桜の散る前に、思い出の関門海峡へ行ってきました。
北九州市側の“めかり公園”から見た“関門橋”です。
めかりは漢字で和布刈と書き、瀬戸内海国立公園の西端に位置します。
激しい潮の流れの早鞆(はやとも)瀬戸が望める丘陵地で、源平の最後の戦いになった“壇ノ浦の戦い”があったところです。
幕末には、長州藩による外国船の砲撃があり、その翌年には、長州藩に対する、四国艦隊による下関砲撃がありました。
最近は、ウオーターフロント開発で“門司港レトロ”として整備され明治大正と栄えた貿易港の面影を感じさせてもらえます。
桜並木に車を止めて、散り行くさくらを
4月10日までよくもってくれました。今年は本当に短かったですね。
流れの速い関門海峡を玄海灘から瀬戸内海へ向けて航行する船たち。
遠くは東シナ海から輸送してくるコンテナ船やタンカー。
小さな貨物船は、流れにやっと抗するように進んでいきます。
夕暮れ時の海峡を車や船が行き来する。
近くに住む僕たちでさえ、小旅行に来た錯覚に陥るほどです。
ちょっと寄り道しただけなのですが。
その黄昏の中で、老夫婦が海峡をずっと眺めています。
どんな想いで、どんな事を語り合っているのでしょうか。
感慨深くいつかこの景色をまた見たいと思いました。
帰りに僕のアベ君をカメラに収めたのですが、何か人を喰ったような顔をしていないですか。
跳ね上げたバックドアが簪をさしたみたいで、
おまけにターンランプがニコニコマークのように笑っているのです。
こいつがあらためて好きになりました。
春からもう季節は初夏へ変わろうとしています。
うたたかな春から爽やかな5月へ。
5月の薫風が待ちどうしいですね。
今度は何処へいきましょうか?