福島県双葉郡楢葉町立楢葉中学校「絆プロジェクト」ホームページ

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『卒業を祝う会』

2012-03-30 06:52:59 | 楢葉中・絆project
3月24日(日)いわき明星大学の地域交流館をお借りして
『楢葉町立楢葉中学校 卒業を祝う会』が行われました。

82名の卒業生のうち、65名が集まったこの会。
長崎から参加の波戸さんや、大阪から参加の横田君などをはじめ、この日のために泊まりがけで参加してくれた人もいます。
すでに進学先の諸活動や準備により欠席の卒業生もいるため全員集合とまでは行きませんでしたが
沢山の友人と久しぶりの再会を果たし、会場には笑顔の花が咲き誇りました。

最初に、旧2学年PTA副委員長の坂本芳江さんから開会の言葉が。

続いて、この会の発起人でもあり、これまでも楢葉中学校の学校教育に多大なご尽力をいただいた加藤大蔵さんから、保護者代表のあいさつをいただきました。

続いて、矢内校長先生のお話。
『人の一生が85年として、人生を24時間にたとえるなら、君たちは朝の4時を迎えた頃になる。大変な1年間を過ごしたが、これからが本番だ。ぜひ頑張って欲しい』
と激励の言葉。
話しを聞く皆さんの目は、1年前の楢葉中学校の頃そのままの、真っ直ぐで力強い眼差しでした。


続いて旧学級役員からの代表発表。

旧2年1組委員長 田中修斗君
『皆さん、それぞれの学校で立派な卒業式を迎えたことと思います。しかし、楢葉中の卒業生となれなかったことはとても残念な気持ちだったと思います。でも新たな学校での経験で誰もが心身ともに成長したと思います。これからの高校生活で互いの活躍を期待しましょう』


旧2年2組副委員長 磐城伸子
『今年度は、時間が経つのがとても早く感じられました。それだけ色々なことがあり、様々な経験をしたのだと思います。・・・高校は義務ではなく自分の意思で行くところ。今まで以上に頑張らなければいけません。自分を信じて頑張りましょう。』


旧2年3組委員長 松本啓君
『今回の震災で失ったものも多かったけど、気づかされたことや得たものも多かった。みんなが
力を合わせれば絶対に以前よりも素晴らしい楢葉町に復興できるはず。僕の夢は、教員になり復興した楢葉町で子供たちの力になることです。』


転校生活での辛い経験、高校生活への決意、自分や楢葉町の未来へ向けた抱負などをそれぞれの言葉でしっかり話しをしてくれました。
また、3人の発表からは『祝う会』が開催されたことへの関係者への感謝の気持ちや、母校愛を感じる言葉が綴られていました。

続いて『後輩から贈る言葉』として、いわきで生活する2人の後輩から

松本莉奈さんからは
ゆずり葉祭での先輩の活躍から感じた先輩の力・・・
部活動で先輩から受けた技術指導や心構えの大切さにより成長できたこと・・・
などについてふれ
2つの母校で出会った仲間との絆を大切にされ、高校でもご活躍下さい・・・
と締めくくられました。


松本巽君の贈る言葉には
震災がなければ、今頃新校舎で先輩方を送り出していたと思うと残念・・・
職場体験の立派な発表から、自分も先輩方のような上級生になりたいと思ったこと・・・
野球部では先輩達とがむしゃらに取り組んで、リーグ優勝や新人戦県大会出場をつかみ「努力は嘘をつかない」と学んだこと・・・
が綴られていました。


そして学級ごとの写真撮影(クリックで大きな写真が見られます)
旧2年1組

旧2年2組

旧2年3組


続いて全員で「旅立ちの日に」「楢葉中学校校歌」を合唱。
卒業生の歌声に、涙する保護者の方や先生達も・・・


最後に、本来であれば楢葉中学校の生徒会長を務める予定であった坂本真美さんから
『卒業生代表お礼の言葉』が述べられました。
坂本さんは、ゆずり葉祭が実現できなかったことについて、最初にすみませんでしたと・・・
みんなの心が楢葉から離れてしまうのがとても不安な1年であったこと・・・
でもこうして集まり、互いの思いや絆を感じることができたこと・・・
そして、困難な状況にもかかわらず自分たち卒業生のためにこの会が開催されたことへの感謝の気持ちが伝えられました。


当日は1年生の頃にお世話になった阿部仁先生からお祝いのメッセージが届き紹介されました。(阿部先生からのメッセージは別ページでアップしています。)


多くの人の思いと、様々な方のご尽力により実現されたこの会。

矢内校長先生がお話してくださいました・・・
何か1つのことを成そうとするとき、その陰には多くの人の思いと苦労がある。
その思いに応えられる人に、その苦労に気がつける人に・・・

それが『感謝』や『絆』という
思いや感情、つながりとなり
形を変え場面を変えながらも
私達や私達の大切な人たちを豊に、幸せにしていくのだと思います。

この『卒業を祝う会』がそのような新たなつながり、希望を生み出すものになったと言えるようなそんな素晴らしい未来をみんなで創っていきましょう。


m.watanabe






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