当を作ってくれたり・・・、本当に感謝しています。また、顧問の先生はアンサンブルコンテストなどをはじめ私達にたくさんのチャンスを与えてくださいます。』

彼女の言葉からは
快挙を成し遂げたことに対する満足感よりも
支えて下さった方への感謝の気持ち、謙虚な気持ちが伝わってきます。

『練習は本当に厳しいです。でも、仲間と音楽を演奏する充実感が本当に楽しくて・・・』



楢葉中ではスイミングクラブに通ったり特設駅伝部にも所属していた彼女。
朝から日差しが照りつける夏の暑い日も・・・
まだ薄暗く、霜柱で地面が凍てつく冬の寒い朝も・・・
彼女の姿は校庭にありました・・・。

そこで養った筋力や持久力、肺活量などがとても役に立ったとも話してくれました。

そして毎日コツコツと努力して、最も身につけていた力とは・・・
『心のスタミナ』・『精神面のタフさ』なのではないでしょうか。

全国大会は11月20日。舞台は大阪城ホール。

 

最高の仲間と最高の舞台へ。
塩井さんの挑戦は続いています!

がんばれ栗橋東中学校!!!



m.watanabe








明日は新鶴中学校の文化祭です。

2011-10-28 17:32:21 | 楢葉中・絆project
明日、新鶴中学校で文化祭が行われます。

新鶴中学校の文化祭は、英語弁論や合唱コンクール、ダンスやハンドベルやダブルダッチなど、発表の内容が豊富で、体育館も風船や手作りの装飾で彩られ、とても華やかな文化祭になっています。



また、学級旗コンクールも同時に行われ、会場に彩りを加えます。
3年の川島紗矢さんと飯島大智君は、特技を生かして学級旗の制作に力を入れていました。


 
合唱コンクールの指揮者として2年の宇佐見拓夢君、1年の青田理咲さんも練習をがんばっていました。


 
また、ステージ発表の中には楢葉町の紹介や、「大震災を経験して思うこと」というタイトルでの意見発表が行われます。
青田涼佳さんや鈴木千暁さんは、この発表の準備をがんばってくれました。

震災に対する意見発表は、青田理咲さん、西巻啓汰君、遠藤朱美さんが行います。
生徒たちのストレートな気持ちや、今の環境で前向きに努力している姿が感じられる力強い意見発表になっています。

ぜひ、生徒たちの努力の結果を見にいらしてください。



SCRUM.kaz

新聞記事から

2011-10-26 20:27:18 | 楢葉中・絆project
本日のスポーツ新聞に、楢葉中の卒業生が大きく掲載されていました。



先日『先輩の活躍2』で紹介した飯高星哉君(聖光学院2年)です。

記事の内容を紹介します。

聖光エース争いに鮮烈に名乗り
飯高完封 1安打12K

最後の打者を空振り三振に切って落とすと、マウンド上の飯高は感情のままに雄叫びをあげた。取りも取ったり12奪三振。
9回は3者連続三振のおまけまでつけた圧巻の奪三振ショーだった。
しかも、許した安打は4回の三塁強襲の1本のみ。
2四死球の危なげない114球だったが、左腕は
「スライダーが低めに決まっていた。三振は意識していない。チームを勝たせる投球ができた。」
と淡々と話した。

楢葉町出身で、実家は福島第1原発から約14キロの警戒区域内にある。

  ・・・中略・・・

大変な状況にも、野球に取り組む気持ちは変わらなかった。
「野球ができない人もいる中で、いい環境で野球ができることに感謝し、全力でやろうと思った。逆に野球に集中できた」
と振り返る。

東京から車で3時間かけて応援に駆けつけた母・照美さんは
「もともとはおとなしくて、マウンドでほえたりしなかった。震災で気持ちが強くなったと思う」
と息子の成長を感じていた。
斎藤智也監督は
「直球の切れが凄い。エース格として期待している投手」
と高く評価した。

聖光には東北大会全4戦完投で自責点0のエース右腕・岡野がいるが、飯高は
「マウンドに上がれば自分がエースだと思って投げている」
と一歩も引かない構え。
出場が確実となっている来春のセンバツへ向け、エース争いも熱を帯びてきた。


                     ~スポーツニッポン10月26日掲載~ 


m.watanabe






 

卒業生の活躍!3

2011-10-26 19:18:45 | 楢葉中・絆project
いわき桜が丘高校に転入した五十嵐悠介君(高2)。
転入後も、中学時代から熱心に取り組んでいたテニスを続けています。
今日はその五十嵐からの手紙を紹介します。


こんにちは、お元気ですか?
私は今回の震災で、双葉高校から桜が丘高校に転入することになりました。

最初はみんなとなじめるか、勉強についていけるかなど色々な不安がありました。
また、双葉高校の友達との関係も崩れてしまいました。
私は、食事もとれないほどになってしまったのです。
しかし、これではいけないと思い、私の友達や双葉高校の先生に相談しました。
すると自分の中で何かがふっきれたようになりました。
友達との関係も元どおりになり、勉強にも集中できるようになりました。
やはり、自分1人で生活していくことは難しいのです。
だから、みなさんも友達やまわりの人にもっと頼っていいと思います。

話は部活動の事に変わりますが、やはりこちらも双葉高校とは違いがありました。
私は、ソフトテニスができる幸せを感じていました。
しかし、大会などに出場するからには上の大会に出場したいという気持ちがでてきて
色々と行動し、積極的になるよう心がけました。
そして新人戦をむかえました。
結果はベスト16に入り、県大会出場を決めました。
県大会は11月5日からです。県でも上位に入ることを目標にがんばっています。

また、自分を受け入れてくれた桜が丘のテニス部のみんなに
感謝の気持ちを伝えるため、日々努力しています。

「ありがとう」は直接言わなくてもいいと思うのです。
気持ちが伝わればいいと私は思います。
感謝の気持ちを忘れずにいれば、人は助け助けられ生きてゆけると思います。
楢中のみなさんが、これから県や東北、全国で活躍することを願ってます。

いろいろと大変なこともあると思いますが、楢中魂を忘れずにがんばっていきましょう。

がんばろう 楢中!!
                                 五十嵐悠介



m.watanabe


球技大会の感想

2011-10-25 19:26:57 | 楢葉中・絆project
平二中での初めての行事

私は2学期に平二中に転入しました。
最初は不安でしたが、平二中のみんなは優しかったので、すぐになじむことができました。

そんな中、10月21日に球技大会がありました。
私はバスケットボールに出場しました。

私のクラスはバレーが男子も女子も優勝したので、「女子バスケも優勝しなきゃ!」と思いました。

そして試合が始まりました。

接戦の結果、私達のチームが優勝しました。
チームメイトの中には、嬉しさのあまり泣いてしまった人もいました。
しかもクラスで総合優勝することができ、みんなで嬉しさを分かちあうことができました。

私はこの球技大会を通して、平二中の友達ともっと仲良くなれたような気がしました。
これからも色んな思い出を作って、もっともっとなじめるようにしたいと思います。

横田美月さん(2年)




m.watanabe

スポーツの秋

2011-10-22 19:01:05 | 楢葉中・絆project
スポーツの秋!

本日のテレビ番組で、先週の15日(土)に会津美里町で開催された

『秋空散策あるこう会in会津美里』の特集番組が放映されていました。
 

楢葉町で毎年開催されていた『あるこう会』がきっかけとなり開催されたこのイベント。
前半はあいにくの空模様だったようですが、後半は雨も上がり、参加者の皆さんは
楢葉町名物『マミーすいとん!』をおいしそうに食べていました。
 


また、中学校においてはスポーツ大会や球技大会も催されるこの時期。

平二中で奮闘している2年生の活躍ぶりをどうぞ!
 
実行委員が進行しながら開会式が行われ、バレーボールからスタート。


バスケのジャンプボールで無敗を誇った鈴木さん。

リバウンドもシュートも上手で『バスケ部!?』とみんなを勘違いさせた遠藤さん。

風を切ってボールを追う金子君。

ギャラリーから観戦中の矢内君。

試合が終わり、あいさつを交わす蛭田さん。

冷静に戦局を見守る!!?、試合中の!?松本さん。
  
大接戦での勝利!優勝に、涙を流し喜ぶ坂本さん松平さん横田さん。

みんな一生懸命プレイし、とてもいい汗をかいていました。
後日、感想をご紹介します。


m.watanabe



いわき市中体連新人剣道大会 その2

2011-10-21 12:50:36 | 楢葉中・絆project
昨日につづき、いわき市中体連剣道大会に参加した2名の感想をご紹介します。
 

私達楢葉中生は震災の影響でいわき地区の新人戦に参加しました。
本当だったら相双地区で戦っていたんだなと思うと少し寂しいですが、平三中のみんなと思い出をつくることができて良かったです。

試合では団体戦も個人戦もあと一歩のところで県大会をのがしてしまいました。
離ればなれになってしまった楢葉中のみんなに「県大会出場だよ」と報告したかったので
とても残念です。

楢葉中では先鋒をやっていたのですが、今回の新人戦では大将でした。

とても緊張しました。
もっと強い気持ちを持って試合にのぞんでいれば、結果が変わっていたと思います。

これからはもっと練習して技を磨き、自分に負けることなく頑張っていきます。

楢葉中のみんなが剣道を続けていてくれるから、私も続けていられるんだと思います。
楢葉クラブで試合に出たときはとても楽しくて、みんな笑顔が絶えませんでした。
楢中生の笑顔を思い浮かべて毎日頑張っていきます!!

横田瑞季さん(2年)


僕は今、平第二中学校に通っています。
学校にもだいぶ慣れてきました。

10月15日には剣道の新人戦がありました。
新人戦で僕は、レギュラーにも補欠にも選ばれませんでした。

毎日の部活動を真剣に行っていなかったからです。

僕は夏休みから平二中の剣道部員として部活動に参加していました。
毎日の部活動がつらくて、休むことも多かったです。
そのことが、今回の新人戦でレギュラーになれなかった原因だと思います。

平二中は、新人戦で男子団体と個人1人が県大会に出場します。
その選手達の試合は、技にキレがあり動きも速く、見習うところが多くありました。
平二中には強い選手がいるので、これからの練習は手を抜かず、次の大会ではレギュラーになれるよう頑張ります。

楠本渉君(2年)


m.watanabe

いわき市中体連新人剣道大会

2011-10-20 20:29:41 | 楢葉中・絆project
中体連新人大会の各地区予選も終了した頃でしょうか。
先日、いわき地区の新人剣道大会がいわき明星大学を会場に行われました。
 
剣道の達人、松田先生が鋭い眼光でジャッジを務める中・・・

楢葉の少年少女剣士達は各中学校の代表として精一杯戦っていました。

大会に参加した生徒の感想を紹介します。

僕は10月15日にいわき地区の新人戦に出場しました。
本当であれば相双地区で楢葉中学校として出るはずでしたが、震災の影響で平三中に転校し
新しい仲間と一緒に新人戦を戦いました。

楢葉中のメンバーで試合に出られなかったのは残念ですが
平三中の皆と共に出場できたのは良い思い出です。

2年生になり最初の新人戦だったので、県大会に行くことを目標に臨みました。
しかし結果は予選リーグを抜けられず、県大会出場は出来ませんでした。

全ての試合で共通する反省は「心の弱さ」だと思います。
相手を恐れてしまったから、チャンスをのがしてしまったり、逃げたりしたのだと思います。

この欠点を改善して、来年の中体連で必ず結果を出したいです。
平三中にいながらも、楢葉中剣道部の皆と稽古する機会をいただき、お互い高め合うことができました。
またチームとして試合できる日を願い頑張っていきます。

芦口鉄矢君(2年)


私達は震災の影響でいわき地区での新人戦参加となりました。
本当は相双地区の新人戦に参加したかったので、少し残念でした。
でも、平三中の新しい仲間と大会に参加することができて良かったです。

結果は、団体戦では予選落ちで、個人戦は2回戦敗退でした。
どちらでも目標だった県大会に出場することができなくてとても悔しかったです。
中体連では、この悔しさをバネに県大会に出場します。

来年の中体連は、できれば楢葉中で出場したいです。
新人戦の時、楢葉中生が頑張っている姿を見ると声を出して応援しそうになったことが何度もあります。
そのたびに楢葉中に戻りたいな・・・と思いました。
楢葉中で大会に出場したとき
「やっぱりこのチームはいいな・・・またこのチームで大会に出たいな。」と思いました。

これからも楢葉中生が集まる機会はあると思うので、それを楽しみに頑張っていきます。
また、みんなで稽古したいです。

加藤史也君(2年)


m.watanabe



いわき市陸上秋季選手権大会その2

2011-10-19 21:58:53 | 楢葉中・絆project
いわき市陸上秋季選手権大会にて『補助役員』の腕章をつけながら頑張っていた高校生。

楢葉中卒業生の加藤直人君(平工業高校2年)

現在彼は800mにおいて、福島県でも上位のレベルで勝負できる力を持っています。
しかし、現在は怪我の治療中。

そのような状態でありながらも大会運営に尽力する素晴らしい姿は
中学生の頃の一生懸命な彼の様子と、何も変わっていなく安心します。

その直人君より中学生のみなさんにいただいたメッセージを紹介します。


みなさんこんにちは。

楢葉中学校を卒業して、平工業高等学校に入りました
加藤直人です。

中学校時代はバスケと特設陸上をやっていました。

高校では、陸上の800メートルの記録を伸ばしたいと思い、陸上を続けることにしました。

高校1年生の時は思うように記録が伸びず苦しみましたが、2年生になって少しずつタイムが伸びてきました。

しかし、3月11日にあった震災により突然楢葉町を離れるとこになってしまい
陸上の練習も全くできなくなりました。

長距離は毎日の継続で成長するものなので、練習ができないのは最悪な状況でした。

震災から1カ月経っていわきにもどり高校に通いました。
しかしいざ陸上の練習に取り組んだら平工陸上部のみんなと差がついていて、悔しい想いをしました。

悔しい想いをしてから私は猛練習しました。

「負けたくない」
この気持ちがとても大きかったです。

夏になり、山形の蔵王で合宿を行い、自分を極限まで追い込みました。
本当に負けたくない気持ちが強かったので、死に物狂いで走って練習をしてきました。

しかし、そう簡単にはうまく行きませんでした。

怪我をしてしまったのです。

「腸脛靭帯炎」
そう医師に診断されました。

走るたびに足に激痛が走るのです。

新人戦は出るか出ないか迷いましたが、痛みに耐えれば走れるので800メートルに出場しました。

結果はいわき地区3位になり、目標の通過点である県大会へ進むことができました。

足はもちろん痛い状態です。

2週間後に県大会がありましたが、怪我が治らなかったため、怪我をしたまま走りました。

予選、2分1秒52でいきなりベストタイムがでて、県大会の800メートルの予選全組あわせて2位でした。

自分でもびっくりしました。
県大会で上位の戦いができるなんて思いませんでした。

しかし、準決勝で悲劇が起きました。
準決勝のタイムは2分1秒12、全体3位でしたが足が悲鳴をあげました。

決勝に駒を進めたものの、歩くのもやっとな状態になってしまったのです。

決勝を走るか、棄権するか、苦渋の選択でした。

結局、10月に駅伝もあるのですごく悔しかったけど、棄権しました。

棄権した時、悔しくてしかたがありませんでした。

「何で怪我をしてしまったんだろう。」

そんなことばかり頭をよぎりました。

しかし、よく考えてみれば震災があってから辛い練習もしっかりこなしてきました。

「努力は嘘をつかない」

その通りだと私は思いました。
怪我をしても、今までやってきた練習は嘘をついていない。
そう思いました。

怪我で棄権しましたが、この大会で学んだことはとても大きかったと思います。

もちろん、周りの人への感謝も忘れてはいません。
支えてくれた家族、先生、友達そして楢葉町の方々。
すべての人に感謝しています。
震災があって、まだ楢葉町に帰れませんが私は信じています。
楢葉町に帰り、またみんなと生活できることを。

辛い時も苦しい時も、一人じゃありません。
みんながいます。

諦めないでみんなで力を合わせて前へ向かってがんばりましょう!


m.watanabe

いわき市陸上秋季選手権大会

2011-10-18 20:28:33 | 楢葉中・絆project
いわき市で行われた陸上の秋季選手権。
小学生から大学生、一般まで参加するこの大会。

楢葉中卒業生、渡辺翔太君(平工業2年)は棒高跳びの選手として活躍しています。
この大会では自己ベスト記録を更新して優勝!!
とても良い今シーズンの締めくくりができたようです。

翔太君からのメッセージを紹介します。


秋季大会を終えて

今年最後の大会。秋季大会。
僕にとっては大切な大会でした。

僕は中学時代、バスケ部に所属しており棒高跳びと無縁と言っていい程関心がありませんでした。
しかし当時のバスケ部顧問の先生が、棒高跳びの有名な選手だったことが1つのきっかけになりました。

高校に無事入学し部活動を決める時、僕は入学当初バスケ部への入部を希望としていました。
ですが自分が練習にちゃんとついていけるか突然不安が襲いました。
気持ちが弱かったのです。

そして僕は親友の誘いから陸上に入部しました。
種目を決める際に中学時代の先生を思い出し・・・
阿部仁先生のやっていらっしゃった棒高跳びをやりたくなったのがきっかけです。

僕は今年に入り満足のいく記録を出せず、先生や仲間にもたくさん迷惑をかけていました。
自分の心の中で責め続けました。
不甲斐なくて惨めでスゴく悔しかったです。

しかし役員の先生方たちや平工の仲間、家族、そしてこんな僕を励ましてくれていた先生の支えのおかげで棒高跳びで結果を残す事が出来ました。

本当に周りの方々に感謝の言葉しかありません。

この感謝の気持ちを忘れずにこれからも頑張りたいと思います。
   


m.watanabe







アリオスで合唱コンクール

2011-10-15 18:38:06 | 楢葉中・絆project
いわき市の平地区にある学校は、合唱コンクールに『アリオス』を使用します。
 
日本一の音響設備を備えるこの施設。

中学生の合唱コンクールで歌えるとは、なんと幸せなことでしょう。

平二中の合唱コンクールは11月2日。
その合唱コンクールに向けて、意気込みを紹介します。

僕は合唱コンクールに向けてがんばっていることがあります。
それは声の大きさと音程に注意することです。
僕たち2年4組は「夏の日のおくりもの」と「この地球のどこかで」という2曲を歌います。
昨年の楢葉中学校の合唱コンクールでは、声は十分出せましたが音程が若干ずれていました。
今回の合唱コンクールでは、去年より曲の難易度が上がっていると思うので
それをふまえて、歌う姿勢や目線も考えながら練習に励みたいと思います。
今は東日本大震災の影響で楢葉の人たちが様々な地域に散らばってしまいました。
やっと落ち着いてきた時期ですが、慌ただしさもなくなりません。
しかし、新しい学校の生活や友達との交流の中にも、楽しいことはまだまだたくさんあると思います。
楢葉中学校の友達にもこれから会える機会がきっとあると思います。
アリオスでの合唱を楽しみにしながら、去年以上に自分のクラスの力になれるよう頑張ります。

金子智裕君(2年)
 


m.watanabe

相双地区の中学野球選抜チームセレクションが実施されました

2011-10-14 21:20:04 | 楢葉中・絆project
相双選抜は、相馬・双葉地区の選抜野球チームです。

通称SF
Sは相馬、Fは双葉を意味します。
これまでも
楠君(草野中3年)、齋藤君(平工業1年)、飯高君(聖光学院2年)・猪狩君(埼玉の高校2年)、大河原君(双葉高3年)が所属。
猪狩君は選抜チームの主将を務めるなど、それぞれに活躍しました。

地区選抜チームの目標は野球技術の向上はもちろん、野球を通した人間力向上。
そして、中学野球の活性化と各中学校野球部の競技力アップにあります。

そのチームの第9期生セレクションが、中村第二中学校を会場に実施。

区域外通学をしている生徒でも、県内在中の相双地区の生徒であれば選抜は受験できます。
しかし双葉郡が避難地域となっているため、例年の半数程度の受験者数。
ほとんどが相馬市、南相馬市の野球部員でした。

楢葉中学校野球部からは3名の生徒が受験。
西巻啓汰君(新鶴中2年)
新妻太生君(新鶴中2年)
坂本滉樹君(平二中2年)

選考会は2日間にわたって実施。
大きなあいさつや返事、きびきびとした動き・・・
野球をやれる喜び、自分の可能性に挑戦する熱い思いが伝わってきて・・・
人数は少ないとはいえ、例年にひけを取らないセレクションでした。

 

受験した楢葉中の3名は、見事セレクションを通過。
相双地区中学野球選手の代表として、11月と3月にある県選抜大会に出場します。



また、坂本君の所属する平第二中学校は、いわき地区の代表として来週の新人県大会に出場が決まりました。
 

先日紹介した五十嵐君(平三中2年)は、いわき松風のセレクションを受験。
見事合格の知らせが届きました!

いわき地区と相双地区・・・
選抜チーム同士のライバルとしてお互い高め合ってきた2チーム。
共に震災の影響から、チーム事情も活動環境も例年とは大きく違いますが
互いに力をぶつけ合い、切磋琢磨して高め合ってほしいと思います。


m.watanabe

NHK全国学校音楽コンクール ~課題曲「証」~

2011-10-13 19:52:08 | 楢葉中・絆project
もうすぐ合唱コンクール♪
どの学校も、その時期を迎えている頃でしょう。

東京・渋谷のNHKホールで10日に開かれた第78回NHK全国学校音楽コンクール中学校の部。
このコンクールにおいて、福島県から東北代表として出場した2校が上位に入賞しました。
   
郡山市立郡山第二中学校 金賞(4年連続4度目)
福島市立福島第一中学校 銅賞

今年は、東日本大震災の影響で例年のような練習ができない日々にも関わらず
福島県の合唱レベルの高さを全国に示す結果となりました。

このコンクールでは、毎年課題曲が設定されます。

今年の課題曲は・・・ 
「証」~あかし~(山村隆太郎作詞、阪井一生作曲)

コンクールの放送中、被災地の学校の練習風景が映し出されました。
そのインタビューで、宮城県の女子中学生が涙ぐみながら話した言葉。
 
 「大切な友達が、津波で亡くなりました。
  一緒に合唱部で活動してきた友達でした。
  この曲を歌っていると、その友達も隣で歌っているような気持ちになります・・・。  
  この歌詞は彼女からのメッセージなんだと思いながら歌っています・・・。」

また、南相馬市の小高区から福島一中に転入した男子生徒は・・・。

 「震災後、とてもつらくふさぎこんでいました。
  でも合唱を通して新しい仲間ができ、仲間とがんばることで僕は変わることが出来た。
  新しい学校で頑張って元気にやっているということを、友達や先生に知らせたい。」

大切な人が、確かにそこに存在した「証」
自分が、今を生きていることの「証」

歌の力・・・。
目標を持つことの大切さ・・・。

私達と同じ境遇にある2人の中学生の瞳は、しっかり前を向き、力強い光を宿していました。

東日本大震災直前の3月上旬に発表された、この「証」という曲の歌詞を紹介します。

「証」 flumpool

前を向きなよ 振り返ってちゃ 上手く歩けない
遠ざかる君に 手を振るのがやっとで

声に出したら 引き止めそうさ 心でつぶやく
『僕は僕の夢へと 君は君の夢を』

あたりまえの温もり 失くして 初めて気づく
寂しさ噛みしめて 歩みだす勇気 抱いて

あふれだす涙が 君をさえぎる前に
せめて笑顔で「またいつか」
傷つけけ合っては 何度も許し合えたこと
代わりなき僕らの証になるだろう

わがままだって貶(けな)されたって 願い続けてよ
その声は届くから 君が君でいれば

僕がもしも 夢に 敗れて 諦(あきら)めたなら
遠くで叱ってよ あの時のようにね

君の指さすその未来(さき)に 希望があるはずさ
誰にも決められはしないよ
一人で抱え込んで 生きる意味を問うときは
そっと思い出して あの日の僕らを

「またね」って言葉の儚(はかな)さ 叶わない約束
いくつ交わしても慣れない
なのに追憶の破片(かけら)を敷き詰めたノートに
君のいないページは無い

あふれだす涙 拭(ぬぐ)う頃 君はもう見えない
想う言葉は『ありがとう』
傷つけ合っては 何度も笑い合えたこと
絆を胸に秘め 僕も歩き出す 


m.watanabe

職場体験学習

2011-10-10 07:14:52 | 楢葉中・絆project
総合的な学習の一つ、職場体験学習。
例年楢葉中学校でもこの2学期に2年が実施していました。

ここ平二中でも、2年生による職場体験学習を実施。
体験先は幼稚園や保育園、コンビニにホームセンター、マクドナルドにラーメン屋さんと、実に様々。

今後の進路選択や将来の職業選択に生かすのがこの活動のねらい。
しかし、それだけではなく・・・

お客様のため・・・
利用者の方のため・・・
会社のため・・・
普段の学校生活ではなかなか意識しにくい『誰かのため』

緊張感と新鮮な環境の中で
たとえ擬似的でも一時的でも、『誰かのため』が経験できる職場体験は
中学生にとって貴重な経験です。

クラスのため・・・
チームのため・・・
学校のため・・・

やがて

社会のため・・・
日本のため・・・

今は自分のことで精一杯の中学生でも、このような貴重な経験を積み重ねて
『誰かのため』
という精神が養われていくのではないでしょうか。


m.watanabe