寝ても覚めてもインド。 <トムソーヤと冒険>

20年想いそして念じ続けてようやくたどりついたインド。私の「それから」インド日記。

再び新緑

2012年08月10日 | 日記

このところモンスーン期らしく連日雨が降る。朝はたいてい雨上がりのしっとりした風が吹いて涼しい。

送電網の故障によるインド大停電のニュースが日本でもよほど取り上げたらしくお見舞いメールを沢山もらった。そりゃ大変な規模の停電ではあったのだけれど場所によって状況はだいぶ異なる。私は仕事も家もグルガオンでいずれも自家発電機が備わっており(停電は毎日のことなので“ミレニアムシティ”にはバックアップ用のGeneratorは必需)車無しでは移動できないところなので地下鉄一時不通の影響もなかった。

ケロシンランプとローソクで灯りをともして教鞭をとる先生と生徒(コルカタ、The Times of India紙より)

病院、鉄道、交通(信号)などなど人命にもかかわる大打撃ではあったのだけれど、そもそもインフラがスーパー完備されている国とは違うからそれで大パニックが起き、暴動が起きるとか、そういうのはない。友人の居住地区(南デリー)では長時間に渡り停電で携帯電話が充電できなくて困ったとは聞いたけれど懐中電灯でいつものように凌いだのだとか。いずこも淡々と粛々と過ごす人たちの家の窓からロウソクがゆらゆら揺れる風景が見える、と停電まっただ中にメールが来た。幸いだったのはだいぶ涼しくなってきて扇風機無しでも寝れる気温が続いたこと。

上記は(今年の7月1日から8月9日までの)東京(赤)、デリー(青)の最高気温。ご覧の通り7月上旬にモンスーンに入って以降はほとんど気温は変わらない。停電の数日間は東京の方が暑かった。

熱風で葉が焼け枯れてほとんど息絶え絶えだった木々も恵みの雨で新芽が出て来始めた。草木はふたたび新緑色あざやか。