碧田直の いいじゃないか。

演劇ユニット、ミルクディッパー主宰の碧田直が、日々を過ごして、あれこれ思ったことを、自由気ままに綴ります。

無題そのさんじゅうろく

2016-05-24 12:18:39 | 日々
由々しき事態が発生した。

このブログは、妻のブログを経由して訪問してくださる方もいらっしゃるようで、その方々には周知だろうが、あってはならない出来事が起こってしまった。
知ってる人は知っているが、妻もブログをやっている。文章だらけの当ブログと違い、写真を何点も載っけて、まあ華やかである。たいていは、食べたスイーツの写真など、どこにでもある他愛もない写真とともに、日常の記録というか、メモというか、写真を補足する短文が書かれていて、微笑ましいブログだ。

だが、先日アップされた記事の内容は看過できなかった。
先週末に帰った実家の周辺の、緑豊かな場所だけが写された写真に『神奈川県って、都会だと思ってたよ』との一文。
これは禁句である。言ってはいけない文言である。なぜなら、この文章はこういう意味だからだ。『でも、けっこう田舎だった』。
妻は否定するかもしれない。そんなつもりではなかったと。あるいは開き直るかもしれない。その通りではないかと(後者だと思う)。しかし、世の中には言っていいことといけないことがある。断じて神奈川は田舎ではない。百歩譲って実家の周辺は田舎だとしても、神奈川県は田舎ではない。

妻のブログは続く。俺の母校である小学校を写し、さらにこんな文章を載せた。
『まるでトトロの世界(笑)』
トトロの世界ぃ!?
あからさまな侮辱である。小学校六年間通って、トトロを見たことは一度もない。心が汚れていたからかもしれないが、小学生のときは現在に比べればいささか純であった。けれど見たことはない。見たことがあるのは、シカ二頭、タヌキ一匹、アオダイショウ、ヤマカガシ、モズ、キジ、あとは職員室そばの廊下にあったニホンザルの剥製。これくらいだ。どうだ、トトロなど出てこないだろうが。

……まあ、多少は緑が濃いめの景色だとは思う。思うけれども、しかし田舎じゃない。仮に小学校の周辺が田舎であっても、俺は田舎の人間じゃない。俺は都会人だ。紛れもなく都会人に決まっている。実家は駅から徒歩三十分だが、だから何だ。バスは一時間に二本だが、それがどうした。それくらいが慎ましくていいではないか。東京がせわしなさすぎるのだ。ウグイスのさえずりでも聞きながら、ゆったりいこうぜ。
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