寝ても覚めてもインド。 <トムソーヤと冒険>

20年想いそして念じ続けてようやくたどりついたインド。私の「それから」インド日記。

やっぱり何かあるアラビア海

2012年08月25日 | 日記

ムンバイ8日目。

よく遊び、よく仕事の一週間の終わり。出張先での長時間労働…というか仕事段取りvs.脳の拘束時間が長く結構しんどいけれど何だか体調はすこぶるよし。勝負ごとで負ける気がしない…感じ。

  

デリーと違って海の景色を目にしない日はない。それが湾であったり海上高速道路だったりビーチ沿いだったり…「水が流れる」場所にいるのが体調に好影響を与えているのだと思う。更にそれがアラビア海であるということは大きい。アラビア…ですよ。

これはJuhu Beach。

海の向こうにはオマーン、イエメン、中東の国々。その先はアフリカ大陸ソマリア。今年3月に訪れたグジャラート州ロータルの遺跡でも見たインダス文明の頃からアフリカとの交易の船が行き来した海だ。アラビア海の地図を見るだけでぞくぞく、実際に海に向かって立つと不思議なエネルギーを感じるんだな。

午後、出かけようと身支度して部屋のドアノブに手をかけて、何気なく後ろを振り返った。この景色を置いて私一体どこへ行こうとしてるんだろ…外出中止。ルームサービスでコーヒーを注文し、窓ぎりぎりに椅子を移動し、どっぷり座り、読書に没頭。

 

客室に備え付けのすばらしいTata家の歴史本やっぱすごい。もらっていいかとたずねよう。

読書の合間に時折顔をあげて海をぼんやり眺める…そしてあることを思い出した…

若い頃(20代)、異なる国で異なる民族の占い師に見てもらった。ぞっとしたのがいずれにも「水難の相があるので水遊びにはくれぐれも気を付けるように」と強く言われたこと。

その中の1人、中国人の占い師がこんな風に説明してくれた…

火のサインを持って生まれてきた私なのだが、30歳半ばまで四方八方を水に囲まれ、激流の川を揺れながら流れていく細い灯篭の火。だから水のそばには近づかないこと。穏やかな海もあなたが船を漕ぎ出した途端に波が荒れ、船がひっくり返りあなたは海の底に沈むでしょう、と。前世で何度も何度も同じように30歳頃までに水死した…つまりこの世でも起こる可能性大。ただし、年齢と共に水は引き、やがては水があなたのバランスを保つ重要な要素になってくるだろう。

もともと海に対して恐怖心があった。香港のビクトリアハーバーのたった15分ほどのスターフェリーも乗った途端に手に油汗をかいていた。占い師に言われてえらく納得した。それで海にはなるべく近づかないようにしていた。

30歳後半になり、40歳越え始めたころからの住居は、川が流れるのが望めるとか、テラスから飛び込める近さにプールがあるとか、海が遠くに見えるとか、今のカラカラ荒野のグルガオンでの住まいも引っ越してからプールが眼下に見えることに気が付いてホッとした。

まあ、そんなことで年齢と共に妙に水と相性がよくなり、自分にとって「流れる水」はVitalになってきた。

ああそして、この海を見ているとその遥か彼方にあるイスラム世界にも心を掻き立てられる。ことあるごとにジャーママスジッドに行くのはそんなイスラム教に対する妙な感情。…寺院入るとやけに心が落ち着き、アザーンの音を聞くと言い知れぬ懐かしさがこみあげてる。ミナレットからアッラーフ・アクバルが聞こえてくると感極まって声を詰まらせる私は一体何者だったのだろうかと思いをはせる。

SRK宅前もランしてきました。全くファンではないです。