寝ても覚めてもインド。 <トムソーヤと冒険>

20年想いそして念じ続けてようやくたどりついたインド。私の「それから」インド日記。

オディッシャ・ビエンナーレ2013 <作用するアート>

2013年11月18日 | 旅行

幾度となく私のブログに登場する、小野雅子さん。インド東海岸のオディッシャ州ブバネシュワールを拠点に活躍する舞踏家だ。単なるオディッシャ伝統のオディッシーダンスのダンサーではなく、斬新なコンテンポラリー作品をひっさげて世界のステージを飛び回るパフォーマー、そしてクリエーター。

 

 

貧困州のひとつ、オディッシャ州に世界からアーティストを招待し、本物のアートを地元の人々に見せ、ワークショップを通じて表現することを体験してもらおうと始まったイベントがオディッシャ・ビエンナーレ。

 

オープニングイベントに参加すべくブバネシュワールへ飛ぶ。

 

ステージ上のパフォーミングアートだけでなくビジュアルアートのギャラリー。展示作品は、一般公募で集まった作品。

 

  

 

太陽光発電を利用したスーリャ・ミュージアム(太陽神美術館)と名付けられた犬小屋のような展示スペース…これは不思議な可愛さ。

 

小屋の中をのぞくと↓↓こんな風に作品が…

そして陽が暮れるといよいよ太陽光で発電されたエネルギーでライトラップ。

 

ギョッと度肝を抜かれたのはムンバイ在住のアーチスト Sukant Panigraphyのインタレーション。

 

プラスチックやコンクリートや廃材で作られた。

自然を犠牲に「発展」してきた人間の傲慢さに警告する、というのがメッセージらしい。夜景では分からないけどプラスチックの玩具や日用品で作られた巨大ゴキブリが地面を這う…

 

オープニングイベントでは、小野さん率いるMOPA(Masako Ono Performing Arts)チームから始まる。

 

日本からプロジェクション・マッピングのAntymarkと小野さんのインターラクションは、”マジック・モーメント”。

 

ほんと、魔法。小野さんが宙を舞うように踊る。

 

 

続いてアキト・センゴクのOHPを用いたビジュアル・ライブアートパフォーマンス。唖然…

 

 

センゴクさんが操る二台のOHP器。乱立する液体のボトルがこのパフォーマンスのミソ。

 

イベントの後半はセンゴクvsロクゲンキンのセッション。センゴクさんの創る世界を見ながらロクゲンキンの音楽を聞くうちにやや幽体離脱…のような状態に陥る。

 

とまあ…オープニングから凄いアートフェスティバル。都合で初日のイベントしか見れなかったけれど二日目はノルウェイの舞踏家Roosna & Flak のパフォーマンスや

 

最注目される鈴木ユキオのパフォーマンス(11月20日)&ワークショップ(23日~)も予定されている。

何だかすごいオディッシャ・ビエンナーレ。予定表みながら仕事そっちのけで飛行機に乗ってもう一回ブバネシュワールへ行って来ようかと思案中…

 

 

アートだけじゃなくお母さんご飯やこんな可愛いヤツが心も体も癒してくれるブバネシュワールだしね

 

 

 


主張するドア

2013年11月10日 | 日記

これ…私がお世話になってる病院のご婦人用トイレのドア。

 

サリー姿のアイコン。

 

 

可愛い…

しかし前々からずっと疑問に思っていたが何故日本のアレは、Aラインだったりバルーン型のワンピなんだろうか。しかも色は決まって女子は赤。

 

 

前に勤めていたフランス系出版社のパリ本社のアイコンは、ビジネスの屋台骨が女性誌というのが反映されていた…

 

 

 

 

初めてこのドアの前に立った時、頭に浮かんだのがあの方のこのスタイル。

 

 


母の愛するゴールデンなインド

2013年11月09日 | 日記

母親モード全開。一人暮らしと二人暮らしではこんなに違うものだったっけ、と自問。娘と離れて暮らして過ぎて行った4年の間に(もともとsolitudeを好む)自分がすっかり一人暮らしを謳歌し、生活スタイルを極めていたことに改めて気づく。

 

朝起きてから寝るまであーだ、こーだと話し声が家に響く。バカ話をしながら腹を抱えて笑ったり、娘の中にあった「家族の出来事」の解釈を聞きズキンっと胸が痛んだり、いろいろ。

 

一人暮らしだと案外スーッと過ぎていき、寝る事で一日一日のチャプターが勝手に閉じてられていくのだけど「今日仕事どうだった?」とたずねてくれる人がいるといいことも悪いことも牛の如く反芻。話すうちに自分が実は消化しきれていなかったことを知る。そしてこうして娘が自分の一番の話し相手だったことを思い出す。

 

 

そいじゃあ…そろそろインドをご案内しましょうかね…とでかけたのは

 

散歩&ランのお気に入り場所、ロディーガーデン

 

 

デリーで一番好きな場所、チャンドニチョークからジャーママスジッドへはメトロで。

 

 

 

ヤムナハイウエイをビュンビュン飛ばして日帰りのタージマハルへ

 

 

番長出場のポロ試合へ…黄色い声の応援団。

 

 

2月にやってきたポニーJoe君の初出場の試合!

 

という合間に早朝&夕方の1日2回のレッスンで乗馬に夢中になる娘。あっという間に一人でトロッティングまで到達してるし。

 

 

自宅テラスでバーベキュー。BBQ奉行は番長。

 

 

でもやっぱりどうしても「オレの行きつけ」に行こうぜ、とDhabaへ番長がご案内…

 

 

ヒンドゥー教徒にとってはお正月に匹敵する大行事、ディワリは番長の親戚パーティへ。

 

 

 

ドレスはインド服。アナカリ。鏡見ながらまずは自分にウットリの娘。

 

 

ディワリ初日から2泊3日でジャイプール旅行。

 

バックパッカー宿から国民宿舎的宿、テント、高級リゾートまで守備範囲は広いけど今回は夢のRambargh Palaceを予約。いつもここでランチやお茶がせいぜい、だったホテル。

庭や建物、そして長い廊下の隅々にかかるマハラジャのポートレート。どれもこれもが溜息…

 

 

 

 

とにかく雲ひとつない晴天で迷わずベランダで朝食。そのベランダを見下ろすようにそびえる塔の上でシタール奏者がライブ演奏。

思わず手をあわせて大感動…

 

夜はディワリならではの演出で無数のキャンドルがともされ…幻想の世界。美しかったあ。

 

 

 

Polo Barではアンティークな写真を眺めてカンパーイ!な夜。

 

 

と、ここまでで、すでに北インドの大盛。娘の目はKoh-i-Noor=100カラットダイヤモンド相当の輝きを放ちはじめている。そして「インド凄い!」が口癖になっている。

 

巡る場所は、別に美しいだけのインドじゃないのだけどこの上下振れ幅の大きさ、盛り沢山感が「ヤバい~」らしい。ともかく毎日が恐ろしく楽しいようだ。

 

青物市場も娘的に「やばすぎ~」だとか…