数日前の朝、西デリーで勤務先へスクーターで走る30歳の女医が二人組の男に酸(硫酸、硝酸)を浴びせられる事件があった。監視カメラの映像から公開された画像がこれ。
(The Times of Indiaより)
右側から襲撃され顔面に50%の火傷を負い、さらに右目は失明か、と言われている。一向に減少しない性犯罪に平行して、このAcid Attacksのニュース。
インドには"Stop Acid Attacks"という運動団体があり、酸攻撃を他の暴力より重い刑罰にすること、販売規制(昨年、販売ライセンスを持つ薬局でIDカードを提示の上での購入という規制はあるもののその規制の目をくぐった酸は入手可能なのだとか。そこはインドの曖昧さ)強化を政府に求める。団体はさらに被害者への損害賠償を求めている。あまりの惨さに目をそむけたくなるような被害者の写真、そして団体の運動にはその被害者である人々も参加して議会前のハンガーストライキも展開していた。そんな矢先の事件。
全てのケースではないが、過去の事件簿を見ていると男女間の怨恨のケースが多いように思う。被害者は圧倒的に若い美女だ。単なる殺意ではなくその美を破壊して苦しめてやろうとでもいうのか、卑劣で残虐極まりない犯罪だ。
今や不名誉にもインド関連国際ニュースの定番にまでなっている性犯罪は、警察も犯人探しに総力結集して行っているというのに複数箇所の監視カメラに犯罪時の映像が記録され、犯人の車種まで特定できているはずなのに丸2日経過した今も犯人は捕まっていない。運動団体はこの点も強く批判する。
いつになったらこんな犯罪がなくなるのかね。
(The Times of Indiaより)