日出づる国で生まれ育った私にとってはこのヒジュラ暦の「日没から一日が始まる」というのが今ひとつ感覚としてピンとこない。
ラマダン=ヒジュラ暦で第9月は、信者には「試練」として日の出から日没まで飲食を絶つのだけれど日没になれば「食い溜め」の如く通常よりも多い量を夜更けまで飲み食いするようだ。
ジャーママスジッドの「寺前」
この断食の月にイスラム教徒居住地区に行くと夜店など出ていて面白いぜ!というヒンドゥー教徒のすすめにより日本から遊びに来た友人を誘い、ジャーママスジッド界隈へ繰り出す。
お菓子屋:手前の四角ばったものはPethaと呼ばれる北インド・パキスタンで食べられるジェリーのような菓子
焼き鳥屋:右の兄さんは団扇でパタパタ。新橋ガード下でも商売できます。
こっちの兄さんも鉄串で肉を焼く。炭火焼。
こっちの一家はダルプリ?柔らかなロティを大量に作る兄さん
ナッツ屋さん
お米のプリンKheer。不思議と甘さ控えめ。美味しい。
デーツ(なつめヤシの実)
コーランには神の与えた物と記されている神聖な食べ物とか。断食中の日没後に水とデーツが口に入れられるのだとか。どうりでどこでも山ほど売っている。ちなみに非常に栄養価が高い…知恵だなあ。
Seviyanと呼ばれるラマダン明けの祝宴でデザートにして食べられるビーフン。
信者がお参りには必ずかぶるイスラム帽。これもトレンドの柄とかあるかな?何だかファンキー。
ちょいとキツめの香りだけれど純正っぽい花香油。小指ほどの小瓶で40ルピーだったかな。
これは何だか分からなかった…紐?
友人と私はイスラム男性正装の白シャツを「そう言えば昔これを寝間着にしてさあ」と何の気なしに屋台で冷やかし値段を聞いた。別に欲しくもないし、ふーんと立ち去ろうとしたらおじさんが勝手にドンドン値段を下げて、しまいには遠くから「おーい、これでいいよ」と3の指をするのでその熱意で財布を出す。
夜更けまで賑わうオールドデリー。ラマダン明けのイードフィルトルの祝日は今年は8月20日。この日はもっともっと盛大な祝宴が催される。