寝ても覚めてもインド。 <トムソーヤと冒険>

20年想いそして念じ続けてようやくたどりついたインド。私の「それから」インド日記。

Ganga mataji 母なるガンジス川は泣き続ける

2014年05月17日 | 日記

全長2500キロのガンジス川の水質汚染を改善するべく1986年以来、さまざまな清掃プロジェクトが立ち上げられ、2000億ルピーという巨額な予算が投じられたが未だに流れは変わらない、という記事。

 

活動家によればそのひとつの原因がヒンドゥー教聖地バラナシの地形、そして特に近年に作られた堤防、ダムのせいで水流は減速し、また川沿いの土地の不法占拠、埋め立てなどで川幅が以前の半分になったことなどが清掃プロジェクトの障壁とか。

 

ガンゴトリ氷河を源流として流れるガンジス川は上流の聖地ハリドワールの沐浴場ハルキパウリ(私も浸かった!)の堤防で聖水度95%になり、次の”つかえのポイント”ナローラまで東へ東へと流れるのだが、そのガンジス川下流となった以降、支流からの水が合流し、聖水度はどんどん落ちて行く。

 

 

 

400もの製革所があるカンプールでは工業汚水がガンジス川に流され、それがバラナシへ向かって流れる、と。バラナシ・ヒンドゥー大学エコシステム環境マネージ研究グループによると、何とバラナシあたりのガンジス川は聖水度がわずか1%。バラナシの入り口あたりで糞便性大腸菌は60,000ポイント(100mlあたりの、ということ?)で街、つまり年間33,000体が火葬–300トンの半焼けの屍、16,000トンの灰が流されている街を通過するとその単位は150万ポイントになるという。この単位を理解せずにここに書いているのだけど、恐らくほとんど「致死量」の気がする。

 

今回の総選挙で圧勝したBJPの党首ナレンドラ・モディが立候補地バラナシの遊説で「母なるガンジス川を甦らせる」と過去にモディが州知事をつとめたグジャラート州でのサバルマティ川の清掃キャンペーンを実績に公約した。環境活動家たちは、今回こそは、選挙の票を左右する公約として宣言されたガンジス川問題解決が新政府で達成されることに大いに期待、の一方で「モディが実績とするサバルマティ川は実際には川へ流される工場汚水を規制することで改善されただけであって『清掃』された訳ではない…」と疑問視する声も。

 

ともかくお手並み拝見。

 

 


カリカリ、ポリポリ…やめられないとまらない

2014年05月05日 | 日記

驚くべき!ニュースでもないのだけどこんな記事があった。

 

”塩っぱいスナックはFMCG(日用品)のフレーバーなり”


ニールセン調査によるとさまざまな日用品の中で昨年最も市場が拡大したカテゴリーは、何と塩っぱいスナック菓子(Salty Snacks)と言う。前年比25%も伸びて1,268億ルピーの市場になった。続いて赤ちゃんのオムツ24%増、チョコレート22%増、パッケージ入りアタ粉*21%増(チャパティなどを作る全粒粉)、非精製オイル20%増 、ブランドのついた米* 19%増

 

*今でも食料品の店頭で秤売りの粉、米が主流ではあるけど昨今、パッケージ入りのものが激増している。これも核家族化のせいか。


塩っぱいスナックとはポテチやクラッカーは含まれない、明治のカールやカルビーの焼きもろこし、みたいなスナック菓子だ。私の幼少期もそうだったけれど、おやつと言えばビスケットやお饅頭だったのが、多分1970年初め頃からメーカーも増えて、ブランドも増えて、フレーバーも増えて、パッケージのサイズもどんどん増えてきた。あんな感じ。どんな田舎街に行っても商店の軒先にスナック菓子が並ぶ。

 

田舎の何でも屋さんの店頭。

デリバリーのおじさん

 

たとえばこんなのビンゴー!ブランドのマッドアングル。豆粉と小麦粉でできているクラッカーに色々なフレーバーがついている。ま、もちろんマサラな感じ…

 

塩っぱいスナックの王者は、やっぱこれかな↓ クルクレ(ヒンディー語でカリッとクランチという意味)

米とトウモロコシ粉でできたスナック。色々フレーバーはあるが定番はこれ、マサラ味。グリーンチャツネ、極辛もあり、どれもスパイス効き過ぎで喉が渇く。

 

インドのスパイスの効いたご飯の合間にあま~いお菓子を食べて、さらに小腹が空くとマギーヌードル(インスタントふやかし麺←汁麺ではない)食べて、クリケット観戦しながらこれをポリポリやる。舌がヒリヒリする辛さを沈めるために甘いチャイなどすする。そしてそのうち夕飯の時間になる、と。

 

日本じゃこういうスナックはせいぜいい子供&若者に人気だけどインドは子供から大人までポリポリ、カリカリやるんだな。糖分&塩分摂取過多気味で最近やや健康意識が芽生えつつある社会でもひとつひとつが一口サイズで罪悪感薄い感じだろうか、ポリポリ、カリカリ…前年比25%増。

 

日本からのお土産に絶大人気が日本の柿の種(しかも6個小袋入りの亀田のアレ)。バリッ、ガリッではなくポリポリの食感と柿の種&ピーナッツのコンビネーションの中毒。

 

車も家電も日本ブランドはかなりタフな競争を強いられているけど、なんかポリポリ、カリカリだと行ける気がするんだなあ。出て来ないかなあインド市場に…日本のお菓子メーカー。


「報われる」という言葉を思う季節

2014年05月03日 | 日記

先週あたりから40℃の線をボチボチ越えはじめた。4度目の夏になるがこの「上り坂」に差しかかると妙に調子が出てくる不思議な反射。気を失わぬよう、バテぬよう、水分&栄養補給&運動絶やさず…と他の季節よりやや「攻め」体勢。

 

日中はそんなクラっとくる暑さなのだけど、早朝の風の気持ちよさといったら言葉にならない。このところ夜はほぼ外出することなく会社から自宅直行で夜10時までには就寝。そいで午前5時起床。お茶を飲んで支度してアパートの芝上でストレッチして馬練習に出かける。

 

苦節馬練一年。ま、ちょっと走れるようにはなった…(へへ)


この朝6時から9時頃までの3時間、気温でいうと23℃~32℃くらいだろうか、(馬で)駆ける、(足で)走る、泳ぐの黄金時間。早寝すればこそ蓄えられるエネルギー。

 

 (ただし、会社に着く頃にはグッタリ…)

 

気温が上昇して辛いことだけではない。最高気温がジリジリ上がるにつれ目が覚めるような、燃えるような鮮紅の花が咲き始める鳳凰木(Gulmohar)。

 

 

こんな酷暑期に彩る木々に見とれているうちにこんな季節も悪くないとホント思う。癒されるというよりは報われるという言葉をこの季節によく思う。

 

さてと土曜日。

 

馬練習終えてファームへ。ここにもこの季節ならではの産物。

 

 

 

手のひらよりも大きな花咲くカボチャ。

 

 

 

 

30センチほどの長~い日本ぽい胡瓜。

 

 

こういう緑野菜のジュレなどになる

珍しいブラック、グリーン、イエローのチェリートマト。これは本当に甘い。

 

 

トマトと言えば、友人見習って日中の灼熱利用でサンドライトマト作り。(作りというたいした話ではないけど…)

 

ほらね。

マンゴーも季節真っ盛りで台車に山積みで売りに来るし、値段はバンバン下がってくるし、路肩のスイカ屋さんも「アタリ!」の確率は上がるし…ココナツジュースは美味しいし(結局食欲なんだけど)

 

いい季節じゃないか!