幾度となく私のブログに登場する、小野雅子さん。インド東海岸のオディッシャ州ブバネシュワールを拠点に活躍する舞踏家だ。単なるオディッシャ伝統のオディッシーダンスのダンサーではなく、斬新なコンテンポラリー作品をひっさげて世界のステージを飛び回るパフォーマー、そしてクリエーター。
貧困州のひとつ、オディッシャ州に世界からアーティストを招待し、本物のアートを地元の人々に見せ、ワークショップを通じて表現することを体験してもらおうと始まったイベントがオディッシャ・ビエンナーレ。
オープニングイベントに参加すべくブバネシュワールへ飛ぶ。
ステージ上のパフォーミングアートだけでなくビジュアルアートのギャラリー。展示作品は、一般公募で集まった作品。
太陽光発電を利用したスーリャ・ミュージアム(太陽神美術館)と名付けられた犬小屋のような展示スペース…これは不思議な可愛さ。
小屋の中をのぞくと↓↓こんな風に作品が…
そして陽が暮れるといよいよ太陽光で発電されたエネルギーでライトラップ。
ギョッと度肝を抜かれたのはムンバイ在住のアーチスト Sukant Panigraphyのインタレーション。
プラスチックやコンクリートや廃材で作られた。
自然を犠牲に「発展」してきた人間の傲慢さに警告する、というのがメッセージらしい。夜景では分からないけどプラスチックの玩具や日用品で作られた巨大ゴキブリが地面を這う…
オープニングイベントでは、小野さん率いるMOPA(Masako Ono Performing Arts)チームから始まる。
日本からプロジェクション・マッピングのAntymarkと小野さんのインターラクションは、”マジック・モーメント”。
ほんと、魔法。小野さんが宙を舞うように踊る。
続いてアキト・センゴクのOHPを用いたビジュアル・ライブアートパフォーマンス。唖然…
センゴクさんが操る二台のOHP器。乱立する液体のボトルがこのパフォーマンスのミソ。
イベントの後半はセンゴクvsロクゲンキンのセッション。センゴクさんの創る世界を見ながらロクゲンキンの音楽を聞くうちにやや幽体離脱…のような状態に陥る。
とまあ…オープニングから凄いアートフェスティバル。都合で初日のイベントしか見れなかったけれど二日目はノルウェイの舞踏家Roosna & Flak のパフォーマンスや
最注目される鈴木ユキオのパフォーマンス(11月20日)&ワークショップ(23日~)も予定されている。
何だかすごいオディッシャ・ビエンナーレ。予定表みながら仕事そっちのけで飛行機に乗ってもう一回ブバネシュワールへ行って来ようかと思案中…
アートだけじゃなくお母さんご飯やこんな可愛いヤツが心も体も癒してくれるブバネシュワールだしね