金曜から土曜にかけて鹿児島へ出張した。
鹿児島といっても北薩摩地方の川内、串木野である。
ただし、地名が変わっていた。
川内(せんだい)市は、「薩摩川内市」。
2年前に近隣8町村が合併してできた。 鹿児島でも面積が最も大きな市で、東シナ海に浮かぶ甑島も含まれている。
特産物はよく知らないが、川内原子力発電所があることは知っている。
それに“焼酎の田苑”もたまに飲むのでよく知っている。
初めて訪れたのだが駅舎も思ったより大きく、駅前商店街は寂れていたが、道路も広く人口もそこそこいるなと思った。
ラムサール条約によって指定された湿地として有名な藺牟田池(いむたいけ)がある。その写真を拝借して載せてみた。
串木野市は、「いちき串木野市」。
1年前に市町村合併。“さつまあげ”と“焼酎の海童”が特産物として有名である。
しかし、隣の薩摩川内市に比べるとあまり特徴の無い街に思えた。
なじみのあった地名が市町村合併によって新しい地名となるのだが、あまり大きくない”市”がつぎつぎと並ぶことになる。
そう考えると、これは行政だけの話であり、地名まで変えるものではないような気がする。
町長さんや村長さんがいた時代、地域の結束は硬かったはずだ。
小さなものが大きなものに飲み込まれていく時代。 それが現代の経済。
“勝ち組”と“負け組”、所得も2極化している。
みんなが小さかった時代は、お互いいろいろあっても幸せな時代だったのかもしれない。
それが昨今では、みんな大きくなりたがっている。 いや、大きくしないと生き残れないと思っている。
人生もそうだが、世の中も果たしてそうだろうか?
もっとも大事なのは、“個の自立”と“社会との調和と協調”ではないかと思ってしまう。