福島県双葉郡楢葉町立楢葉中学校「絆プロジェクト」ホームページ

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卒業生の活躍14

2012-03-31 21:26:11 | 楢葉中・絆project
こんにちは!お久しぶりです。
お元気ですか?
私は楢中卒業生の坂本郁衣(19)です。

卒業後は双葉高校に進学しバスケ部で主将を務めました。
仲間や監督に恵まれ、数々の大会で地区優勝や、県大会出場を果たすことができました。
現在は茨城県の専門学校に進学し、夢である理学療法士を目指して勉強に学校生活に日々頑張っています!

一時は震災があり学校へ行くことを諦めようと考えた時もありました。
しかし両親や家族、友達、周りの方々の応援や、また支えてくださったおかげで
今このような状況だからこそ私が学校へ行き資格を取って
地元に戻って来たいと考える直すことができました。

今は一人暮らしをして、学校生活に勉強、バイトの両立は大変です。
しかし学校の友人や先生方と協力して同じ夢に向かって頑張ることは、とても楽しく毎日が充実しています!

後輩のみなさんも部活に勉強、毎日大変かもしれませんが、仲間と目標や夢に向かって頑張ることはとても楽しいですよね?
また、それを達成できたとなんかは、ものすごく嬉しいですよね!

私も楢中時代にバスケや陸上、駅伝など様々な部活に参加させていただいたので強く感じました。
成績が思うように伸びなく、ただ辛いときもありまたが、仲間に励まされ支えられたり
尊敬できる先生方と出会うことができたおかげで、最後まで諦めず目標に向かって頑張ることができました。
とても楽しく充実した中学生活を送れたと思います!

明日から4月ですね。
新たなスタートが待っています!
みなさんも何か小さなことからでもいいので目標や夢を持って過ごしてみてください。
そして仲間を大切にして、今を全力で頑張ってください!
みなさんの活躍を期待し応援しています。

先生方もお体に気をつけて頑張ってください。

今、震災がありそれぞれの方々がとても複雑で大変だと思います。
しかし笑顔でまたみんなに会えることを楽しみにして頑張っていきましょう!

頑張ろう!福島!
頑張ろう!楢葉!
頑張ろう!楢中!

それではまた!

坂本郁衣

坂本さんは、中学時代バスケや駅伝、陸上競技に挑戦するスポーツウーマンでした。
彼女の周りには、いつも友達の輪が広がっていたことを思い出します。
人を惹きつける魅力をもった子でした。

なぜかって?

それは彼女の素直さ、一生懸命さ、快活さといったものが言動や雰囲気に現れているからではないでしょうか。

震災前、彼女が高校3年生の時に、偶然富岡駅で会いました。
そこには中学の時と変わらず、友達に囲まれて楽しそうに話しをしている姿が。

良いところそのままに、立派に成長している卒業生を見て・・・
心がホッと温かく嬉しい気持ちになったことを思い出しました。

みなさんの良いところはどこですか?

優しいところですか? 
粘り強いところですか? 
人の悪口を言わないところですか? 
明るいところですか?

その良いところをこれからも大切にしてください。

年を重ねても・・・
場所や環境が変わっても・・・
周りが変わっても・・・

自分の良さを大切にできる人は、幸せになれると思います。
きっとあなたの周りにも人の輪ができ、周りの人も幸せな気持ちにできる人になると思います。

楢葉中生や卒業生の皆さんが、幸せに立派に成長される姿を見聞きすることは先生達の喜びです。

震災後、皆さんが元気になる情報を・・・と考え
できるだけ多くこの学校ブログを更新させていただきました。
『ブログ見てますよ!』と生徒だけでなく多くの保護者の方々から声をかけていただいたことが
この1年とても励みになりました。ありがとうございました。

渡邉が担当するブログの記事は、これが最後になりますが
この楢葉中ブログは4月の学校再開を期に『新生楢葉中学校』の様子を中心に更新されます。
今後とも楢葉中学校ブログをよろしくお願いいたします。

記事に協力して下さった生徒の皆さん、卒業生の皆さん、先生方本当にありがとうございました。
これからも、町で、ブログで楢葉町生まれの皆さんの元気な姿を見ることが
私の楽しみでもあり励みでもあります。
みなさんが元気でいる限り、故郷楢葉町が再び光り輝く時がくると信じています。
いままでありがとうございました。

出愛に感謝。



m.watanae



楢葉町離任式~楢葉町の中学生の皆さんへ~

2012-03-31 13:45:01 | 楢葉中・絆project
昨日は、いわき市内でも多くの中学校で離任式が・・・。

楢葉町の離任式も、3月26日(月)に楢葉町災害対策本部いわき分室で行われました。

離任者紹介
校長 矢内賢太郎  退 職  (2年)
教諭 千葉久美子  梁川中  (5年)
教諭 渡邉 正秋  中央台南中(6年)
教諭 廣川  豪  高田中  (2年)
教諭 渡邊より子  本郷中  (2年)

離任式では、副町長さんと教育委員長さんから送別のお言葉をいただき
楢葉町から『退職者感謝状』が矢内校長先生に贈られました。
 
離任する先生達から楢葉町の中学生の皆さんにメッセージです。

【矢内賢太郎校長先生】

卒業そして進学おめでとう

”人の一生は重荷を負いて 遠き道を往くがごとし 急ぐべからず ”

千年に一度の大震災そして原発事故による緊急避難に遭遇し、ふるさと楢葉を離れ県内外の学校で卒業を迎えた皆さん。卒業そして進学おめでとう。
この一年を振り返ると、つらく苦しい中で我慢や不自由を数多く味わったことと思います。でも決してそれのみではなく、楽しいことも感動し涙することもきっとたくさんあったことでしょう。皆さんを温かく受け入れた仲間の気持ち、周りの小さな心づかいにいつしか敏感に気づける自分に成長していることを実感していると思います。このような苦難を経験したからこそ。得た物も大きかったはずです。「本当に大切なものは目に見えないんだよ・・・」星の王子さまの本の一節です。目に見えない「宝物」をこれからの人生の中で更にたくさん手に入れて豊かな人生を歩んでいってほしいと願っています。
ただし、決して急がず、一歩一歩しっかりと大地を踏みしめて・・・
ふるさとのほととぎす山が見守っています。
木戸川、井出川、風と光りと緑いっぱいのふるさと楢葉が。


【千葉久美子先生】
先日行われた「卒業を祝う会」で校歌を歌いながら、楢葉中での出来事がいろいろ浮かんできました。盛り上がった学校行事、熱心に練習に励んだ部活動など・・・。みなさんが見せてくれた「やる時はやるぞ」という姿勢は、本当に素晴らしいものだったと思います。このような姿を側で見せてもらえたことに感謝しています。
楢葉中の在校生の皆さん、卒業生の皆さんのこれからの活躍を楽しみにしています。困難なこともあるかもしれませんが、前向きな気持ちをもって自分のペースでいって下さい。福島市から皆さんの応援を続けていきます。5年間、お世話になりました。ありがとうございました。


【廣川豪先生】
皆さんお元気ですか?
楢葉中のみんなと過ごした日々は1年足らずでしたが、
教員生活のスタートを楢葉中で切ることができて本当に良かったと思います。
何に対しても全力で取り組み、楽しむ時は思いきり楽しみ、やるべきことはしっかりやることのできる皆さん。
そして何より、純粋な気持ちとまなざしを持った皆さんの姿が、今でも昨日のことのように思い出されます。
今回、会津美里町の高田中学校に転出することになりましたが、いつまでも皆さんの活躍と心の平穏を祈っています。
新聞や風の便りで、皆さんの活躍が聞こえてくることを楽しみにしています!

保護者の皆様,不慣れな私を温かく迎えて下さりありがとうございました。
楢葉という町で頂いたぬくもりある心遣いは,きっと一生忘れないでしょう。
楢葉中の先生方には、何から何まで大変お世話になりました。まだまだ一緒にお仕事をしたかったのですが、それも叶わずに残念でなりません。
またどこかでお会いすることがあると思いますので、その時はよろしくお願い致します。

最後に、旧1年2組のみんなへ。担任らしいことは何一つしてあげられなかったけれど、みんなと過ごした日々は私の宝物です。
たくみ、てるまさ、れんた、こうじ、たく、ともひろ、なおみち、じゅん、りお、ゆうと、しゅんや、ゆうた、よしあき、たくや、たいと、つばさ、ゆりこ、あすか、あすか、あやか、あやか、ゆり、ゆい、いつき、みく、あかり、えみ、まき、ゆい、りな。
これからもますます魅力的な人になって下さいね。そして人に優しくできる人になっていって下さい。
いつか成長したみんなに会える日を楽しみにしています。その時は,積もる話に花を咲かせましょう。

今まで本当にありがとうございました。


【渡邊より子先生】
皆さん久しぶりです。この度楢葉中学校を離れて、会津美里町の本郷中学校に異動することになりました。
楢葉中学校で、皆さんと過ごしたのは1年間という短い時間でしたが、とても思い出深い1年でした。
着任式、前任地の千葉を離れて福島に転勤になり、不安でいっぱいだった私を、屈託のない皆さんの笑顔が緊張をほぐしてくれました。
教室に入ると生徒机の大きさにびっくりしました。
学習旅行、ゆずり葉祭、芋煮会、スポーツ大会などいろいろな行事は、とても楽しかったです。男女仲良く、互いに認め合い、協力する姿は、すばらしかったです。楢葉中の良さだと思っています。
 保護者の皆さま、学年行事、部活等では大変お世話になりました。みなさんにやさしく接していただき、不慣れな土地でもすぐに慣れることができました。ありがとうございました。
 卒業生のみなさん、これからの道、しっかり前を見て進んでいって下さい。3年後、そして成人式、自分の夢が叶うようにがんばっているみんなに会えるのを楽しみにしています。できれば楢葉の地で。
 バスケット部のみんなへ最後1勝したかったです。これからどんどん伸びていくはずでしたね。それが残念です。
 まだほかの地で学ぶ皆さん、慣れないこともあるとは思いますが、将来の楢葉を担っていけるように、それぞれの地で自分を高めて下さい。
 仮校舎、仮設校舎とまだまだ、以前のように学校生活を送ることはできませんが、どこにいても楢葉中生らしく、明るく、男女仲良く、大きな声での挨拶、積極的に行動する姿勢を忘れずに頑張って下さい。会津の地から応援しています。   
 本当にありがとうございました。                  
                                          

【渡邉正秋】
1000年に1度の大震災・・・
世界でも例がない、想定外の原子力事故・・・
クラスもチームも学校も奪われ、当たり前のことが許されなくなってしまったこの1年間。
『あの経験があったから・・・今がある』なんて軽々しくは言えないほどの壮絶な犠牲。
皆さんも私も、そんな大変な時代に生まれ、大変な時期をこれからも生きようとしています。
だからこそこれからの私達には
自然の猛威に耐え抜き、困難から逃げず、大切な人と自分を守れる「強さ」
文明災害に立ち向かうため、手と手をとりあって助け合い、いたわりあっていく「優しさ」
福島や楢葉をより強くより美しく再生していくための「創造力」が大切になってきます。
私は教師として、その『強く優しく創造力豊かな子ども』を育てるために全力を尽くします。
そしてお世話になった楢葉町の復興に、今後も微力ではありますが貢献できるよう頑張ります。
楢葉中学校から異動はしますが、心が楢葉から離れることはありません。
卒業生の皆さん、生徒の皆さん、保護者、地域の皆様方
これまでの6年間、ありがとうございました。
これからも故郷の再生に向け、一緒に頑張りましょう。



m.watanabe